【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 Socotra Islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです
ソコトラ島訪問マップ Socotra visited Map
1日目は、島中央部分にある龍血樹とボトルツリーの森があるワディ・ディルフル渓谷、フィルミン・フォレストのあるディクサム台地です
マークをクリックするとスポット一覧が表示されます
「」をクリックすると元の画面に戻ります
本日のプログラム
キャンプ旅第1日目の訪問プログラムは以下の通り
本ページは「フィルヒン・フォレスト」編です
- ディクサム台地 Dixam Plateau:グランドキャニオンみたいな峡谷。キャンプサイト
- ワディ・ディルフル渓谷 Wadi Dirhur Valley:龍血樹、ボトルツリー群生地
- フィルヒン・フォレスト Firhin Forest:ソコトラ島最大の龍血樹群生地
- ディクサム大地にてテントキャンプ Dixam Plateau
龍血樹の森(フィルヒン・フォレスト)へ
ランチを食べ終えたら
午後はいよいよソコトラ島最大の龍血樹の群生地「フィルミン・フォレスト(Firhmin Forest)」へ
谷の上の麓まで車で約10分
そこからは歩きで10分ほど歩く
いよいよだと思うとワクワクしてきました
デザートローズのボトルツリー群生地
うぉー
不気味なかたちのボトルツリーが手の届く範囲にゴロゴロと!
表面がツルッとしていているようでゴワゴワして
徳利のようなずんぐりの胴回りは中が空洞かと思ったら
しっかり身は詰まっているそうです
これがボトルツリーの花、別名「砂漠の花(デザート・ローズ)」
ピンクのツツジみたいな、とても愛らしい花です
いやもう、たまらないですね、この不気味なかたち
まさに“ナメック星”!
なんか、
名のある華道家が活けたような芸術的なボトルツリー
龍血樹の森「フィルヒン・フォレスト」到着
夢にまで見た龍血樹(ドラゴン・ブラッド・ツリー)がそこかしこに無数に立っている!
まさに“龍血樹の森”
いや~絵になりますねぇ
もう夢中でシャッター切りまくりです
左の木は、姿はボトルツリーに似ているけど
実はキューカンバー(きゅうり)の木
世界で唯一のウリ科の樹木でソコトラ島固有種といわれてます
ボトルツリーよりはスリムボディとてっぺんのギザギザ葉っぱが特徴
龍血樹の下に立つガイドのサイーズくん
彼の身長がおよそ165cmほどなので
龍血樹の大きさが分かりますよね
大きいものは5m以上あるんじゃないだろうか
これは倒れた龍血樹
実は2015年、巨大サイクロンがソコトラ島に直撃して
龍血樹やボトルツリーの多くが根こそぎなぎ倒されたのだそうです
なのであちこちで龍血樹の成れの果てを見かけます
2015年以前は山肌を埋め尽くすほどの龍血樹の数だったらしい
これよりもっとすごかったのかと思うと悔やまれます
ボトルツリーと龍血樹のコラボ
絵になる光景
この異様な光景、異世界感満載ですねぇ
ナメック星ではないですよ
同じ地球上です
デザートローズが美しい……って
間からものすごい視線(殺気?)を感じる……
この後めちゃくちゃしつこく口説かれました(汗)
ドライバーのサラさんが見てないのをいいことに…
もちろんやんわり拒絶しました
中東の男は面倒くさい
それはともかく
夫婦(めおと)龍血樹
あるいは恋人同士のように寄り添い絡まるり2本の龍血樹
結構、2本寄り添う龍血樹の姿をよく見かける
生き残るための生存本能なのだろうか
これが龍血樹の花
龍血樹は年輪がなく
その正確な樹齢は未だ解明されてないそうですが
研究者によると成長した木は推定1000年以上のものも多いとか
龍血樹も他の草木同様、ちゃんと受粉して花を咲かせ
種子を地面に落として子孫を残そうとするのですが
ソコトラ島の場合、何でも食べまくる“貪欲ヤギ”が根こそぎ食べてしまい
昔から数を増やせないのだそうです
世界遺産なんだから、ヤギをどうにかしようよ
巨大な盆栽みたい……
ドローン撮影隊に遭遇
右後方に人影が見えてきました
彼らはどこかの会社の撮影隊で
ここを拠点にしてドローンで上空から空撮しているそうです
わたしがエジプトで没収されるのを恐れて日本から持ち込まなかったドローン
せっかくこのためにわざわざAmazonで購入したのに(今はタンスの肥やし)
彼曰く「大丈夫だよ!ソコトラ島で使うってちゃんと申告すれば没収されないよ」とのこと
ソコトラ島での認可が降りていれば問題ないそうなのです
情報が錯綜していてホントのところは不明ですが
