(作成日2019/12/23|一部更新2024年7月6日)

わたくしが海外旅で頼りにしている海外旅行傷害保険は「楽天プレミアムカード」付帯のモノだけですが



2019年10年1日、これまでの三井住友海上火災保険(三井損保)から楽天損害保険(楽天損保)に引受会社が変わっておりました

補償内容および主な流れはほぼ変更ないようですが

  • 保険デスクの連絡先
  • 必要書類の変更

に変更があったのでお知らせ

こちらでは「携行品損害保険請求」のみの説明です
あらかじめご了承ください

カード付帯海外旅行傷害保険の適用条件

【注意】日本出国以前に公共交通乗用具、いわゆる移動手段等に楽天のカードを使っているか否かで補償の限度額が変わります

自動付帯と利用付帯の違い
・利用付帯:利用条件を満たした場合のみ、カードに応じた海外旅行傷害保険が適用されるケース
・自動付帯:何もしなくても自動で海外旅行傷害保険が付帯されるケース

楽天カードの携行品補償上限額

会員費無料の「楽天カード」の携行品損害補償は「なし」

楽天ゴールドカードの携行品補償上限額

※自動付帯無し、利用付帯のみ適用

  • 利用あり:利用付帯 20万円まで(自己負担額3000円@件)

楽天プレミアムカードの携行品補償上限額

  • 利用なし:自動付帯分 30万円まで
  • 利用あり:自動付帯分 30万円+利用付帯 20万円=50万円まで

利用付帯の対象となるもの

以下のうち、最低どれか一つを楽天ゴールド/プレミアムカードで購入した実績を作る必要があります

  • 航空券の購入
  • 出国場所(空港、港)までの移動手段(バス、タクシー、スカイライナーなどの鉄道、船舶など)
  • 団体ツアー料金の支払

 

カード付帯の海外傷害保険「携行品損害」事故受付の流れ

 

事例:不測の事故による携行品破損のケース

帰国までに整理しておくこと

これをしておくだけで請求がスムーズです

  1. 事故状況を整理する(スマホのメモやメール下書き機能使うと便利)
     ┗ 事故発生日時(おおよその時間帯も)
     ┗ 事故発生場所(国、地域、スポット名)
     ┗ 損害対象物の特定(メーカー名、型式、だいたいの購入年月、購入場所、大体の購入金額、保証症の有無)
     ┗ 事故発生状況(どのようにして事故損害に至ったかの具体的経緯)
     ┗ 第三者証明(自損の場合は不要)
  2. 破損状況をすぐに写メ撮影
     ┗ 破損を示す証拠写真が必要(請求書にプリントアウト添付あるいは画像の添付メールの送付が必要になってきます)
     ┗ システムエラーなど外観ではわからない内部破損はその限りではない(その旨、要説明)
  3. 盗難の場合は、速やかに最寄りの警察・交番に届ける
     ┗ 盗難の場合、面倒でもこれがないと請求NG。盗難証明書は割とすぐ発行される(国・警察・おまわりさんによる)

 

帰国後の対応

[1]帰国後は速やかに保険請求の事故受付カードデスクへ連絡

<楽天カード(国内)> 0120-456-029(無料) / 018-888-9289 (有料)
<楽天プレミアム(国内)> 0120-37-6910(無料) / 092-235-0466 (有料)

<用意するもの>

  • クレジットカード
  • 事故状況をまとめたメモ(手元にあればスムーズ)

[2]事故受付のオペレーターにつながる
※オペレーターとの会話はサービス品質向上のため録音されます

  1. 「カード付帯の海外旅行傷害保険の携行品損害を請求したい」旨伝える
  2. 日本出国前、どんな交通手段等で楽天カードを利用したかの確認、それを証明する書類の有無の確認
  3. 本人確認

<本人確認事項>

  • カード番号
  • 氏名
  • 生年月日(西暦)
  • 登録されている電話番号

 

[3]事故状況の報告

  1. 「損害対象となる物件ごとに事故の状況を詳しく教えてください」と案内
  2. 主な質問事項は以下の通り

<主な質問事項>

  • 事故発生日
  • 事故発生場所(国・観光スポットなど)
  • 事故(破損)状況(何を、どのようにして、どんな破損で、現在どんな状態か、手元にあるかなど)
  • 事故物件のメーカー、ブランド名、当時の購入価格(大体)
  • 事故物件の保証書の有無
  • 事故物件は修理が可能なものか

など
 

[4]事故受付確認と請求書類送付の案内

  1. 事故受付内容の最終確認
  2. 物件ごとに自己負担額(免責額)3,000円が必要になる旨の事前承諾 ←ココ重要
  3. 物件ごとに請求書類の作成・提出が求められる旨の事前承諾
  4. 請求書類に必要な書類の確認
  5. 事故物件に関する修理見積書あるいは修理不能証明書取得の依頼
  6. 請求書類送付先の再確認(登録先住所、電話番号)
  7. 請求書類はおおむね1週間程度で到着することの案内

