(公開日2016/04/11 )
鳥肌立つほど感動的な秘境「マンギスタウ」について、世界中を旅する絶景ハンターの筆者がその魅力をご紹介します。
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです。
みなさんが旅に出たいと思うとき、その行き先を決めるポイントって何ですか?
ショッピングやグルメ、温泉、リゾートなど、魅了されるものは人それぞれ。
ですが、筆者の場合は、想像をはるかに超えた身震いするほどワクワクする圧倒的な絶景スポットを選んでしまいます。
その最たるところが、今回ご紹介するカザフスタンの「マンギスタウ」です。
意外と知られていないカザフスタンは天然資源の宝庫!
“○○スタン”って聞くと、たいていの人は一瞬ひるみますよね。
でも実際は、そんな心配はほぼ無用。
カザフスタンは日本の約7倍、世界第9位の広い国土面積を誇り、石油や天然ガス、稀少鉱物などの天然資源に恵まれ、経済・政治は安定し、人々の識字率は100%と着実に安定成長を遂げている中央アジアの国家です。
カザフスタンの人々は非常に陽気でやさしく温厚な性格。また、道端にはゴミがなくきちんと清掃され、交通網も整備、沿道にはおしゃれなカフェやお店が立ち並び、旅人にとって非常に旅しやすい国となっています。
聖地マンギスタウに挑む!白亜の大地のロストワールド
経済発展目覚ましいカザフスタンですが、一方で、カスピ海に面した西側は広大な砂漠や草原に覆われた、いわば前人未踏の大地が広がっています。
そこに、地球の歴史が刻まれた聖地マンギスタウが存在しているのです。
経済都市アルマトイから西へ約2,000㎞に位置するマンギスタウ。
ここは、まだ大陸が一つだったゴンドワナ時代、古代の地中海とも称される「テチス海」周辺で約5,000万年前に大地が隆起、そこから気が遠くなるような年月をかけてマンギスタウの奇岩地帯が形成されました。
純白の地層は、わたしたちが黒板で使用するチョーク(白亜)の石灰成分からできており、まさに恐竜全盛期のロストワールドが繰り広げられた白亜紀のもの。
地球の歴史を感じさせる巨大な白亜の宮殿が、圧倒的スケールで迫ってきます。
マンギスタウにあるトゥズバエル塩湖は、ボリビアのウユニ塩湖と同様、雨季には美しいリフレクションを披露します。
マンギスタウはイスラム教の巡礼地としても古くから知られた聖地。
この純白の世界を前に誰もが息を呑み、また“神が創造した”と信じて疑わない荘厳さが漂っています。
終わりに
現在、わたしたちが目にする「秘境」「絶景」は、主に世界遺産や国の保護などを受けて環境保全や観光資源として整備が進んでいます。
ところがこのマンギスタウは、これだけのスケールと魅力をそなえながら観光地化が一向に進んでおらず、文字通り手づかずで、むき出しの大自然が広がっています。
いつもの旅に物足りなさを感じている方、非日常や非現実的な世界へちょっぴり開放されたい方など、ぜひこの場所をオススメいたします!