確証はないですが、わたしの印象では少なくとも
200g以下のトイドローン程度なら荷物検査で引っかからない気がします
今度行くときは持っていこう……
ドローン飛ばしてる彼の仲間がヤギ肉を振る舞ってくれました
単に蒸し焼きしただけのシンプルなヤギ肉のそぎ切り
まぁ普通に旨い
ヤギミルクを注いだチャイ
一般的にチャイで使うミルクは牛の乳
ヤギミルクはソコトラの伝統らしい
味は、正直よく覚えてない(獣臭かったような…たぶんまずくはなかった)
ヤギ肉の匂いにつられて
もれなくエジプトハゲワシが近寄ってくる
ソコトラ島固有種の木々と絶滅危惧種に囲まれて、なんだかありがたい体験
長年の憧れの風景が眼前に…感慨深いです
来ると決断してヨカッタ
ふたたび龍血樹の森を散策
龍血樹の森はカルスト地形に見られる侵食された溶岩の上に立っています
岩は鋭く尖っているので歩くときは要注意
右の龍血樹がまたエグい削られ方してる
まだ樹液に価値があった昔にたくさん採取したんでしょうね
それでも立派に立っているからその生命力がスゴイ
日が傾いてきた
神々しい……
とりあえず、見飽きない
ガイドのサイーズくんは飽きて先に戻ってしまった
押しつぶされひっくり返された龍血樹
自然の脅威は怖ろしいね
なかなか均整の取れた龍血樹
ポストカードになりそう
ヤギの親子に遭遇
さて、そろそろ下に戻ろう
下で待機している車まで下っていきます
途中ヤギさん親子に遭遇
普通ヤギは人間を見るとサーッと逃げていくのですが
(食べものがない以外は)
この親子はなぜか積極的に近づいてきた
と思ったら、単に彼らが通りたい道をわたしが塞いでいたらしい
お母さんヤギはとっとと横切っていったけど
ベビーヤギはこちらの様子をうかがいつつおそるおそる近寄づいてくる
猛烈にかわいい♥♥♥
素早く横を通り過ぎた後も
振り返ってコチラを覗き込んでいた
ベビヤギ萌え♥♥♥
母ヤギも振り返ってちろっと見てきたけど
何事もなかったかのようにどっかへ行ってしまった
しかし、ほんとにどこにでも湧いて出るなぁ、ヤギは
ふたたびボトルツリー
どうやったらこんな曲がり方するんだ??
植物とは思えない幹のシワ
またふしぎなボトルツリーを発見
別の角度から見たら
やたら想像力を駆り立てる
エロティックな仕上りになっていた
ある意味、ここでしか見られない自然の芸術
キャンプサイトに到着
フィルミン・フォレストを後にして
再び谷底から来た道を戻り
ディクサム台地にある村のキャンプサイトへ
本日はここで宿泊です
もちろんシャワーはありません(雨水桶はあった)
トイレと洗面所は貸してもらえました
わたし専用の一人テント
寝袋はなく、マットレスと毛布を貸してくれました(朝晩はかなり冷え込む)
ドライバーとガイドの二人は窓や扉のない、石積みの家の中で宿泊
(一応、枕と毛布はある)
炊事場
ガスは貸してもらえるらしい
地面に敷かれたゴザとマットレス、クッション
食事をいただくときのお決まりスタイル
食事の支度に取り掛かるサラさん
することがないので
キャンプサイトの周辺を散策
キャンプサイトの外は何もない荒涼とした平原
折れ曲がった草木はおそらく強風によるもの
ソコトラ島は、6月以降もの猛烈な強風シーズンに入るそうです
17時30分を回り、
日が暮れてきました
ソコトラ島キャンプ生活、最初の夕日です
ホントに来ちゃったなぁ、と感慨ひとしお
キャンプサイトから歩いて10分弱ところに
ポツンぽつんと1~2本、龍血樹が立っていました
せっかくなので星空と龍血樹のツーショットを撮るべく
位置とテントからの方角、行き方をチェックしておきます
幸い、足元に小石と踏み固められた道がついていたので暗闇でもなんとか来れそうです
この龍血樹をよく見ると
最初に見た龍血樹よりもはっきりと真っ赤な樹液が流れていました
この鮮やかさ、ホントに生き物の血液みたい……
何だか幹を裂かれた龍血樹の恨みの悲鳴が聞こえてきそうで
なかなかホラーなビジュアル
これ、夜一人で来たら肝試し的感覚
キャンプ旅1日目のディナータイム
そうこうしているうちにお食事タイム
ソコトラ島キャンプ生活初日の夕飯は
意外にもトマトソースとツナ缶のイタリアンパスタ……
ソコトラ島の人も日常的にパスタは茹でて食べるそうです
まぁ調理しやすいからね…
しかし若干茹で過ぎだけどね
味は普通に美味しかったです
満腹になって食後のチャイで締めて
明日のスケジュールを確認してわたしはテントへ
訪れた3月上旬は月齢が半月ぐらいで
21時頃はまだ月が燦々と輝いていて星空が撮れなかったので
月が沈むであろう明け方をねらって早めの就寝です
3時半起床を目指しておやすみなさい
続く