(公開日2023/11/13)

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国際会議やスポーツの国際大会が開催されるなど、めざましい発展を続けるフィリピン・マニラ郊外のクラーク。その治安の良さやさまざまな利便性から、近年は英語の語学留学先としても人気を集めています。
そんなクラークは今、国を挙げて海外向け観光PRを絶賛強化中!その一環として日本のメディア向けFAMトリップが実施されました。
今回は、実際に体験して感じたさまざまなクラークの魅力の中から、特におすすめしたいスポットを厳選してご紹介します。
<おまけ:フィリピン・クラークでのオフショット9選>
今回3泊4日のメディアツアーで30ヶ所以上ものスポットを現地ガイドに案内していただきました
で、あまりに多くて今回紹介しきれず、選に漏れたスポットたちをこの場を借りて日の目を見させてあげようと思います(笑)

ツアー初日のディナ―で連れていかれた、パンパンガ州の本格的郷土料理がいただけるという「Matam-ih Authentic Kapampangan Cuisine Restaurant」
「MATAM-ih」は原住民アエタ族の言葉で「美味しい」という意味だそう
すでに店内はクリスマスムードって感じでした

日本から来たメディアご一行をおもてなしするため、大円卓を囲んで10人ほど勢ぞろい
食べきれないほどのご当地グルメが運ばれてきましたが、結局一番売れていたのは定番のシシグだった気がします

ツアー2日目の朝イチで訪れた「プニング温泉(Puning Hot Spring & Restaurant)」
ここは受付を兼ねた「ステーション1」エリアで、リゾート風のゴージャスな中庭が整備されていました

プニング温泉での体験についてくるローカルフードランチ
定番のチキンイナサル(グリルチキン)はやっぱり日本人の舌に合いますね

さて、こちらはクラーク・ビジターセンター
受付の頭上に掲げられた電光掲示板をよく見ると「ようこそ!日本のメディアの皆さま!」と表示が
観光当局の責任者らから仰々しく歓迎されて、われわれ日本人は恐縮してしまいました…
そしてもれなく、この前で集合写真も撮らされました(お役所仕事でちゃんと案内しているという証拠写真が必要らしく、ことあるごとに集合写真を撮らされた)

2日目のディナーにて
最新設備を導入したというクラーク国際空港新ターミナルの紹介ガイダンスを受けた後、
空港内にあるおしゃれな欧風(スペイン?)レストランにて歓迎会を兼ねた会食がスタート
「フィリピンまで来てパエリアにバル料理?」とふしぎに思いましたが、これはおそらく、歓迎会の名にかこつけた、空港関係者(ほとんど女子)が食べたい女子会なのだろう、とひそかに納得してました

さすが空港に入っているレストランなだけあり、運ばれてくるメニューはどれもクオリティ高いのですが、
いかんせん、空港にくる以前にカフェ「VG Bakery and Bistro」でパンの食べ比べをしていて、それでなくても朝からずっと食べてばかりで、ここでも大して食べられませんでしたね

そして3日目のランチタイム
ここは、パンパンガ州の本格郷土料理をブッフェで楽しめるレストランとして人気の「Bale Capampangan」
2008年オープンなので、比較的歴史のあるレストランで、店内はかなり混んでいました

パンパンガ州の郷土料理からフィリピン定番のローカルフード、チキンイナサル、レチョン、そしてB級グルメの筆頭「バロット」、そしてなぜか日本式の天ぷらまで、30種類以上ものラインナップ
デザートには手作りできるハロハロも用意されていました
一応、飲み放題のドリンクもついて一人595ペソ(約1600円)
高くはないけど、フィリピン相場にすると高めかな

ランチの後は、パンパンガ州の州都サン・フェルナンドへ移動
何やら、ここで大規模都市開発を担っている不動産ディベロッパーMEGAWORLD社によるタウンシップ(2030年までの都市開発構想)のプレゼンを唐突に聞くことに…

いかに壮大で先進的な都市計画が進められているかを全力アピールしてくる職員の皆さま
しかし、不運なことに、それを100%理解できる英語堪能な日本人はここにおらず…
ただ熱意だけはすごく伝わったし、やりたいことも何となくわかった上で思ったのは、「あと7年でこれ完成は絶対無理やろ」という率直な感想でした(進捗かなり遅れてるっぽい)

MEGAWAORLDオフィスの横に建っていた「マクドナルド」
なんでマクドナルドがわざわざ紹介されるのか、というと、ジョリビー(Jolibee)大国であるフィリピンにおいて、この大きさのマックがとても珍しいから
何でもフィリピン最大規模だと
とはいえ、日本人にとっては標準的(むしろ小さい)のでインパクトはどうしても弱い

しかし、周囲に競合のジョリビーがいないからか、ほどほどに混んでいましたね
内装は、ジョリビーに比べちょっとおしゃれ

サン・フェルナンドに伝わる伝統的な馬車文化
米国やスペイン植民地時代の名残である歴史建築を馬車に乗って鑑賞する「Kalesa Tour(カレッサ・ツアー)」もこの地の観光名物らしく、ぜひ体験して欲しいとのことだったのですが、
この日はとにかくうだる猛暑で、時間も押していたし、こんな暑さの中馬もかわいそうとのことで丁重にお断りしたものの、どうしても…と食い下がられ、10分だけ乗ることに……(すでに決められたプログラムはこなした実績がないと問題あるようで…)

