(公開日2022/12/13)
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こんにちは、絶景ハンターのまゆみです。
長崎の五島列島といえば、世界遺産にも登録された潜伏キリシタンに関する文化遺産が有名ですよね。最近では、NHKの連続テレビ小説『舞いあがれ!』の舞台にもなって、今もっともホットな離島のひとつです。
そんな五島列島の一つ、知る人ぞ知る「野崎島」は、現在ほぼ無人状態。でも実は、潜伏キリシタンの文化とともに古代から受け継がれた神道文化が共存し、鹿が群がるサバンナや美しすぎる海など、日本離れしたユニークな風景が広がります。
今回は、そんな野崎島の魅力をご紹介します。
<野崎島での未公開オフショット>
こちらは、本編では未公開の野崎島でのオフショットです
小値賀島から船で野崎港へ向かう間、船窓から巨大な王位石が見えます
野崎島を訪れる観光客の移動は原則徒歩
宿泊施設の「自然学塾村」までは港から20分ぐらいかけて歩く必要があります
ただ、荷物だけは軽トラで先に塾長さん(島の管理人)が村まで運んでくれます
このとき宿泊客がわたしだけだったので、島を出るときに荷台に乗せてもらいました
これが、野崎島唯一の宿泊施設「自然学塾村」
廃校を再利用した施設なだけあってなかなか年季が入ってます
観光客がいるときだけ、塾長は小値賀島から赴任してくるのですが、その塾長室(兼管理室)はなかなかカオスでシュール……
小学校当時の設備をそのまま使っているので、給食室が共用炊事場に
このときは工事現場の業者の方々と一緒に使わせていただきました
野崎島では自炊が鉄則
なので、事前に購入してきた業務スーパーのお湯を注ぐだけでカルボナーラパスタができるインスタントと、小値賀島の商店で買ってきた安納芋をレンジでチン
食事は、暖房の利いた炊事場の向かいの談話室でとります
泊まった部屋
布団等は押し入れから自分でセッティングします
空間が無駄に広くて、2月はまだまだ夜は寒く、小さなハロゲンヒーターに張り付いて寝ました
野崎島の海は五島一なんじゃないかと思うぐらい、とにかく海の青がキレイだった
王位石トレッキングは原則ガイド付きでないといけないのですが、
このときはオフラインマップとルートのトラッキングを持っていたのと登山経験を考慮して特別に一人入山を許可されました
標識が少ないので、確かに少し迷いやすいポイントがいくつかありました
道に迷うよりも、途中、イノシシに遭遇しないかの方が冷や冷やしました(←たぶん、これが島の人たちの最大の懸念事項)
沖ノ神嶋神社(おきのこうじまじんじゃ)を守る狛犬
ここからが聖域の境界って感じで、空気が違いましたね
王位石の裏側から撮る絶景写真をよく見かけたので、
そこを目指すべくルートを必死で探しました…
結局、合ってるのか合ってないのかわからないような道なき道の急斜面をよじ登り、どうにかこうにか裏側にたどり着けました…
実際、岩の間に立つと、その高さに足がすくみましたよ…
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野崎島は、客がいないときは基本無人島
島を守る塾長も齢(よわい)70を超えるおじいちゃんなので、施設の管理と教会守としての役目、客の荷物の送迎などなど、やること多くて維持管理が大変そうです
行政が対応するか、島の後継者が現れるか、いずれにして後世に残すべき遺産として、多くの人にこの島の良さを知ってもらいたいなぁと思いました
おしまい