作成 2017年12月13日|更新 2024年6月30日

Passport Visa USA
Photo by Francesca Tirico on Unsplash

未だ後を絶たないイスラム過激派組織による世界中でのテロの脅威

米国への脅威を水際で防ぐためとられた措置が対象国渡航歴のある人への米国ビザの義務化
要するに、ビザ免除プログラム対象国であっても、ESTAだけでの渡航が無効化されました

人道的支援や報道機関などの正当な理由を除き、旅行者への一律米国ビザ取得が義務化されています

ちなみに経験上、米国ビザ取得しても別室送りは免れません(まぁ当たった係官と運にもよりますが)
米国内でのトランジットではかなり余裕を持った時間が必要です

2016年、世界一周をきっかけに取得した経験をベースにビザ取得についてまとめてみました

参考:ビザ免除プログラム対象国
アイスランド、アイルランド、アンドラ、イスラエル、イタリア、英国、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、韓国、ギリシャ、クロアチア、サンマリノ、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、台湾、チェコ、チリ、デンマーク、ドイツ、日本、ニュージーランド、ノルウェイ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルネイ、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、モナコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルグ

以上、41ヶ国(2024年6月現在)<出典:在日米国大使館・領事館

米国ビザ取得の対象者(短期滞在・観光の場合)

対象国へ渡航した“ビザ免除プログラム参加国の国籍”のもの

<対象国>
2011年3月11日以降から現在までに下記の国に渡航および滞在したことのある方

┗ 中東:イラン、イラク、シリア、イエメン
┗ アフリカ:スーダン、リビア、ソマリア
┗ アジア:北朝鮮

2021年1月12日以降に下記の国に渡航または滞在

┗ 中米:キューバ

以上、9カ国(2024年6月現在)

二重国籍保持者

キューバ、イラン、イラク、北朝鮮、スーダン、またはシリアのいずれかの国籍を有する二重国籍者の方

上記に該当するものはESTAの有効期間が残っていても無効化されます

上記制限が免除される対象者

  • ESTA参加国による軍、自衛隊
  • 大使館等、現地にて執務を行う国際機関、地域機関、政府関係者
  • 人道支援を目的とするNGO団体
  • 報道を目的とするジャーナリスト、報道機関
  • 合法的な商用目的のためイランに渡航した方
  • 合法的な商用目的でイラクに渡航した方

観光向け米国ビザの概要

ビザの種類

非移民ビザの「商用/観光ビザ」のうち、「米国に短期入国し、観光、友人や親族の訪問、治療、または友愛、社会的奉仕活動など娯楽や休養」を目的とした旅行者は「旅行または治療/Tourism and Visit (B-2)」を適用

【B-2】米国ビザ申請料金

US$185=約29,800円 ※1ドル=約160円換算 (2024年7月1日現在)
※参考:その他の非移民ビザの申請料金は⇒【こちら

【B-2】米国ビザの有効期限

発行日から10年間有効

【B-2】米国ビザ申請から取得までの大まかな流れ

※オンライン申請作業は平均して1時間半程度。余裕をもって取り掛かりましょう

  1. 非移民ビザ(DS-160)の申請(オンライン)⇒【米国ビザ申請サイト
  2. ビザ代の支払い(オンライン or 振込)⇒【ビザ申請代金支払い
  3. 大使館・領事館での面接(インタビュー)予約⇒【面接日予約
  4. 大使館・領事館での面接(インタビュー)実施
  5. ビザ申請状況の確認⇒【パスポートを追跡する
  6. 発行・貼付されたパスポートの郵送・受領

【B-2】米国ビザ申請(DS-160オンライン)に必要なもの

  • パスポート(滞在予定期間+6ヶ月間以上有効期間があるもの)
  • 過去10年間に発行された古いパスポート
  • 証明写真サイズ(5cm × 5cm)のデジタル画像(JPEG、240KB以下のサイズ)※6ヶ月以内に撮影した背景が白のカラー写真(詳細要件は米国務省資料参照
  • クレジットカード(カード決済の場合)or ペイジー(ATM/オンラインバンキング)
  • メールアドレス
  • プリンター(申請書フォーム確認ページ印刷に必要)

【B-2】米国ビザ・オンライン申請に必要な情報

あらかじめ手元に用意しておくと入力がスムーズです

  • 個人情報(氏名、住所、連絡先、生年月日)
  • パスポート情報(番号、発行日、有効期限、発行場所)
  • 両親の情報(氏名、所在地、連絡先)
  • 職務経歴情報(現職および前職の所在地、連絡先、上司氏名、入社/離職日、職務内容など)
  • 米国への渡航履歴(過去さかのぼって5回分)
  • 米国訪問の滞在先・訪問先情報(名称、所在地、連絡先)

米国ビザ申請の面接会場

東京・大阪・沖縄(那覇)・札幌の計4か所 ※福岡は非対応

    在日米国大使館(〒107-8420 東京都港区赤坂 1-10-5)
    在大阪・神戸米国総領事館(〒530-8543 大阪市北区西天満2-11−5)
    在沖米国総領事館(〒901-2104 沖縄県浦添市当山2-1−1)
    在札幌米国総領事館(〒064-0821 札幌市中央区北一条西28丁目)

詳しくは⇒【こちら

米国ビザ取得の所要日数

個人差はありますが、2016年当時は、

オンライン申請:平均1時間半程度
面接予約可能日:最短で3~4日前後、おおむね1か月前後(混雑状況による)
面接日所要時間:入場までに15分前後
        受付~指紋採取 1時間前後
        面接待機20~30分
        インタビュー5分程度
        全体の所要時間おおむね2時間前後(混雑状況による)
パスポート郵送:5営業日~10日前後

ちなみにわたしの場合は、申込からビザ付きパスポート受領まで12日間。最短な方だと思います

日本での現在の面接待ち時間参考
★米国務省「Visa Appointment Wait Times」にて最新の情報がわかります
※2024年7月1日現在の【B-2】面接待ち日数目安
東京(TOKYO):98 Calendar Days
大阪・神戸(Osaka-Kobe):101 Calendar Days
沖縄(Naha):47 Calendar Days
札幌(Sapporo):0 day
基本的に大変混雑しているようです。だいぶ余裕を持った面接予約が必要なようです

緊急を要する場合

緊急を要する渡米が必要となった場合のみ緊急予約が可能

 

<必要条件>

  • 緊急医療
  • 近親者の葬儀参列、遺体搬送
  • 緊急商用渡航
  • 学生または交流訪問者(参加プログラムが2週間以内に迫っている場合)

<緊急性がないと判断される案件>

  • 観光旅行
  • 結婚式・卒業式等の式典への参列
  • 近親者の妊娠中のサポート
  • 毎年恒例の会議、イベント など

あらかじめ予定の分かりそうな案件は申請しても結局無駄
また虚偽の理由による緊急予約が発覚した場合、データに残されビザ申請に悪影響

詳しくは⇒【こちら

----------

概要は以上です

申請は余裕をもって行うのは当然ですが、
米国の場合、旅先の第三国で取得するのはより審査が厳しいようなので、よほど緊急を要しない限り日本で取得した方が賢明

次からは実際のオンライン申請の流れや面接御予約、面接当日、米国入国時の様子などをご紹介します

 

<関連記事>

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事