クリスチャンの多いフィリピンにおいて、クリスマスは一年で最大のイベント
そのイベントを彩るのはクリスマス・ランタン(ちょうちん)で、そのクリスマス・ランタンの発祥の地がここサン・フェルナンドだそう
そんなわけで、サン・フェルナンドにはクリスマス・ランタンを作る工房がいくつも存在し、その一つにお邪魔することに
いやしかし、何というか、日本のねぶた文化を知る日本人としては、そのクオリティ的にインパクト弱いというか、とにかく工房が蒸し風呂状態でしんどかった…

この工房は、基本的に企業からの案件を請け負うことが多く、
マジンガーZ(フィリピンで大人気の日本アニメらしい)、スパイダーマン、アイアンマン、キティちゃん、果ては絶対ばれたらヤバい〇カチューまで出てきて、もう何でもあり状態

クラークは、どちらかというと語学留学先というイメージが一般的
というわけで、ツアー最終日の4日目に案内されたのは、クラークでもっとも人気のある語学学校の一つ「EG Academy(イージーアカデミー)」
100人前後在籍する学生のうち、約3割は日本人で、それ以外は圧倒的に韓国、台湾が多いとのこと
フィリピンの語学学校はスパルタ式(授業漬けの寮生活)が有名ですが、本校はニーズに合わせて柔軟にカリキュラムが組めるそうです
また、クラークは旧米国の植民地だったこともあり、ネイティブの講師が多いこともウリだそう

興味深かったのは、在籍する学生たちの出身国に合わせた学食メニュー
食の美味しさは、モチベーションを上げる要素の一つ、なので、献立にもこだわっているそうです
この日は日本式のうどんで、せっかくわたしたちの分まで用意してくださっていたのですが、次の時間が迫っていて、残念ながら手を付けられませんでした
ホントは食べたかった~

コロニアルな雰囲気が漂う歴史的建築を再利用した隠れ家レストラン「25Seeds」にて最後のランチ
ここも、一流シェフによるパンパンガ州の郷土料理やフィリピン・ローカルフードがいただける、ちょっとリッチでおしゃれなレストランだそうです

アンヘレス市当局のお偉い方(女性)がやって来てご挨拶と会食
パンパンガ州の郷土料理である、日本では高級魚とされる魚料理を猛烈プッシュされてました

昼食の後、食後のコーヒーは最近学生に人気のカフェで……とのことで案内されたのが、アンヘレス市立図書館に2022年3月オープンした若者向けカフェ「Kapebaluan」
"Kape"はコーヒー、"Baluan"は知恵や知識を意味する現地の言葉で、“一杯のコーヒーから知恵を学んで欲しい”という願いがこもった店名とのことでした
深い……

フィリピンは最近カカオの生産も盛ん
ここアンヘレス市でもアラビカ種のコーヒー豆を生産し、挽きたて淹れたての美味しいコーヒーが味わえます
ついでに、人気のアップルパイもご賞味
もうお腹いっぱいでした…

次に訪れたのが、Kapebaluanの目の前に建つ「アンヘレス市立博物館(Museo ning Angeles)」
アンヘレス市の興りからスペイン、米国植民地化、日本軍の占領、ピナツボ火山噴火を契機に町が生まれ変わるまでの一連の流れが展示されています
クラーク博物館の内容とだいぶかぶってますが、展示資料が異なります
特に日本人としては、太平洋戦争期の神風特攻隊の資料や日本統治時代に日本軍が作っていた現地のお札などが展示されていて、なかなか興味深かったですね

最後に館長直々に、現地に伝わる古いKulitan語の文字で、われわれの名前(の発音)を書いてくださいました
使っていた筆記用具がなぜか日本のお習字道具だったのがジワります

次に訪れたのが、博物館から徒歩1分にある、カトリック系私立大学としてはフィリピン最大規模かつ、良家の御子息などが通う一流大学「アンヘレス・ホーリーエンジェル大学(Holy Angel University)」
ここでもまた一般公開されている、アンヘレス市に関する考古学的資料やピナツボ火山噴火に関する資料、アート作品を見学しました

上の画像は、ピナツボ火山噴火に関する展示室
手前がピナツボ火山噴火による灰と岩の雨を表現したインスタレーションでタイトル「“Ing Ablas nang Apung Namalyari” (The Revenge of Apung Namalyari)」、奥の巨大彫刻が火山の噴火で灰交じりの濁流にのまれた人々の悲劇を(おそらく)表現したタイトル「LUMUD(Drown)」
何だか異様にリアルで、暗くなって来たくないと思いました

そして、本ツアー最後の最後に訪れたのが、
アンヘレス市立博物館の目の前に威風堂々と立つ、19世紀に建てられたカトリック系教会「聖ロザリオ教区教会(Holy Rosary Parish Church)」
ここは18時前後からはじまるライトアップが美しいと案内されましたが、空港への移動が押しているとかで、ライトアップ点灯後まもなく離れてしまい、ちょっと残念でした……
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というわけで、以上が、今回の本編でご紹介できなかったクラーク・ツアーで案内された主なスポットたちです(一部割愛してますが)
フィリピンは、個人的に過去10回ぐらい訪れているほど気に入った国ですが、実はクラーク自体は訪問ははじめて
なので、どんなまちか期待していたのですが、今回紹介されたスポットは主に施設系、飲食系、ホテル関係がやたら多く、個人的には風景や絶景系が少なくて物足りない感じで修了してしまいました
なので、次クラーク(アンヘレス市)を訪れる機会があれば、ぜひ今度は絶景スポットを訪ねまわってみたいと思います
おしまい