(作成日2018/6/5|一部更新2024年7月5日)

通常、外貨を両替するときは得てして、日本国内よりも現地で両替した方がお得なケースがほとんど

また、空港より市中の両替所や銀行の方がレートがいい場合が多いのですが、

今回、台湾元(ドル)の両替はどうか、少し検証してみました

台湾元(ドル)を両替できる場所

台湾元 Taiwan yuan Money Exchange
台湾元(ドル)の両替

一般的に日本円から台湾元(ドル)へ両替可能なところは

<日本国内>

<台湾国内>

  • 台湾の空港
  • 台湾の銀行
  • 台湾の郵便局
  • 台湾のホテル(ただし大手のみ)
  • 台湾台北の新光三越デパートの両替所
  • 台湾台北のお茶屋「昇祥茶行
  • 台湾の宝飾店「銀樓
  • 台湾のATM

などが主に挙げられます

レートの良し悪し、両替手数料(コミッション)の有無はお得に両替できるかの重要なポイントですが、

とはいえ、たとえレートが良くて無料であっても、そこへ行くまでの交通費や時間、労力を考えたら、
果たしてそれが本当にお得となるのかどうかは、その時の状況次第なので、悩ましいですね

個人的には、数日程度の短期旅行であれば、
お得な両替に奔走するよりも、手早く・手堅く入手できる手段を選択した方が賢いと思います

台湾元(ドル)の両替のお得度検証

※2018年当時の検証です

というわけで、
今回は、台湾への短期旅行で時間がなかったのもあり、

  • 成田国際空港
  • 台湾桃園空港
  • 台湾国内銀行のATMキャッシング
  • 日本の外貨宅配

以上の4カ所で比較検証してみました

 

<補足事項>

  • 成田国際空港では第3ターミナルに入っている「GPA外貨両替専門店」を採用
     ┗ 銀行レートよりややお得傾向
  • 台湾国内で銀行窓口両替の場合、外貨→台湾元への両替には1回につき手数料30元必要(ただし、無料の銀行もある)
     ┗ 逆に台湾元→外貨への両替には1回につき手数料100元
  • ATMキャッシングは台湾銀行のものを使用。ATM使用料は216円(VISAの場合)、引出手数料はレシートに無記入だったため無料換算
     ┗ 使用するATMで利用手数料が異なるらしい
  • ATMキャッシングの利息は繰上げ返済10日間分で計算
     ┗ 繰上げ返済をより早めれば利息はさらに縮小可能
  • 外貨宅配の「Exchangers」は7万円以下の取引の場合、送料500円が別途必要
     ┗ レートも悪くなく、7万円以上の両替の場合はお得

 

余談
台湾通貨の呼び方および表記は案外バラバラで、「NT(=New Taiwan dollars)」「NT$」「TWD」「台湾元」「台湾ドル」など。ただし、実際に市中で見かける表記は「NT」「元」が一般的なようです

 

比較検証と考察

台湾元 Taiwan yuan Money Exchange
台湾元の両替比較表 NT Taiwan Yuan Money Exchange
※注意:公定レート(TTM)はみずほ銀行が公表している外国為替公示相場の2018/5/22のものを採用

 

<考察>

  • 成田空港での両替がもっともレート悪い
     ┗ ただし、手数料込のレートなので別途コストがかからない
  • 台湾空港での銀行窓口はレートも悪い上に両替手数料30元必要
     ┗ 30元は約110円程度だけれども
  • ATMキャッシングの適用レートは公定レートとほぼニア
     ┗ その代わり、ATM手数料や利息という見えない別途コストが発生するため実質レートは思ったほど良くない
  • 外貨宅配はレートは悪くないが、両替額に応じて送料発生し結果的に割高になるリスクあり
     ┗ それでも現地でお得な両替に奔走する必要が無いので便利

結論

以上の検証を踏まえ、“お得度”+利便性を総括すると、

  • 1位 ATMキャッシング
  • 2位 台湾空港の銀行窓口
  • 3位 日本の外貨宅配
  • 4位 日本空港の銀行窓口

の順となりました

ATMなら空港でも市中でもどこにでもあって、
かつVISA・Masterならレートも安定していて安心

ただし、キャッシングにはATM手数料と利子手数料が上乗せされるので要注意
AMTキャッシングのお得を実現するには、

  • 帰国後(カード会社によってはオンライン上で)早期繰上返済を行うこと
  • ATM引出手数料が無料あるいは安いATMを利用
  • スキミング被害の心配のない、信頼のあるATMを利用(極力、空港内のATMか銀行併設のATM利用)

が必要です

帰国後忘れず、面倒がらず、早期繰り上げ返済をしましょう(でないと高くつく可能性があります)

おまけ:外貨宅配での台湾ドルの入手方法

少額の場合は送料が発生したり、
銀行振込手数料などがかかる場合もあるため割高になる可能性もありますが、

円高に振れたとき、前もって両替しておいておけば結構お得です

すでに何か月も前に旅行計画があるなら利用価値あり

以下の4社が今のところ台湾ドルに関してはお得と思われます(2024年現在)

 

台湾元のお得な外貨両替宅配業者
  • Exchangers(エクスチェンジャーズ)公定レートより+0.0014
      ┗ 一番お得!ただし、7万円以下は別途送料500円
  • 外貨マネーバンク公定レートより+0.03
     ┗ ただし、外貨宅配は7万円以上からの取引となり少額旅行には向かない
  • 外貨両替ドルユーロ公定レートより+0.261
     ┗ 4社の中で一番レート高め。郵送料10万円未満は400円
  • インターバンク公定レートより+0.01
     ┗ 送料は両替合計金額が5万円以上は300円、10万円以上は送料無料

 

外貨両替は旅の基本であり
旅のスタートを切る大事な作業

チリも積もれば何とやら……なので
レートの良し悪しは決して無視できないものですが

繰り返しですが、数百円程度の損であれば、
お得な両替所を練り歩いて時間を浪費するよりも、
限りある滞在時間を有意義に過ごした方が賢い旅行者だと考えます

自分にとって何を優先すべきか考えながら
計画的に旅を楽しんでくださいね!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事