<記事作成 2022/06/28>
十勝川上流で凍った氷が太平洋に押し流され、波にもまれて大津海岸に打ち上げられたものが「ジュエリーアイス」
磨き抜かれた透明度の高い天然氷は、太陽の光を取り込むとまさに輝きを放つ宝石のよう
そんな豊頃町の観光資源となった「ジュエリーアイス」をまとめてみました
1豊頃町大津海岸の基本情報 General Information
〒089-5461 北海道中川郡豊頃町大津元町 大津海岸
015-578-7202(豊頃町商工観光課)
24時間
TOILETあり(ジュエリーハウス休憩所)
あり(全4ヶ所、計100台ぐらい)
なし
帯広市内から車で約1時間(約52km)、釧路市内から約1時間半(約86km)、札幌市内から約3時間50分(約260km)
<無料駐車場やジュエリーハウス(休憩所)の場所>
豊頃町内には無料駐車場を計4ヶ所設置
シーズン中、一番近い駐車場は午前の早い時間(夜明け前後)で結構埋まります
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引用:豊頃町ジュエリーアイス公式HP「アクセス」
2ジュエリーアイスとは About Jewelry Ice
<ジュエリーアイスの概要>- ジュエリーアイスの発生場所:豊頃町大津海岸、十勝川河口部付近
- ジュエリーアイスのシーズン:1月中旬~2月下旬
- ジュエリーアイスの漂着具合:十勝川上流の結氷状況と海の時化具合による ※日によって打ち上げ状況がバラバラ
- ジュエリーアイス撮影のベストタイム:夜明け頃(6時半前後)※写真の好みにもよる
- ジュエリーアイス期の平均最低気温:-15℃(海岸は海風強めなので早朝は体感-25~35℃にも)
- ジュエリーアイス発生要因:厳冬期、十勝川上流が結氷すると、海面水位の上昇、潮の満ち引きなどによって氷が割れ河口へ流出、その間波にもまれて角が取れ、丸みを帯びて表面が磨かれるため
- ジュエリーアイスが透明クリスタルの理由:不純物の少ない十勝川の淡水が時間をかけてゆっくり凍るため
- ジュエリーアイスの名付け親:豊頃町出身の写真家・浦島久氏(2012年に発表)
- 爆発的人気を生んだきっかけ:2016年にYahoo!ニュースTOPに掲載されたため
3ジュエリーアイスのビュースポット Jewelry Ice view spots
Image by Google Map
- 大津海岸入口から十勝川河口部までおよそ1km ※単純往復なら40分程度、撮影含めると1~1時間半
- 大津海岸入口に近いほど、ジュエリーアイスの数は少なく、小粒が多め
- 十勝川河口付近へ行くほど、ジュエリーアイスの数は増え、粒も大きい
- 十勝川河口付近は、流氷レベルの大きな氷塊や蓮氷の山もあったりする ※気候条件やタイミング次第
- 万が一、大津海岸で見られない場合は、対岸の「トイトッキ浜」に打ち上げられていることが多い
4ジュエリーアイス撮影ポイント TIPS for Jewelry Ice
- なるべく透明度の高い氷を選ぶ
┗ 運が良いと「彩氷(七色のプリズムを放つ氷)」撮影できるかも - 砂で汚れていたら水などで洗う
┗ 水を入れたペットボトルを持参すると便利(波で洗うのは危険) - 個性的な形の氷を組み合わせる
┗ 単体でもきれいなものもあるので、個人の好みかも - 太陽に向けて、光が差し込むように撮影
┗ より氷がキラキラします - 冬の風物詩・早朝の「けあらし(気嵐)」は狙い目
┗ より写真が幻想的に仕上がります
<おまけ:運が良ければ出会える野生動物たち>
- オジロワシ
- オオワシ
- アザラシ
- タンチョウ
- オオハクチョウ
- キタキツネ
- エゾリス など
5防寒対策 Against Cold
十勝平野の早朝、特に海岸は、想像をはるかに超えて冷え込みます
肌の露出を極力少なくし、カメラ等の電子機器類は特にバッテリー部分を保護する必要があります
防寒対策 Measures against cold
- 体保温対策:極暖ヒートテック+極暖タイツ+タートルネックセーター+裏起毛の厚手ズボン+腹と背中にホッカイロ+スキーウェア並の上着(ダウンなど)
