(公開日2023/11/23)

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かつての小学校をリノベーションした「東京おもちゃ美術館」は、木の温もりを感じられる室内空間で遊べる体験型ミュージアムです。国内外から集められた良質なおもちゃを、実際に見て、触れて、遊んで、学べる、まさに赤ちゃんから大人まで世代を超えて楽しめる美術館です。今回はそんな「東京おもちゃ美術館」を実際に訪れて、見どころやおすすめの体験を徹底レポートします。
<おまけ:東京おもちゃ美術館でのオフショット10選>
せっかくなので、本編で収録できなかったオフショットを10枚ほどご紹介します

廃校舎をリノベーションして開かれた「東京おもちゃ美術館」
昭和レトロな空間に、昔なつかしいおもちゃが展示されています
もちろん、手に取って遊ぶのは自由
面白そうな竹馬もどきがありました

平日でしたが、オープンと同時に「赤ちゃん木育ひろば」は大盛況(一応、予約制)
意外だったのは、外国人のファミリーが多かったこと
何でも、駐在外国人というより、家族で楽しめるスポットをGoogleの口コミなどで探してやって来る旅行者の家族が多いんだそうです

各部屋には認定を受けたおもちゃ学芸員さんが最低1~2人は必ず待機、
親子の遊びをあたたかく見守ったり、積極的に関わってサポートしてくれます
おもちゃ学芸員さんは、(母として、父として)人生の先輩でもあるので、なかなか心強いですネ

見守るだけがおもちゃ学芸員さんのおシゴトではないようで、
お客さん以上に、学芸員の方々もおもちゃを使ってめちゃはしゃいで、楽しんでらっしゃいました(笑)
たまたま通りがかったら「あなたもせっかく来たならやっていきなさいよ!」と誘われ、何十年ぶりぐらいにベーゴマ回しました(いや、というか回らなかった……)

「おもちゃのもり」の名物、木玉が2万個投入された「木の砂場」
一見、球体に見えますが、よくよく見るとそのいびつさが分かります
いびつにすることで、うまく隙間が埋まっていっぱい敷き詰められるようです
で、大人がこれに入ると、足踏みのマッサージ器を踏んでいるように足裏が痛いのですが、赤ちゃんやお子様はからだが柔らかいせいか、みんなキャッキャうふふで楽しんでました

「グッド・トイてんじしつ」にて
「ぜひ試してみて」と挑戦させられたのが、この「ピックアップコーン」
単純に三角錐の積み木を指でつまむだけですが、突起が低くなるにつれ、見た目以上にすべってつまみにくい!!
こうした指運動が、お年寄りの指先のリハビリにもなるそうです
でも、予想に反して割とサクッとできてしまったので、「大人は普通、なかなかできなくて奮闘するのに!!」と学芸員さんらに驚かれ、褒められました~

「きかくてんじしつ」で開催されていた、館長コレクションの「世界の人形がんぐ展」
見たことのない、世界中のかわいく個性的でふしぎな人形が勢ぞろい
この中で、特に貴重で希少なコレクションは?と教えてもらった所、テディベアで有名なシュタイフ社が作ったこのシュタイフ・ドールだそう
なかなかリアルでかわいい…けど、夜見たら怖そう

「ゲームのへや」には、あの故 津川雅彦氏が運営していた株式会社グランパパから寄贈された5つのブリキのおもちゃが展示されてます
一番目立つのは本文にも紹介したブリキのオートマタ「サンタクロース号」(電気を入れると光がともる)ですが、上画像左の壁掛け時計や右のブリキの「バベルの塔」もなかなか精巧で圧巻でしたよ

館内の壁に展示されているこうした小さな絵画は、JR九州の鉄道デザインを中心に活躍するデザイナー・水戸岡鋭治さんによる絵画だそうです
当館のロゴをデザインしたご縁でギャラリーを展示しているみたいですね

入館受付の隣に併設された「ミュージアムショップ Apty」
基本的にトイザラスにあるようなおもちゃはなく、グッドトイなどのハンドメイドで良質な知育に特化したおもちゃが取り扱われてます
雑貨としてもかわいいおもちゃがたくさんある中で、個人的に興味を持ったのが「魚魚合わせ」
神経衰弱の要領で、正しい魚へんの漢字と画を組み合わせるを楽しむ遊び
かるたの絵も芸術的で、漢字の勉強にもあたまの体操にもなって、なかなか優秀なカードゲームですね
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おもちゃなんて、とうの昔に卒業したと思っていましたが、
数十年を経て改めてやってみると、大人になるほど頭で難しく考え過ぎて、シンプルなのにうまくいかなかったり、逆に新鮮さを感じたりしました
オンラインゲームやゲームウォッチも悪くはないけれど、こうした昔ながらのシンプルな遊びも組み合わせて、今の子どもたちの成長を丁寧に育んで欲しいなぁと切に思いましたね
全国には、続々と姉妹おもちゃ美術館が誕生しているので、お子さんがいるご家族、そうでない大人たちも、ぜひ時間があるときに足を運んでみて欲しい、と思いました
おしまい