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台湾

Taiwan

(訪問時期:2018年5月)

台湾海峡の西北部、
中国本土との緊張走る国境線に浮かぶ島・馬祖(マツ)列島

馬祖列島(台湾) Matsu archipelago, Taiwan

中国本土との国境線上に浮かぶ島・馬祖列島

天気が良ければ中国本土が見えるほど近距離に位置する台湾最北端の島であり、金門島と同様、軍事最前線の島でもありました

1992年に軍事管制が解除されたことを受け、1994年頃からようやく観光目的で一般人や外国人らも上陸できるようになったのです

現在でも現役の軍事施設が稼働中ですが、一方で、島中にトーチカや砲台跡、迷彩色の軍事遺構が見学できるのもこの島の特徴

そんな馬祖列島で主要な4つの有人島(南竿、北竿、莒光、東引)のうち、台湾本土からのフェリーの拠点でもある南竿島を観光の拠点にしました

こちらはその目抜き通り商店街

馬祖列島(台湾) Matsu archipelago, Taiwan

南竿島にある商店街

訪れた時期がシーズンオフだったので観光客はまばら

ほとんどが地元民

馬祖列島(台湾) Matsu archipelago, Taiwan

馬祖の夜市

一応、曲りなりにも夜市でしたね

せっかく台湾の果てまで来たので、馬祖名物をいただくことにしました

まず訪れたのは、宿のオーナーにおすすめしてもらったレストラン「比薩大王 Piza King」

馬祖列島(台湾) Matsu archipelago, Taiwan

いろんな馬祖料理が楽しめる「比薩大王 Piza King」

「ピザキング」という名前のとおり、ピザメニューが結構ありましたが、メインはやはり馬祖伝統の郷土料理の様子
(ちなみに日本語メニューはないので漢字の雰囲気読み取る)

とりあえず、ポピュラーと言われるものをオーダー

馬祖列島(台湾) Matsu archipelago, Taiwan

紅糟と細麺が特徴の「紅糟肉老酒麺線」

老酒づくりが盛んな馬祖では、そのとき出た赤い酒粕・紅糟(ホン・ツァオ)を使った料理が多い

また、馬祖の人々が身体の調子を整えるとき、あるいは産後に必ず食べるといわれる「老酒麺線」も定番

というわけで、注文したのはこちらの「紅糟肉老酒麺線(ホンツァオ・ロウラオジウ・ミエンシャン)」
いわゆる、紅い酒粕肉そぼろと老酒で煮込まれたニュウメンって感じ

トッピングは紅糟に漬け込まれた肉と青菜、目玉焼きとシンプル
スープは鶏ガラか醤油ベース

塩気のある麺は素麺のように細く繊細で、老酒と煮込むのが一般的
とにかく酒の香りが強い

だけどふしぎとツルツルいける
でも、酒が苦手な人、運転する人はよした方がいいかも……

とりあえず、食べたことない味でしたが、後を引く美味しさでした

そして、次にチャレンジしたのは、「馬祖のハンバーガー」とか「馬祖ベーグル」と呼ばれる「継光餅 ジーグアンピン Jì guāng bǐng」

馬祖列島(台湾) Matsu archipelago, Taiwan

継光餅屋さん

継光餅(ジーグアンピン)は、かつて明朝時代の武将 戚継光が行軍の際に携帯食品として作った伝統的な軽食だそうです
結構歴史があるんですね

今では馬祖のご当地グルメになっています

馬祖列島(台湾) Matsu archipelago, Taiwan

牡蠣オムレツをはさんだ「継光餅」

ベーグルのようなパン生地に、牡蠣入オムレツがサンドされた、見た目にもボリューミィで贅沢なサンドイッチ

ベーグルは白ゴマがたっぷりまぶされ、かなりモキュモキュと弾力あって噛めば噛むほど甘く、牡蠣入りオムレツと一緒にいただいても合う

実に美味しいおやつでした

**********

まだまだ馬祖の島は日本人には馴染みがないかもしれませんが、
各地に遺る戦争遺構をのぞけば、
手付かずの大自然と、どこか日本の原風景にも通ずる懐かしさすら覚える島々です

台湾本土の発展とは隔絶して実に素朴な島ですが、自然好き、昆虫好き、軍事オタクなどにはおすすめです

終わり

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