
Syria
(訪問時期:2008年9月)
シリア最大の都市として知られたアレッポ
古代都市アレッポとして世界遺産に登録、またオリーブ石鹸の発祥の地としても知られています
2011年から2022年現在まで続く、シリア政府のアサド政権とアルカイダ系を中心とするシリア反対制派の対立によるシリア内戦で戦闘は激化、多くの死傷者を出し、アレッポの町は壊滅的なダメージを受けたと聞いています
そんな内戦勃発になる前の話
アレッポのまちをひとりでふらふら歩いてたとき、スーク(市場)で話しかけてきた見知らぬおじさん
何だかとても気に入られて、「うちには奥さんも子どもたちもたくさんいるから泊まっていいよ」といわれ、お言葉に甘えてその日はおじさん宅へ泊めてもらうことに

おじさん宅はアレッポ中心からだいぶ離れた郊外のド田舎で、
周りは荒野で何もなく、家は明らかに貧しそうな雰囲気だった

おじさんは、奥さんと子ども9人(!)と暮らしていた
子どもたちの身なりからしても、決して裕福とはいえない感じだった(この辺で一抹の不安がよぎる)

とりあえず客人としてもてなされ、家族同様にふるまわれたお食事がこちら

「ホブス」という平たく薄っぺらいクレープみたいなパンに、パプリカや唐辛子、すりつぶした豆などを混ぜ合わせたアレッポのご当地料理「ムハンマラ」というディップ
そして、ミニキュウリ2個にミニトマト1個
タダで泊めてもらっておいてなんですが、ちょっと衝撃
とりあえず、美味しいかまずいかと聞かれたら、美味しい記憶はない
スパイシーだった、という記憶のみ

そして翌朝の朝食も、まぁ、似たようなラインナップ
これがシリアの一般家庭の定番メニューなのだろうか
**********
余談ですが、
やはりこのおじさんが恐ろしくクセもので、夕飯後、家族をいったん部屋から全員引き上げさせて二人きりになった途端、一夫多妻制を盾に夜這いをかけられそうになりました
結局、部屋中逃げ回って難を逃れましたが、翌朝、今度は嫁からマネーをたかられるというまさかの事態に
昨日までまとわりついていた9人の子どもたちも、ここは母親に加勢
追い込まれる状況に
まぁ、たしかに食事はごちそうになったし、(襲われそうになったけど)泊めてはもらったので、一宿一飯の恩義として、不要なものをかき集めて「Made in Japanだから!」といって献上しました
(本当は100円均一の中国製もあり)
そんな彼らも内戦の犠牲になったのかどうかは不明、安否が心配です
終わり
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