 

電話受付はおおむね所要10分程度です
 

保険金請求書類の概要

電話受付後、報告した損害案件分の書類一式が自宅に届きます

楽天損保請求書 Application form of Rakuten oversea insurance
新しい楽天損保保険請求書一式 Document form for Travel insurance of Rakuten  

 

<必要書類一式>

  • 保険金請求書(携行品損害・賠償用)
     ┗ 携行品損害も他保険と補償額を合算できるので、保険を付帯するカードを複数枚持参していた場合は記入した方が良い
  • 携行品損害 事故内容報告書
     ┗ 事故状況は具体的に記入。“いつの間にか壊れていた”などあいまいな表現は自然消耗とみなされ保険金対象外となりかねないので注意
  • 日本出国日が分かる書類
     ┗ eチケット控え、航空券の半券(原本)、搭乗証明書のいずれか1点。パスポートの出国スタンプページのコピーの場合、顔写真ページのコピーも要提出
  • 日本出国前に公共交通乗用具または募集型企画旅行料金をカードで支払ったことが確認できる書類
     ┗ カード明細やバウチャー、レシート、領収書等
  • 購入時の領収書、保証書など
     ┗ 確認書類がない場合は、購入日、購入金額、メーカー、型番を分かる範囲で保険請求書に記載
  • 損害品の写真
     ┗ 外観上壊れたことがわからない場合は省略可。画像添付メールでの送付も可能
     ┗ 破損個所を印刷した用紙に具体的な症状や破損状況を申し添えると良い
  • 修理費用領収書、修理見積書、または修理不能証明書
     ┗ 正式な見積書以外に、メーカーや修理業者への問い合わせ回答メールの印刷でも可能な場合あり(金額が記載されていればOK)

以上7点をそろえ、所定の封筒に入れて、すみやかに返送しましょう
 

携行品損害請求に関する注意点

  • 修理費用が時価(減価償却後の商品価値の金額)を上回る、あるいは修理不能な場合は時価額でのお支払い
    (例)スーツケース修理の場合
       修理費用5万円
       新規購入費用6万円
       スーツケースの償却率20%
       6万円×(100%-20%)=48,000円=時価額
       修理費用5万円>時価額48,000円となるので、この場合保険金支払額は48,000円
    ※減価償却率は物件の種類や経過年数によって異なります
  • 損害品1点の損害額が10万円を超える場合は10万円が損害額(乗車券等の場合は5万円が限度)
  • パスポートの盗難の場合は、その再取得にかかる費用、渡航にかかる費用(現地で負担した交通費、宿泊費等含む)の総額を上限5万円まで補償
  • 現金(日本円・現地通貨に関係なく)・小切手、株券、有価証券、印紙、切手、預金証書、運転免許証、クレジットカード、定期券などの金融商品は補償対象外
  • コンタクトレンズ、義歯なども補償対象外
  • 自動車・船舶等の輸送車両も補償対象外
  • 保険申請者による故意の過失、自然消耗による損害、うっかり置き忘れや紛失は補償対象外
  • 日本に帰国してからの日本国内で起因する損害は補償対象外

保険金支払いまで

  • 保険金が支払われるまでの期間:1週間~1か月程度(審査に時間がかかるとこれ以上)
     ┗ わたしがデジカメ修理代請求したときは6営業日ぐらい
     ┗ 特に前触れなく指定した銀行口座に振り込まれる
  • 保険金支払い(銀行振込)が完了すると、保険金支払内容の通知が届く

 

**********

以上が、楽天カード・楽天プレミアムカード付帯の海外傷害保険・携行品損害請求の全体像です

他社のカードであっても付帯する保険の所管が三井住友海上であればおそらく同等の流れだと思われますが、別の保険会社の場合は必要事項・提出書類など異なってくると思うのでくれぐれも旅行前に確認してください

 

<余談>

携行品損害が複数に及ぶ場合、
携行品1点×免責額3,000円×損害点数がコストになるため

高価なものをたくさん持ち歩く人にとっては、カードの付帯保険だけに頼るのはリスキーです

たとえば、

iPhone、iPad、ノートパソコン、モバイルバッテリー、メガネ、パスポートなどバッグごと一度に盗られた場合

盗難点数6点×免責額3,000円/点=最低免責額合計18,000円 ←カード会社に支払う手数料のようなもの

これだけ免責額を徴収されるぐらいなら、
はじめから掛け捨てのネット保険の方が免責額不要なので安くつく場合があります
カード利用付帯とかの制約もないし

自分が携行する身の回りのものと検討しながら
カード付帯にするか掛け捨て旅行保険にするか
適切な判断を心がけましょう

不測の事態は、ちょっと気が緩んだ時に起こりますよ



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