【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 Socotra Islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです
ソコトラ島訪問マップ Socotra visited Map
キャンプ生活5日目(ソコトラ島滞在6日目)、今回は島東端にあるホックケイブがメインです
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本日のプログラム
本ページでは、島東端のホックケイブを中心に紹介します
- ディハムリ海洋保護区 Dihamri Marine Reserve:日の出鑑賞ポイントとコーラル・シュノーケリングポイント
- ホックケイブ Hoq Cave:ソコトラ一大規模な鍾乳洞
- アリヘル・ビーチ Arher Beach:白い砂丘とふしぎな光景がみられるビーチ
- エリサル漁師村 Erisal Village:アリヘル・ビーチ近くの漁村
キャンプ生活5日目の夜は、アリヘル・ビーチのキャンプサイトに滞在しました
ディハムリ海洋保護区にてシュノーケリング
キャンプ生活も早5日目(ソコトラ島滞在は6日目)
夜冷えたのか、1時間おきにトイレに起きたりしてぐっすり眠れず
それでも夜光虫を見るために、月が西の地平線に落ちる4時頃起床

結局、月が沈みきらないまま太陽が昇りはじめ
夜光虫どころか今宵は天の川も見られず
月が明るすぎた……無念

完全に夜が明けてしまいました
夜明けはいつも美しいですが
今回何も収穫無く、ただ早起きしただけ
虚しさ漂います

朝っぱから、ヤギもおはよう

せっかくなので早朝シュノーケリング
朝方は比較的波が穏やかでいいそうです
(午前も遅い時間になると波が荒れて沖に流されてしまうかも、と注意されました)
持参のフィンとシュノーケリングマスクでひと泳ぎします
(ガイドくんは用意してくれない)
なるほど、
2015年のサイクロンでサンゴ礁は壊滅的なダメージ受けたと聞いてましたが
サンゴから色鮮やかさが消え、傷んでますね
(でも、沖合に出ればきれいなサンゴが見られるそうです)

魚たちはだいぶ戻ってきていました
色とりどりの熱帯魚たちがあざやかに泳いでいます
しかし、水の透明度は高い

めずらしい、真っ黄色のフグがいた!

浮上してきてくれない!
素潜り下手なので、届かず

あじさいのようなコーラルガーデンも一応ありました
これはまだきれいな方ですね

青と黄色の魚の群れがかわいい

水面をたゆたう熱帯魚たち
かわいい

エンゼルフィッシュもいた
海の中でははじめて見た

みなれないクラゲがたゆたっていたので
アクションカメラでつついて岸に上げてみた

こんなにプリプリのクラゲははじめて見た
タコクラゲとか、カラーゼリーフィッシュとかいう種類らしい
行きてるのか死んでるのかも不明
触っても毒はありませんでした

30分ほどシュノーケリングを楽しんだ後はシャワー
しかしシャワールームがないため
車で約30分はあろう近隣の村までポリタンクで水を汲んできてもらい
物陰に隠れてバケツ半分の水で水シャワー……
少量の水でも、まぁなんとかからだ洗えるもんです
着替えが済んたら7時半には朝食タイム
朝食が済んだら、身支度を済ませて、本日のメインイベントのホックケイブへ

ソコトラ最大の鍾乳洞「ホックケイブ」へ
ディハムリを後にして
本日のメインイベント、ソコトラ島最大の洞窟「ホックケイブ」に到着

ソコトラ島3日目に訪れたダグブ・ケイブに比べ
ホック・ケイブは海抜550mのところにあり
ちょっとしたトレッキングが必要
ゴールが見えるので、それほどハードには見えませんが、
片道1時間半はゆうにかかる、そこそこハードなトレッキング
岩場あり、道なき道でしかも日陰のない炎天下…
心してかかりましょう