- 底冷え対策:冬用長靴・厚底ブーツ+保温性高いソックス+靴用カイロ(靴底用+足の甲用の挟み貼り)
- 手指凍傷対策:耐寒性×スマホ操作可能な厚手手袋+小さめカイロ(手の甲などに)
- 隙間対策:耳あて+ネックウォーマー+ニット帽+マスクなど
やり過ぎかと思うレベルまで徹底的に防寒した方が身のため
特に、スマホを操作できる手袋にしないと、撮影のたびに外す羽目になるので本気で指が死にます
カメラ防寒対策 Measures against cold for Camera
- 予備バッテリー2~3個
┗ 氷点下15℃を下回る場所では恐ろしいほどバッテリーの減りが速い - (一眼レフの場合)レンズヒーター+モバイルバッテリー
┗ レンズの結露を防ぐため、あると便利 - (一眼レフの場合)桐灰カイロ「マグマ」直貼り
┗ 普通のカイロでは効かない。マグマカイロは、バッテリー口に直張りで思った以上に効果ありました - (一眼レフの場合)三脚+レリーズ+手袋
┗ 海風が強めなのでしっかりした三脚あると便利。よりシャープに撮るならレリーズの方がキレイ。また金属は冷えやすいので三脚持ち運ぶとき手袋必須
あると便利グッズ Useful Items
- ペットボトルに入れた水(500ml~1L程度)
┗ ジュエリーアイスが砂で汚れている場合に洗い流せる - ビニールシート(ビニール袋でも可)
┗ 凍った砂浜、雪原上に荷物を置いておける
おすすめ防寒アイテム Recommended Items against cold
実際使って良かったものと、それに近いものをご紹介します
爆速で暖かくなり、厳寒地では高温ぐらいが丁度よい
ウェットスーツ素材は保温性・防水性に優れ、底冷えしにくい
取り外ししやすく、ある程度幅のあるレンズヒーターの方がいい
スマホ操作できて、かつ裏起毛で保温性高い厚手手袋がいい
6休憩所「ジュエリーハウス」とは About Jewelry Ice visitor center
2021年2月に完成したばかりの休憩所「ジュエリーハウス」
もとはプレハブ小屋みたいな仮設休憩所でしたが、観光客の急増に応えるべく新設されたそうです
ただし、コロナ禍による閉鎖で、完成以来、ほとんど使用されていない気の毒な状況…
- 営業期間 1月中旬~3月上旬
- 営業時間 7:00~15:00
- 男女トイレ・多機能トイレ 24時間OPEN
- 館内内容 休憩所、ジュエリーアイスや豊頃町の情報発信、特産品、軽食販売
※なお、ジュエリーハウス以外の公衆トイレやコンビニ・商店等は大津海岸周辺にはありません
※最短最寄りのセイコーマート豊頃役場前店までは約20km、車で20分かかります
7お役立ちサイト Useful Websites
<豊頃町ジュエリーアイス関連>
- 豊頃町ジュエリーアイス公式サイト
- 豊頃町観光協会「ジュエリーアイス 豊頃町」
- 豊頃町総合プロモーション推進協議会「そろそろ行く頃 豊頃」
- Wikipedia Japan「ジュエリーアイス」
- 写真家・岸本日出雄氏公式サイト「Jewelry Ice」
- 英語教室「JOY English Academy(ジョイ・イングリッシュ・アカデミー) 」
┗ ジュエリーアイスの名付け親・浦島久氏が経営する英語教室
┗ 「ジュエリーアイスがYahooニュースに!」(2016/1/25ブログ記事)
<豊頃町ジュエリーアイス・ツアー関連>
- 十勝バス「日帰り路線バスパック」
┗ 帯広駅~幕別駅の往復バス代、幕別駅~豊頃町大津海岸の往復タクシー代等セットになったツアー(2022年度は終了) - サムライプロデュース「ジュエリーアイスガイドツアー」
┗ 帯広駅発~豊頃町大津海岸往復、早朝4:30~5:00集合、約6時間30分のガイドツアー(2022年度は終了) - 北斗タクシー「ジュエリーアイス見学(豊頃町大津) 貸切タクシープラン」
┗ 帯広市内発 or 十勝川・幕別温泉発~豊頃町大津海岸往復、現地60分滞在、所要時間約3時間~3時間半程度の貸切プラン(2022年度は終了)
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以上、ご参考になれば幸いです