【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 Socotra Islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです
ソコトラ島訪問マップ Socotra visited Map
キャンプ生活最終日の6日目、今回は島南東部にあるアリヘル・ビーチと東部にあるホムヒル・プールをご紹介します
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本日のプログラム
本ページでは、島南東部にあるアリヘル・ビーチとホムヒル・プールが中心です
- アリヘル・ビーチ Arher Beach:白い砂丘とふしぎな光景がみられるビーチ
- ホムヒル・プール Homhil Pool & Protected Area:天空のインフィニテイプール
- ホムヒル自然保護区 Homhil Protected Area:龍血樹とボトルツリーの群生地
- ハディボ・シティ Hadibo City:ソコトラ島首都、ツーリストホテルあり
ソコトラ島最終日の夜は、初日に泊まったハディボのソコトラ島・ツーリスト・ホテルに滞在しました
アリヘル・ビーチにて朝日鑑賞
キャンプ生活6日目の最終日(ソコトラ島滞在7日目)
この日も早朝3時過ぎから海岸で夜光虫のために待機
しかし、待てど暮らせど月明かりが消えることはなく夜明けを迎え
泣く泣く諦めました
夜光虫は真っ暗闇でないと 発光物質の弱い青い光を見ることができないのです
ソコトラ島最終日だっただけに、心折れました
虚しく気持ちと裏腹に、泣けるほど美しい、ソコトラ島滞在の最後の夜が明ける
こんなにもロマンチックなビーチを独り占め状態
もったいないやら嬉しいやら虚しいやらで、胸中複雑
気を取り直して
次なる目的のミニ・ピラミッドが密集するビーチへ
キャンプサイトからは2kmほど離れていて
徒歩30分とまぁまぁの距離を歩きます
朝5時40分頃到着
神々しい朝日がミニ・ピラミッドに降り注ぎます
昨日の夕方に見たときはなめらかなピラミッドでしたが
早朝はまだできたてホヤホヤ
先っちょがとんがってますねぇ
早起きしてよかった
朝日を浴びた黄金のピラミッド
まさに自然の神秘
神々しすぎます
しかし、ちょっと下品な見方をすれば、
おっぱいがいっぱい並べられた
アヴァンギャルドなサンドアートクラフトに見えなくもない
視線を感じて下を見ると
穴蔵からひょっこりはん登場
「オイラとしたことが見つかっちまったぜ」とでも言いたげに
うらめしそうにコチラの様子を伺っています
しばらくにらめっこが続いたのですが、
最後は観念して再度外に出てきてくれました
やっぱりこのソコトラカニ、何度見てもふしぎなフォルムしてますよね
サービスで後ろ姿も見せてくれました
穴がポコポコ空いているビーチは見たことありますが
こんなピラミッドビーチは地球上でもここぐらいではないでしょうか
いや~、まさに地球の神秘
ピラミッドの合間を縫って細い点線が続いているのはカニの足跡
とてもかわいらしい
キャンプサイトに戻る途中で見かけた
海ぶどうみたいなプニプニ肉厚のワイルドフラワー
作り物みたいですね
だいぶ日も高くなってきた朝6時半頃
周囲もさすがに起きだして朝食の支度中
ここを去る前にもう一度だけ砂丘のてっぺんから眺めてみたくて登ってみました
この砂丘の白砂は非常に細かくなめらかで、心底登りにくい
3歩進んで2歩下がるの繰り返し
たった50m登るだけでもかなりハードでした
その甲斐あって、素晴らしい朝の風景
朝7時頃、ようやく朝食タイム
朝から体力消耗しまくってすでにぐったり気味ですが
これがキャンプ生活最後のキャンプ朝飯と思うと名残惜しい
本日の朝食メニューは、
豆カレーの煮込みとトマトと卵、たまねぎの炒めもの 主食はホブス
もはや鉄板のソコトラ・レパートリーですね
