(公開日2018/06/21)

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今や日本人にとってもっとも身近な海外旅行先の一つ、台湾。そんな台湾の離島に、中国本土との距離わずか20kmという台湾海峡に浮かぶ馬祖列島があるのをご存知ですか?かつて戦争の重要な軍事拠点として台湾本島からも隔絶され、1994年にようやく一般公開されたこの島は現在は観光地化が積極的に進められています。そんな馬祖の代名詞とも言えるのが「青の涙」。漆黒の海に浮かぶ神秘のベールをご紹介します。
Matsu Islands is situated in the sea border between China mainland and Taiwan. This islands is very famous for the noctiluca called "Blue Tears". I had a chance to see this Blue Tears under the non-moon-light in the early morning through the finder of the single-lens camera somehow.
【編集雑記:当時の裏話】
「青(藍)の涙」が見たいという衝動だけで、特に予備知識もなく訪れた馬祖列島
まずフェリー乗り場から独特の空気が漂ってました
とにかく乗り場は若い兵隊さんだらけ
そしてチケット購入および乗船もまた、軍隊さんが最優先
それでも船内は意外と和気あいあいとして、物々しいムードは漂ってませんでした
そうして目的の南竿島に到着
ゲストハウスのオーナーに迎えに来てくれて、親切にも、宿に向かうまでの道中、あちこち案内してくれました
それがまた、目に入る景色がことごとく迷彩色
いわゆる「トーチカ」が多く設置されている
そして、島の中心にそびえ立つ蒋介石の像
「あれが誰か、有名なのに知らないの?」とオーナーに呆れられたのですが、
中国語発音じゃ、そりゃ分かりようもない
中国から逃れてきた台湾総統ですよね
「最近オープンしたばかりの軍の施設でとても重要な場所だったんだよ」
と見学させてもらった場所は
施設内こそ資料館的に整えられていたのですが、
砲台とか天井とか一つ一つがとにかく生々しい
施設周辺に植えられた巨大アロエまで、
観賞用とか食用とかもともと自生していたとかではなく
あくまで軍事目的、つまり上陸を阻止する目的で植えられた有棘植物だと
島のあちこちには狭い坑道が作られていて、
そこには空気窓や砲弾窓、兵士の休息用の石のベッドもあったりで、とにかく生々しい
ヒンヤリした坑道内がなおいっそう息苦しさをあおります
「藍の涙」を見に来ただけのはずが、思いがけず、戦争の爪痕を見ることになりました
馬祖が台湾本島の人に一般開放されたのは1994年
たった24年前の話
今も続く、中国本土と台湾の確執と内なる戦争
台湾大好きなので、とにかく平和な世が続いてくれることを願う今日この頃でした
おしまい