(公開日2016/04/18 )
セブ島をはじめリゾート化が進む一方で、まだまだその多くは未開発で手つかずの大自然が広がっています。
今回もまた、日本のガイドブックではほとんど紹介されない、「魔法の川」の異名を持つフィリピンの秘境スポットをご紹介します。
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです。
フィリピンといえば、多くの人はまず首都マニラかリゾートアイランドのセブ島をイメージするのでは。
とはいえ、フィリピンは7,000以上もの大小の島々をもつ国で、それぞれに海山人の個性が光っています。
今回はその一つ、フィリピン南部に浮かぶミンダナオ島の秘境「エンチャンテッド・リバー」をご紹介します。
ミンダナオ島ってどんなところ?
首都マニラのあるルソン島に次いで2番目に大きな島、ミンダナオ島。
歴史に詳しい方であれば、太平洋戦争時代の日本軍の舞台を思い浮かべたり、もしくは、“とにかく何だか怖そう…”とダークで危険なイメージを持たれている方が少なくないのでは。
確かに、外務省情報では一部地域に渡航中止勧告が敷かれるなど危険が潜んでいることは否めません。
しかし、実際に筆者が訪れた島北東部にあるスリガオ州は、比較的治安も安定し、人は優しく友好的。
夜間一人で出歩かないなど、常識的な行動をとっていればまず問題ないエリアといえます。
そんなところだからこそ、世間にはまだあまり知られていない感動的なスポットが眠っているのです。
フィリピンの秘境「エンチャンテッド・リバー」
ミンダナオ島北東部の地方都市ブトゥアンから車で約3時間、もしくは南東部にあるフィリピン第3の都市ダバオから車で約4~5時間
小さな片田舎の村ヒナトゥアンから、さらにバイクや車で1時間半かけた山間のジャングルに、今回ご紹介するエンチャンテッド・リバーは存在します。
地元の通称は「ヒナトゥアン・リバー」ですが、その美しさゆえに別名「エンチャンテッド・リバー(=魔法の川)」あるいは「ヒナトゥアン・エンチャンテッド・リバー」と呼ばれることも。
日本での知名度はほとんどないですが、地元では誰もが知る人気の観光スポットです。
息をのむ神秘の深淵、ブルーウォーター
誰もがその美しさに息をのみ、一瞬で心奪われる神秘のブルーウォーター。
その魅力は、川の水の透明度と吸い込まれるそうな深さにあります。
川の底は地下洞窟になっており、その深さは30m前後といわれていましたが、近年の調査では80m超もあるとか。
また、川は地下深くから湧き出る水から生まれていますが、その水源の場所がいまだ特定されていないところも、神秘性を高めています。
ただし、この透明度、実はいつも見られるとは限りません。
この透明度がピークに達するのは、日が射し込みはじめる午前9時~10時ぐらい(季節に応じる)。
早朝などはくすんで、それほどクリアでないためご注意を。
泳ぎが苦手な人はライフジャケットがレンタル可能です。
また、魚がたくさん泳いでいるので、水中を眺めたり、撮影される場合はゴーグル着用をおすすめします。
ちなみに、魚のエサやりも目玉の一つで、、一日に2回(12時と16時)実施されています。
おわりに
苦労して訪れた者にしか味わえない、極上の達成感と世界に比類なき奇跡の川、エンチャンテッド・リバー。感動的なブルーウォーターがあなたを待っています。
いつもの旅に物足りなさを感じている方、非日常の空間に一歩足を踏み入れたい方など、ぜひこの場所をオススメします!