旅の概要 Itinerary
【訪問時期 Visited Date】2020/3/3~2020/3/11
【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 Socotra Islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです

 

ソコトラ島訪問マップ Socotra visited Map

1日目は、島中央部分にある龍血樹とボトルツリーの森があるワディ・ディルフル渓谷、フィルミン・フォレストのあるディクサム台地です

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本日のプログラム

 

キャンプ旅第1日目の訪問プログラムは以下の通り

  1. ディクサム台地 Dixam Plateau:グランドキャニオンみたいな峡谷。キャンプサイト
  2. ワディ・ディルフル渓谷 Wadi Dirhur Valley:龍血樹、ボトルツリー群生地
  3. フィルヒン・フォレスト Firhin Forest:ソコトラ島最大の龍血樹群生地

ハディボ出発~第一龍血樹発見

 

朝食~出発準備

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
キャンプ旅1日目、出発前の朝食タイム

いよいよ荷物をまとめて、朝8時、ホテル併設のレストランで集合

ちなみに、ソコトラ島の飲食店はたいてい、片付けしやすいようにテーブルに薄い使い捨てのビニールが張られている
汚れたり破れたらすぐ張り直せばいいから、見た目はともかくエコですね

そして備え付けのテッシュケースがやたらデカい

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
朝からガッツリ、こってりの朝食

本日の朝食

ホブス(薄焼きパン)にヤギ肉炒め、ダル豆カリーとサラダ

朝からやたらとガッツリ、しかもオイリー

でも、ヤギ肉が意外と旨くて、食が進みます

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
炭火焼肉

これ、割と世界で見かける光景

ただし、炭火で焼かれているのはたぶんヤギ(か牛)
間違いなくチキンではない

ソコトラ島には珍しく、ニワトリが存在しないのです

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
念のため、現地通貨を少し両替

万が一に備え、一応少額だけ両替しておくことに

というわけで、ここが首都ハディボにあるまちかど両替所

ソコトラ島では両替するなら絶対に両替所といわれている
というのも、ありがちだけど、闇レートで換金できるから

両替可能通貨は米ドルかユーロのキャッシュのみ
もちろんATMはないし、カードキャッシングもできない(町中ではカードは一切使えない)

このとき、試しにUS$20だけ両替すると、

$20=12,800リアル($1=640リアル) ※2020年3月現在
このときの市場レートは $1=250リアル

なんと、、、闇両替は市場レートの2倍以上!
そりゃ、両替所一択ですね

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
両替所の横に、銀行!?

なんと、両替所のお隣には平然と銀行が!

ATMと書かれてはいるけど故障して使えない

こんなにも公然と銀行と闇レートの両替店が軒を並べるとは…

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
水・食料を買い占めて、いざ出発!

キャンプに必要な水・食料を買い揃えて、いざ出発!

前には道路工事に向かう工事車両と男衆

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
TOYOTAの荷台に乗り込む男たち

またしても大量の島民を載せていくTOYOTAのトラック

それとも、車体にTOYOTAって勝手に書いてるだけだろうか(発展途上国あるある)

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
ガソリン補給

島の数少ないガソリンスタンドで給油しておく

ガソリンスタンドは首都しかないんです

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
日陰でくつろぐソコトラヤギ

ガソリンタンクの日陰で涼むソコトラヤギ

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
ここにもヤギ

すでに見飽きてきました

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
人間たちからも好奇の視線

人間たちからも好奇のまなざしを浴びる

見慣れないアジア人は特に、どこにいっても目立つ

 

いよいよ龍血樹とご対面

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
まずはディクサム台地へ

まずは、本日のキャンプ拠点となるディクサム台地へ移動

こうしてみると、やっぱり道路がきれいに舗装されている

ソコトラ島にも近代化の波がじわじわ押し寄せているのを感じますね

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
第一龍血樹発見!

第一龍血樹(ドラゴン・ブラッド・ツリー)発見!

ガイド曰く、これがソコトラ島で外国人がまず最初に目にする龍血樹

夢にまで見た龍血樹が目の前に!!大感動!

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
テレビで見たとおり、毛細血管のような枝張り

以前、「世界ふしぎ発見!」で観たまんまの、ふしぎなかたちをしている!

興奮度MAX!

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
龍血樹の名前の由来の赤い樹液

樹皮からにじみ出ているのが、噂の龍血樹の赤い樹液(ちょっと固まって褐色になってるけど)

英語では「サップ(SAP)」という

血のような真紅の色をした樹液、だから龍血樹
でもなぜ「龍(ドラゴン)」なのかは不明

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
樹液にむらがるタニシみたいな小さな生き物

よくよく見ると、樹液が滲み出るところにタニシみたいな小さい貝がびっちり無数に張り付いている!