残飯にあやかるべく群がってきた恒例のエジプトハゲワシたち
もはやただのうっとおしい動物たちでしたが、
これが見納めだと思うと、ちょっと寂しい
天空のインフィニティプール「ホムヒル・プール」へ
朝8時には身支度をすべて整えていざ出発
ソコトラ旅最後のプログラムは、島東部の山の上にある「ホムヒル・プール」
島の東岸を走る湾岸コーストラインが爽快すぎます
そして再びスケールのデカい風景登場
こんな小さな島なのに、驚きの絶景が過ぎる
大地の歴史が刻まれたような大迫力のテーブルマウンテン
手前のボトルツリーがまた異世界感醸し出してる
足元にはお約束のボトルツリーたち
ソコトラ島ドライブは東岸がやっぱりおすすめ
崖っぷちに建設中のレンガ家
眺めは最高ですが、台風や高波が来たら怖そう
幹線道路から脇道に入り、
激しい凸凹悪路を経てホムヒル・プール登山入口に到着
登山口といっても家や看板などの目印になるようなものは一切無い
よくぞこんなところ見つけたなぁと感心しきり
いよいよ最後の本格トレッキングです
そしてここでも地元の少年ガイドを雇ってプールまで案内してもらいます
幸い、ホムヒル・プールまでは片道1時間程度
とはいえ、日陰のない炎天下をひたすら上りなので想像以上にしんどい
この辺りには龍血樹こそ生えてないけれど
独特なボディのボトルツリーが多くて楽しい
3人娘が踊ってるみたいな、躍動感あふれるボトルツリー
男性の腰巻きは暑さに応じて長さを調節できるから
実に機能的でちょっと羨ましい
ちなみにわたしは基本、長袖長ズボン着用のため
熱中症寸前に体温上昇です
あまりの暑さにボトルツリーもひしゃげています
こちらもグニャッと無残にもひしゃげています
こんな状態でもしっかり土に根を張り生き続けているところが
ボトルツリーの生命力の強さを物語ってますね
このしぶとさ、あやかりたいものです
このボトルツリーにも落書きが
どうしてこう植物を傷つけることをするのか……
プールのある山頂まであと3分の1というところで
ようやく岩陰で涼が取れるポイントに到着
のんびり休憩していたら後続の団体ツアー客らに追いつかれてしまいました
貴重な日陰のある休憩ポイント
風が心地よくて生き返ります
ボトルツリーにアラビア海
唯一無二の、ここだけの絶景
にしても、麓からだいぶ登ったなぁ……
ガイドくんたちもひと休憩
彼らはまったく息切れてないけどね
もうひと踏ん張り
ホムヒル・プールはあの大きな岩を乗り越えた先です
入口から約50分
岩を乗り越えた辺りでようやくホムヒル・プールが眼下に見えてきました!
なんてところにプールがあるんだ!
見つけた人もすごいな
とんでもないところに天然のプールが存在します
そして崖の上には無数の龍血樹が立ち並んでますね
ここはホムヒル自然保護区に指定されていて
龍血樹やボトルツリーの群生地でもあるそうです
龍血樹の群生地はディクサム台地だけかと思っていたのでちょっと嬉しい
崖っぷちに偶然生まれた天空のインフィニティプール
はるか遠くにアラビア海を望み
周囲には異次元の龍血樹やボトルツリー……
まさに世界で唯一の贅沢なプールですね
バスクリンを入れたようなエメラルドグリーンの水は
山頂の湧き水が源泉
岩盤を伝って落ちてきた、正確には水たまりですね
後続の団体ツアーも遅れて到着
わたしは写真が目的で泳ぐ気はさらさらないですが
彼らは泳ぐ気マンマン(普通はそう)
さっさと水着になって飛び込んでました
プールの最大深度は8mほど
緑が濃くなるほど深いらしい
浅そうに見えて実はかなり深いプールなんです
彼ら曰く
水はかなりひんやり冷たいそうで長く浸かってるとからだが冷えるそうです
泳ぎが苦手な人は浮き輪を用意していくといいかもしれないですね
というわけで
ガイドくん含め、みんながプールでくつろいでいる間に
わたしだけローカルガイドの少年に連れられて龍血樹の群生地を散策することにしました
続く