<記事作成 2018/08/24 | 記事更新 2022/06/26>

2013年5月、北海道東川町天人峡で起こった大規模な土砂災害
その復旧工事で全面通行止めとなり、5年の歳月を経てようやく2018年6月11日、全面開通の運びとなりました
再びあの天女の衣のような美しい「羽衣の滝」に出会えた……と思っていたら、なんと、2022年6月13日現在、再び通行止となってしまったそうです
というわけで、早い再開を願いつつ、情報をまとめておきます
1「羽衣の滝」の基本情報 General Information
北海道上川郡東川町天人峡温泉
0166-82-3761(ひがしがわ観光協会)
24時間 ※2022/6/13~当面全面通行止
TOILETなし
あり
あり(80台)
旭川空港から車まで所要約40分(約34km)、美瑛から道道213号経由で所要約40分(約33km)
※天人峡には公衆トイレがないため、一番最寄りの「大雪旭岳源水」取水場(利用時間8:30~17:30)か「七色の噴水」の駐車場(9:00~16:30)のトイレを使用
2「天人峡温泉」の概要 About Ten-ninkyo Onsen springs
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<出典:東川町HP「手書き地図 Welcome to 天人峡」2022年バージョン>
<天人峡の概要>- 大雪山国立公園内、忠別川上流にある温泉郷
- 別名、「旭川の奥座敷」
- 約3万年前の噴火活動で生まれた柱状節理の深い渓谷
- 昭和の高度成長期は温泉郷として発展、現在は「御やど しきしま荘」の1館のみが営業中
<天人峡温泉の泉質> クリックすると拡大します
- 泉質:ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、硫酸塩、炭酸水素塩、塩化物泉(中性低張性高温泉)(旧泉質名:含土類・食塩 - 硝芒塩)など
- 泉温:約44℃
- 泉色:黄金色(湧出時は無色透明)
- 効能:肩こり、腰痛、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病、痔疾、冷え性、動脈硬化症、慢性婦人病など
入浴料金:大人800円、小学生500円、4~6歳400円、3歳以下無料
レンタルタオルセット(ハンドタオル・バスタオル):300円
※一般休憩室なし
【問い合わせ】「御やど しきしま荘」0120-282-808 / 0166-97-2141
3「羽衣の滝」とは About Hagoromo Falls

- 北海道最大落差270m
- 標高1,000mからの7段におよぶ段瀑
- 滝が大きすぎて下からは3分1程度しか見えない
- 全景を見るなら「滝見台(標高850m)」へ要登山
- 忠別川支流のアイシポップ沢と双見沢からの2つの流れが滝の中間で合流した滝
- 紅葉見頃は10月上~中旬(10/10前後)
- 降雪期(11~5月中旬)は遊歩道通行止め ※2022年6月現在も通行止め
- 「北海道指定名勝」(1951年)
- 「日本の滝百選」(1991年)
- 1901年発見当時は「夫婦滝(めおとたき)」の呼称
- 1918年、文人・大町桂月により「天女の衣をひるがえしたように美しい」ことから「羽衣の滝」と命名されたと伝わる
- 羽衣伝説あり
4「羽衣の滝」周辺の景勝地 Other scenic sites

- 「羽衣の滝」:7段の段瀑
┗ 羽衣を奪われた天女のために、弓扱いの若者が山賊から奪い返し、その御礼にと天女が舞を舞ったら滝が羽衣のごとく滝となったという伝説 - 「涙岩」:大絶壁の1枚岩
┗ 羽衣を奪われた天女が嘆き悲しみ、その涙が今も岩に流れているという伝説
┗ 真夏でも常に濡れた状態のため涙岩と名付けられた - 「見返りの岩」:天高く突き出た1本岩
┗ 羽衣を取り戻した天女が若者に別れを告げ天へ帰るとき、この岩を目印に振り返り、天へと帰っていったという伝説

- 「天人峡神社」:登山安全祈願と商売繁盛の神様 ※2019年現在倒壊してました
- 「天津(あまつ)岩」:天人峡を取り囲むように築かれた柱状節理の大絶壁
- 「七福岩」:天津岩の隣にそびえる、7つの飛び出した柱状節理の岩
- 「敷島(しきしま)の滝」:羽衣の滝よりさらに1kmほど上流にある滝。幅60m、高さ20m。別名「北海道のナイアガラ」※2022年現在通行止
5滝見台コース Trail to Takimidai observatory

東川観光協会からは、倒木が多いためあまり推奨されていませんが、「羽衣の滝」の全景を見るなら滝見台一択です
コース詳細

- 距 離:片道約1.5km
- 所 要:片道約1時間~1時間半(超かけ足で約40分)
- 難易度:★★★(笹ヤブ、急坂、倒木多し)
- 注 意:ヒグマ出没地域
- 推 奨:登山口にて登山届記入
<登山注意事項>
- 開始早々、「三十三曲がり」(=33個の狭く急なカーブ)の急坂
- 道標のピンクのテープ(山語で「ピンテ」)は見失わないように
- 雨の後はかなり泥でぬかるんでます
- 道中、巨大な倒木が数回立ちはだかります
- 滝見台はヤブ蚊多し⇒蚊よけあると便利
- ヒグマ避けの熊鈴あると便利(わたしはなるべく音を出して歩きました)
- ゴミは要持ち帰り
- 周囲に公衆トイレはありません
コースの主な様子
およそ1.5kmのコースのポイントを写真でご紹介
【1】まずは天人峡温泉の新羽衣橋手前にある登山口からスタート

【2】万が一のため、登山・入林届は記入していきましょう

【3】開始早々、急坂とササヤブだらけの「三十三曲がり」の難所

【4】途中、大きな倒木に出くわすこと数か所

【5】「三十三曲がり」終わるとあとは比較的平坦。滝見台はベンチ以外何もなし

6無料足湯「天女の足湯」 About Foot Spa
駐車場脇に無料の足湯「天女の足湯」があります
登山の後は癒やされます

- 泉質:ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、硫酸塩、炭酸水素塩、塩化物泉(中性低張性高温泉)(旧泉質名:含土類・食塩 - 硝芒塩)など
- 泉温:約43.8℃(気温23℃)
- 泉色:弱黄金色(湧出時は無色透明)
- 効能:肩こり、腰痛、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病、痔疾、冷え性、動脈硬化症、慢性婦人病など
7お役立ちサイト Useful Websites
<羽衣の滝関連>- 一般社団法人ひがしかわ観光協会「ようこそ東川」「天人峡」「日本の滝百選「羽衣の滝」を見に行こう!」
- Wikipedia Japan「羽衣の滝」
- Wikipedia Japan「天人峡温泉」
- 天人峡温泉唯一の宿「御やど しきしま荘」
- 上川総合振興局「天人峡遊歩道の閉鎖について」(2022/6/13付)
北海道公式観光サイトHOKKAIDO LOVE!「羽衣の滝」
- 東川町公式サイト
- 公式Facebook「道の駅ひがしかわ 道草館」
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以上、ご参考になれば幸いです