(公開日2024/03/15)
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瀬戸内海にポツンと浮かぶ小さな島・大久野島。
近年、たくさんの野生のうさぎとふれあえる島として注目され、今や連日、国内外から観光客が詰めかけるほどの人気ぶりです。
人懐っこいうさぎたちとのふれあいは、それだけ見れば平和そのもの。しかし、大久野島はかつて軍事下に置かれた戦争遺産島という裏の顔をご存じですか?
そんな負の歴史を抱えた大久野島でのダークツーリズムを通して、平和を考える旅をご紹介します。
<おまけ:本編では使えなかったうさぎ島・大久野島でのオフショット10選>
記事では披露できなかった大久野島での裏話的オフショット10点をご紹介します!
大久野島へは広島側の忠海(ただのうみ)港からと愛媛県側の盛(もり)港から船が出ています
今回は、直前に生口島(いくちしま)にある耕三寺(未来心の丘のあるお寺)に立ち寄っていたのもあり、地理的に近かった盛港から出発しました
1日10便、1時間に1本程度動いているので割と親切ですよね
盛港きっぷ売り場ではうさぎの餌が販売されていました(1袋100円)
パッケージがピーターラビット感あってとてもプリティ
うさぎへの餌やりはむしろ推奨されていますが、その餌自体は大久野島内で販売していないようです
なので、餌やりを楽しみたい場合は事前の用意が必要
ちなみに、うさぎの人気者になりたいなら間違いなく買っていった方がいいです
フェリーの窓フレーム
テンション上がりますね!
島内一周はおよそ60分
でも、日帰りであちこち写真撮りながらゆっくり見て回るなら自転車の方が断然効率的
電動(2時間900円)もありますが、普通のママチャリだと2時間600円
ママチャリでも十分でしたヨ
2023年7月から試験運用がスタートした、立ったまま乗れる新感覚ニューモビリティ「C+WalkT(シーウォークティー)」
かつて一世を風靡したセグウェイの3輪車版といった感じですね
でも1時間1500円で、ママチャリの5倍したのでやめました・汗
噂にたがわず、大久野島のうさぎたちは実にアグレッシブ
目新しい人間を見つけるやいなや、臭いで分かるのか、特に手に何か持っている素振りしただけで猪突猛進してきます
もみくちゃにされるのは嬉しいのですが、そうされると逆に写真撮れず、結局最後はエサやり断念しました…
人気の写真スポット、北部砲台跡
そこから中部砲台へ向かう登山口があるのですが、
これが想像していたよりも勾配があって心臓破りの丘って感じ
でも、中腹から眺める瀬戸内海の多島美は最高でした(本文に写真掲載)
島内一周コースのハイライトにある戦争遺跡の「発電所跡」。
老朽化で今は立入が禁止されていますが、外からでも十分圧倒されます…というか、夜は怖くて近寄れない、きっと
かつての毒ガス製造の島は、今は平和なウサギに駆逐されています
この対比もなかなかシュール
島内のところどころに、子ども向けの質問立札が立てかけられているのですが、
「Q この建物で何が作られていたでしょう ⇒①毒ガス、②電気、③ロボット」
大久野島が抱える重々しい歴史に対して、実にライトなクイズ内容で、どことなくシュールさを感じました
島内マップには載っていなかった資料館近くにあった防空壕跡
空襲警報が鳴ると、お偉いさんから我先に逃げ込んだと書かれてありました
中にはもちろん入れませんが、何だか負の念がこもってそうで、足早にその場を去りました
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猿島、友ヶ島に次いで、ラピュタっぽい世界観が味わえる大久野島
画になる光景がたくさんあるのですが、そのうちに秘められた暗く重たい歴史を知るとなかなかに複雑な心境でしたが、
とはいえ、今は平和な時代、大久野島は広島にとって大事な観光資源の一つ
戦争教育の場としても、ただうさぎに癒されたいだけでも、何を置いてもまずは人が訪れることが大事
なので、ぜひたくさんの人に訪れて欲しいです
なんたって、今どきのお洒落なグランピング施設も出来てましたよ!
おしまい