さすがにこの場は、この地に精通した地元ガイドにバトンタッチ
13~14才ぐらいの地元の少年をガイドに雇い
道案内してもらいます

というか、
足が速すぎてとてもついていけない
かなりペースダウンしてくれてるみたいですが
暑さとカメラバッグの重さも相まって息が上がります

彼は英語は話せず
特に外国人である自分にもさして興味ない様子で
後ろを振り返ることも少なく、さっさと歩いていく
ガイドならもうちょっと客を気遣って……

たま~に気にして振り返ってくれる
(一応、ガイドのサイーズくんもついていてくれる)
少年はすでに地底探検用のヘッドライト装着済みで待機

ここはボトルツリーが多くて、異世界感たっぷり
ナメック星だ……

たまに平坦な道になると、束の間の休息
ボトルツリー並木道を歩く

何だかダイナミックな枝ぶりの木に遭遇

ボトルツリーなどの大きな木には
英語やアラビア語で文字が刻まれていることが多い
どこにでも、自分がここに来た証を文字に刻みたい、そんな不届きな輩がいるものです

ふと木の幹を見ると
ゾワゾワするほどの陸タニシ(?)がビッチリ
思い出すだけで鳥肌……

40分も歩いた頃、ようやく穴が近づいてきました

あと少しが遠い……
岩場の急勾配が続きます
登山が好きで、年の割には健脚の方ですが、暑さもあって、ホントしんどい
一人でヒーハー肩で息を切っているかたわらで、
涼しい顔して少年とサイーズくんはスタスタ登る
野生児たち……

だいぶ登ってきました
ボトルツリーの合間からインド洋が見えてきます

インド洋もきれいですねぇ

スタートから約50分後、
洞窟入口の少し手前で案内板がありました
英語とアラビア語表記
これによると、
洞窟の長さは最長3km、幅は15m~最大45m、入口の高さは約15m
鍾乳石と石筍、その他堆積物から成り立っているそうです
いつ出来たのか、洞窟の成り立ちとかそういう記述はない
詳しく研究されていないのかも
しかし英語表記(左側)で数字部分だけ何故かアラビア語、読みにくい!

洞窟の入口まであと少し
中央に見える赤い点がサイーズくん
洞窟入口は近寄ってみると、思っていたより巨大なことが分かります

やっと洞窟入口に到着!
通常片道1時間半のところを1時間弱で登り切りました!
めちゃめちゃ疲れたけど、頑張った!
風が気持ちいい~

入口付近の鍾乳石群

こちらが地下洞窟への入口
小さく見えますが、
幅50mぐらいはあって結構勾配があります
滑りやすそうですが、意外に滑りにくかった

しばし休憩したら、いよいよ地底探検スタート
ここからはヘッドライト必須
観光地化されていないので道標もほとんどなく真っ暗闇
最長3kmの洞窟のうち、2kmまで歩けるようになっており、往復約1時間半の探検です

異様な雰囲気が漂ってまいりました

鍾乳洞にありがちな鍾乳石のカーテン

つくしのような、きのこのような、
奇天烈なかたちの石筍
結構でかい

伏魔殿とか、魔界に迷い込んだみたい

海坊主と宮殿……

通常、保護区に指定された鍾乳洞は
素手で触らないで!と怒られますが、ここはガイド自らガンガンさわりまくってます
「金管楽器のようないい音がするんだよ~」と

確かにいい音色でした
鉄琴叩いてるみたいな音でした

アスパラみたいなヒョロヒョロっとしたかたちの大きな石筍発見
ここで、先に訪れていた別の外国人グループに遭遇しました

彼らの記念撮影に便乗
石筍の大きさがよく分かりますね
彼の身長はたぶん1m75cmぐらいあります

ガイドの少年を見失わないようしっかりくっついて歩く
すると、鍾乳洞にありがちな棚田みたいなリムストーンプールが現れました
でも、水が枯れていた

クライマックスに差し掛かった頃、
巨大で芸術的な鍾乳石が登場

そして最後は水の張ったリムストーン(鍾乳石)プール
今は乾季で水がこんなもんだけど、雨季になると水が溢れて洞窟内に入れないそうです
この先も道は続いていますが遊歩道はここまで
ここから折り返します

帰り間際、
プードル岩発見!
行きでは全く気づきませんでした
偶然の産物にしてはよく出来てます

すると今度はヨークシャテリア岩(?)
犬系の岩が多いですね
ソコトラ島に犬はいないのに

ようやく洞窟入口に戻ってきました
やっぱりずっと真っ暗闇は緊張してドッと疲れが
高いところは比較的得意ですが、真っ暗闇と海中は相変わらず苦手です

あぁ、インド洋が青い

あとはひたすら下るだけ
二人はさっさと先を急ぎます

改めて見てみるとサイクロンの爪痕が
根こそぎ木がなぎ倒されていました

ユニークでアバンギャルドなかたちのボトルツリーもたくさんありました
なんとも芸術的

12時半、無事駐車場に帰着
9時過ぎに出たので約3時間半の行程でした
お疲れ様を込めて、少年にはオレンジジュースとお菓子を差し入れしました

洞窟の後はランチを食べながら休憩しつつ、
キャンプツアー最後の夜を迎える南東端のアリヘール・ビーチを目指します
続く