それに気づいた瞬間、ゾワッと鳥肌

粒粒アレルギーの人は気を付けて

 

夢にまで見た龍血樹の大地

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
ここから龍血樹天国

最初の1本目を通り過ぎたあたりから、次々に現れる龍血樹

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
もうこの世界は龍血樹だらけ!

夢にまで見たこの光景!

ホント、地球じゃないみたい

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
どこもかしこも龍血樹!

どこもかしこも龍血樹だらけ!

わたしからも鼻血が出そうなほど興奮MAXです!

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
樹液をえぐり取った跡

赤い樹液を採取するためにえぐられた跡が生々しい

龍血樹の赤い樹液は、かつて鎮痛剤や産後の止血、貧血時の造血剤などに役立ち、また、ローマ帝国時代には金にも値するとして各国がその独占権を競ったほど

医療が発達した現代ではその価値は失われて、今は村の子どもたちが外国人相手に小遣い稼ぎで売るか、女性のお化粧(頬紅とか)用に使われる程度だそう

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
もはや芸術

もはや芸術

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
毛細血管みたいな枝葉

枝葉がまるで毛細血管のよう

芸術的、というか、なんだか別の惑星の植物みたい

 

ディクサム台地にて

 

グランドキャニオンのようなディクサム台地

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
ディクサム台地の深い峡谷

ディクサム大地に到着

グランドキャニオンのような壮大なスケールの深い峡谷です

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
グランドキャニオンのよう

今は乾季なので水が枯れてますが、雨季はすごいらしい

 

ソコトラヤギとソコトラ牛たち

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
龍血樹の木陰で涼む牛とヤギたち

ディクサム台地にあった龍血樹の木陰で涼む牛とヤギたち

ソコトラ島の家畜は基本的に放し飼いされている

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
お互いをなめ合う牛たち

以前観た「世界ふしぎ発見」でもミステリーハンターが指摘していたけど、ソコトラ島の動物はなぜか一般に比べサイズが小さい

ヤギも牛も一回り小さめな気がする

理由は不明ですが、そこはやはり“インド洋のガラパゴス”のミステリー

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
ヤギからも注目

一斉にヤギの視線が突き刺さる

ワディ・ディルフル渓谷にて

デザートローズ咲くボトルツリーとご対面

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
次に目指すのはボトルツリーと龍血樹の谷

ディクサム台地を後にし、次に目指すのはボトルツリーと龍血樹の群生地

繰り返しですが、島の縦断道路はこんなにも整備されてて、ソコトラ島、侮れない

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
デザート・ローズのボトルツリー発見!

いよいよ、巨大ボトルツリー発見!

この徳利型のユニークな姿、まさに、ナメック星の生物のよう

季節は春なので、かわいらしいピンクの花が咲いています
これが別名「デザート・ローズ(砂漠のバラ)」と呼ばれるゆえんですね

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
よく見るとそこら中に生えている

ボトルツリーはマダガスカルのバオバブの木や、オーストラリアやアフリカ大陸でも似たような木を見かけましたが、ここまできれいなずんぐりの徳利型の木ははじめて

よく見ると、もう、そこら中に生えてました

 

ワディ・ディルフル渓谷へ

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
ランチ休憩のワディ・ディルフル渓谷

米国アリゾナ州のホースシューベンドのような馬蹄形のワディ・ディルフル渓谷

この谷底でランチタイムだそうです

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
彼方に見えるのが龍血樹最大の群生地・フィルミン・フォレスト

渓谷の上に広がるのが、ソコトラ島最大の龍血樹群生地「フィルミン・フォレスト(Firhmin Dragon Blood Tree Forest)」

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
山肌を覆う点々はすべて龍血樹!

拡大するとちょっとぼやけて分かりにくいですが、山肌を覆う緑はほぼ龍血樹なのです

圧巻!

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
巧みなドライビングスキル

あの深い谷底目指して、ドライバー・サラさんのドライビングスキルが冴えわたる

ものすごい傾斜と狭い道幅、激しい凹凸道をゆっくりゆっくり慎重に下っていく

わたしには恐ろしくて運転できない…

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
一歩間違えれば崖下のスリリングな崖道

この岩の向こう側は断崖絶壁

ヘアピンカーブも多々あり、一つ間違えれば崖下直行のスリリングなドライブ

 

ワディ・ディルフル渓谷に到着

 

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
無事、谷底に到着

なんとか無事に谷底に到着すると、すでに先客がいました

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
他のツアー客のランチの準備中

飛行機やホテルで一緒だった10名ぐらいの団体パーティのようです

スタッフ総出でランチの仕込みをしている間、客たちはトレッキングを楽しんでいるようです

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
谷底に流れるきれいな川

乾季なので、谷底の沢は実に穏やかで美しい

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
来た道がエグい

今来た道を改めて眺めると、勾配とカーブがエグすぎる

まぁ、また帰りも同じ道を戻るのですが…

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
食べ物の匂いにつられてエジプトハゲワシ飛来

食べものの匂いに誘われて、エジプトハゲワシが飛来してきた

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
これが絶滅危惧種のエジプトハゲワシ!

