(公開日2024/03/29)
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中国世界遺産の元陽やフィリピン世界遺産のコルディリエーラ、バリ島ウブドなど、世界にはわたしたちの想像をはるかに超えた、圧倒的かつとてつもない絶景棚田が存在します。
そうした中、ベトナム北部にある「ムーカンチャイ」もまた世界有数の棚田のひとつ。山岳地帯で暮らす少数民族「モン族」が世代を超えて作り上げた隠れた宝石。
今回はムーカンチャイとそこで暮らすモン族にスポットを当ててご紹介します。
<おまけ:本編から漏れた、ベトナム・ムーカンチャイでのオフショット10選>
記事で使われなかったベトナム・ハノイ郊外のムーカンチャイでのオフショットを10点ほどご紹介します
ハノイ中心から少し離れたところにある郊外向けバスターミナル「My Dihn(ミーディン)バスターミナル」
ここからムーカンチャイ直行便が出発しています
で、当初、案内してくれた受付のおばさんは「6時間で着くわよ」と教えてくれたのに、蓋を開けてみたら、なんと8時間もかかりました
宿の人とはBooking.comのメッセージ機能を使って「遅れます」と連絡とり合ってましたが、結構慣れているのか、普通に起きててくれました
Booking.comで事前に予約していたムーカンチャイの宿(一般に宿のことを「Homestay」という)
意外なほどまともな部屋でした(1泊1700円ぐらい)
でも、宿の人はだれ一人として英語は通じません(WiFiはあるので、お互い、翻訳アプリを駆使)
標高高いベトナムの地域で咲く、ベトナムの桜「ダート」(ヒマラヤザクラ)が美しく咲き誇っていました
タクシーバイクのお兄ちゃんも「きれいだろう?写真撮る?」とわざわざ降ろしてくれました
ヒマラヤザクラは早咲きだそうです
ムーカンチャイの町の中心にある土産物マーケットにて
よく働く、民族衣装を身にまとったモン族の女性がたくさん集まっていました
少数民族を見るのがコロナ禍以来なのでとっても新鮮
おそろしく激しいダートの道をバイクで駆け上がり、
山の上にあるムーカンチャイ随一の展望台「Sốngl Lưng Khủng Long」へ
その入口では、地元の方々が土をならして登山用の階段作ってました
その作業をしていたひとりのモン族のおばさんから、突然腕を掴まれ放してもらえず、
どうやら何かでからかわれていたようですが、訳分からず
ドライバーの兄ちゃんが間に立ってなんとか放してもらえました…
標高2,000mはある展望台にて
基本的に自撮りはしない方ですが、
なんとなくこの爽快な風景をバックに撮ってみたくなり、ドライバーの兄ちゃんにお願いしてみました
とはいえ、下から噴き上げる風が強く、足場も不安定、目の前は崖だったので、正直、足がすくんでました…
ムーカンチャイの写真スポットのカフェにて
モン族のおばさんから「ぜひ着てみたら!」と勧められましたが、恥ずかしいので止めておきました(ちなみに、レンタル代は5万ドン)
ドライバーの兄ちゃんが見せてくれた、ムーカンチャイのもっとも美しい時期の写真
ベストシーズンは9月末から10月上旬だそうです
ぜひ再訪したい!
Bluetoothを使って、かれ自慢の写真と動画を大量に送ってくれました……
「おすすめのご当地グルメが食べたい」とリクエストして連れて行ってもらった、ムーカンチャイの食堂にて
寂れた店には客がだれもいなくてドキドキでしたが、
いただいた「ブンカー」という魚だしスープの米麺料理は最高に旨かったです
やはり地元の人の意見は正しい
おびただしい数のトウモロコシを干した、ムーカンチャイの観光名所の一つとなっているモン族のとあるお宅にて
干しトウモロコシの風景もすごく幻想的でしたが、
そこで暮らすモン族の何気ない風景を垣間見られたこともまた大変興味深かったです
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もともとは、棚田で有名な「サパ」に行く予定でしたが、
行き方などを調べているうちにこの「ムーカンチャイ」に行き当たり
知れば知るほど、こちらの方がわたし好みの秘境感たっぷりだったので、
急遽、目的地変更
結果、変えて大正解でした!
棚田以外何もない素朴な田舎でしたが、元陽棚田ともまた違う芸術的な棚田が見られて感無量でした
とはいえ、季節は田植え前の寂れたオフシーズン
本来のシーズンは青々とした新緑が美しい夏か稲穂が実る秋
なので、絶対リベンジすると誓ってこの地を去りました!
おしまい