これが噂の、あの絶滅危惧種、レッドリストに載っているエジプトハゲワシ!

本当にお目にかかれるとは

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
次から次に

っていうか、続々と集まってくるけど、ホントに絶滅危惧種?

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
もれなくヤギも

もれなく、お約束のソコトラヤギも嗅ぎつけてきた

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
ランチの用意

黙々とランチの支度をしてくれるドライバー兼シェフのサラさん

 

ワディ・ディルフル渓谷内を散策

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
何か光ってる!

暇なので周辺を散策していると、川に何やら光る物体を発見

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
蛍光色のスライムみたいな藻

蛍光色のスライムみたいな光る藻が漂っていた

気持ち悪い

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
ツアー車がいっぱい停まっていた

気づいたら、谷底に停車するツアー車が増えていた

この谷底はツアー定番のランチスポットらしい

というかこの時期(コロナ禍が世界中に蔓延していた時期)にこんなにツアーが入っていることに驚き

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
崖の上に生えるボトルツリー

ボトルツリーの近くまで崖を登るか迷っていると、横からサッと登っていくツアー客らに遭遇

そこではじめて彼らと挨拶を交わしました

出身はドイツ、アメリカ、オランダ、シンガポールなど、実に多国籍

危険を顧みない彼らはガンガン登ってましたが、わたしはカメラが怖いので退散しました

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
真っ赤なオニヤンマが!

足元には見たこともない真っ赤な巨大トンボが!

オニヤンマほどのサイズで、しかも鈍いのか近づいても逃げようとしない

羽から目から、触手まですべて真紅のボディに身を包んでいたので、「赤い彗星シャアトンボ」と名付けてみました

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
ソコトラ島固有種のソコトラムクドリ

ソコトラ島はバードウォッチング天国でもある

これは、灰色の頭が特徴のソコトラ島固有種ソコトラムクドリ

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
こちらもソコトラ島固有種ソコトラムシクイ

こちらもソコトラ島固有種のソコトラムシクイ

オレンジのおしゃれ羽がアクセント

 

キャンプ1日目のランチタイム

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
前菜のデーツとチャイ

ドライフルーツのデーツはイエメン定番おやつで、食前にも必ず出される

併せて出されるソコトラ島のチャイは、あとからミルクを入れるパターンが多い

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
本日のランチメニュー

キャンプ1日目のランチメシは、カレー風味のジャガイモ煮込みとごはん、キャベツとトマトのサラダ

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
メインディッシュは白身魚のホイル蒸し焼き

メインディッシュは白身魚のホイル蒸し焼き

見た目なかなか豪華ですが、味付けはシンプルに塩コショウのみ
それでも朝採れの新鮮な魚なので肉厚プリプリで、身が甘くて旨い!

ちなみに、ソコトラ島ではいくらでも魚が取れるので特にご馳走ではない

何だったらロブスターもホタテもカニも牡蠣もタコも獲り放題(ただ、島の人は食べつけないので、基本的に食事には出されない)

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
基本的に手づかみで食事

外国人のわたしはスプーンとフォークを使いますが、彼らは素手で食べるのがマナー

もちろん食べる前と後は、ボールに水を入れて手を洗います

しかし、ホントに器用に手を使うよね

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
「あのとき助けていただいた内○裕也です」に似たエジプトハゲワシ

「あのとき助けていただいた内○裕也です」にホント、よく似てる…
このエジプトハゲワシってやつは…

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
神々しいハゲワシ

この神々しいハゲワシが、わたしたちの食事を虎視眈々と狙っている

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
残飯をあさりまくるハゲワシたち

見た目に反してエジプトハゲワシは凶暴ではないので決して襲ってはきませんが、
ただ、おこぼれをねらって常に距離を保ちつつ様子を伺っている

サラさんが残飯を投げて近くにおびき寄せてくれた

その距離1mもない至近距離

絶滅危惧種がこんな間近で見られるとは…

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
洗い物は河原で

河原へ洗い物に行くガイドくん
彼の手にある残飯にロックオンのハゲワシたち

ソコトラ島3日目 Socotra DAY3
もれなくヤギも

そして傍らにはやはりヤギ

もはや、ソコトラ島において、キャンプめしのお供はヤギとハゲワシ

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そして食後はいよいよソコトラ島最大の龍血樹群生地・ファルミン・フォレストへ向かいます

続く

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