(作成日 2025/05/25)
アルメニア、アゼルバイジャン、トルコ、ロシアの4カ国と接しているジョージア
バスや鉄道による移動の情報は割とよく見かけるのですが、レンタカーでの観光、とくに越境ドライブに関する情報は(少なくとも日本語では)ほとんどないため、せっかくなので備忘録的に整理してみました
今回は、筆者が訪れたジョージアとアルメニアのみですが、今後コーカサス地方でレンタカーを検討している方の参考になれば嬉しいです
1ジョージアと接している近隣諸国と国境(パスポートコントロール)
一般的には★印の主要幹線道路を使って国境を行き来することが多い
<ジョージア-アルメニア間 Georgia-Armenia Border Crossings>
- Sadakhlo (Georgia)-Bagratashen (Armenia)★
- Ninotsminda (Georgia)-Bavra (Armenia)
- Guguti (Georgia)- Gogavan (Armenia)
<ジョージア-アゼルバイジャン間 Georgia-Azerbaijan Border Crossings>
※参考URL⇒https://www.azernews.az/nation/190583.html
- Gardabani (Georgia) -Boyuk Kesik (Azerbaijan) Railway
- Red Bridge(Tsiteli Khidi, Georgia -Girmizi Korpu, Azerbaijan) ★
- Lagodekhi (Georgia)- Mazymgara(Azerbaijan)
- Samtatskaro (Georgia)- Mughanli (Azerbaijan)
- Vakhtangisi (Georgia)- Sadakhli (Azerbaijan)
- Abreshumis Gza (Georgia)-Ipek Yolu (Azerbaijan) ※ここのポイントの場所が不明確
<ジョージア-トルコ間 Georgia-Turkey Border Crossings>
- Batumi (Georgia)- Sarp (Turkey)★
- Vale (Georgia)- Türkgözü (Turkey)
- Posof (Georgia) - Aktas (Turkey)
<ジョージア-ロシア間 Georgia-Russia Border Crossings>
- Kazbegi (Georgia)- Verkhni Lars (Russia)★
以上、13カ所にて国境検問所(パスポートコントロール)が設置されています
2ジョージアからの越境ドライブに必要な書類関連

ジョージアにてレンタカーで越境する際に必要な書類(ドキュメント)は以下の7点です
- 日本のパスポート Passport
- ビザ VISA……アルメニアとトルコは不要、アゼルバイジャンとロシア必要
- 日本の運転免許証 Driver’s License
- 国際運転免許証 International Driver's License
- カーパスポート Car Passport(正確にはA certificate of vehicle registration)……日本でいう車検証みたいなもの
- 越境許可書(運転委任状)Power of Attorney……有償オプション(手数料50~100米ドル)、グルジア語1部とロシア語1部を作成してくれる
- 自動車保険(第三者賠償責任保険)OSAGO Insurance for Georgia……ジョージア国内での自賠責、ふつうは予約時に自動付帯
【ロシア・ビザ情報】在日ロシア連邦大使館「電子ビザ」
【国際運転免許証】警視庁「国外運転免許証取得手続(本人による申請)」※申請先は、居住する都道府県運転試験場や警察署などでも可能
3ジョージアで越境(Border Crossing)を許可している主なレンタカー会社

ジョージアでは、(AVISとBudget以外の)グローバルチェーンの大手レンタカー会社はおおむね対応してます
※ただし、時期によっては対応しない場合もあるため要確認(2025年4月はなぜかSIXTとSurprice、Europcarだけでした)
基本的にジョージアから越境可能な国は「アルメニアのみ」「アルメニアとアゼルバイジャンのみ」の2択がほとんど(トルコとロシアはNGが多い)
<表の見方>
■ Driver's Age……レンタカー会社が指定する運転者の年齢要件(運転する人全員対象)(若年者(23歳未満など)、高齢者(70歳以上など)には+料金を課す会社も多い)
■ Depogit……レンタル時に一時的に担保される保証金。何事もなければ、車両返却後に所定の日数を経て満額返金、万が一車両に損害等あれば保証額から損害額を引かれた額が返金されるもの
※スマートフォンの場合は、横にスクロールしてください
Rent a Car Company | border crossing | Driver's Age | Deposit | |
Armenia | Azerbaijan | |||
○ | ○ | 23~80 | US$500~$3,000 | |
○ | ○ | 23~80 | US$500~$3,000 | |
○ | ○ | 23~80 | US$500~$3,000 | |
○ | × | 21~79 | US$400~$500 | |
○ | ○ | 21~75 | US$500~$3,000 | |
○ | × | 21~79 | US$450~$680 | |
○ | × | 21~80 | US$500~$3,000 | |
○ | × | 20~70 | US$500~$3,000 | |
○ | × | 21~79 | US$400~$500 | |
○ | × | 23~70 | US$230~ | |
× | × | - | - | |
× | × | - | - |
※地元向けの小さなレンタカー会社や国内向け格安レンタカー会社(City Rent a car、TRS、ELITE、CARWIZ、Rem Motors、GTG Car、Rent Motors、GOLD CARなど)などは対応してないことがほとんど
4ジョージアとアルメニアの運転ルール Driving Regulation
今回は筆者がレンタカーで訪問したジョージアとアルメニアの両国についてご紹介
なお、両国の運転ルールはだいたい似ていました
制限速度 Speed Limit
アルメニアもジョージアもドライバーの運転は超荒いですが、制限速度はもちろんあります
<スピード超過の罰金規定>
- 罰則のないスピード違反の基準:10~15km未満
- ジョージアの速度超過の罰金:15〜40kmは50ラリ(約2,600円)、40km超は300ラリ(約15,700円)
- アルメニアの速度超過の罰金(市内):11~20kmは13,000ドラム(約4,900円)、21~30kmは18,000ドラム(約6,700円)、31~40kmは24,000ドラム(約9,000円)、40km超は35,000ドラム(約13,000円) ※市外では各金額からマイナス2,000ドラム
その他の主な交通違反と罰金一覧 Traffic violation and Fines List
全体的にアルメニアの方が交通違反が厳しく罰金も高め
なお、違反金はオンライン決済可能だそうです
※スマートフォンの場合は、横にスクロールしてください
主な違反内容と罰金 | ジョージア(GEL/ラリ) | アルメニア(AMDドラム) |
運転中の通話(ハンズフリー除く)や喫煙 | 30(約1,600円) | 3,000(約1,200円) |
運転席および助手席のシートベルト未着用 | 40(約2,100円) | 5,000(約1,900円) |
交通標識に従わなかった場合 | ? | 3,000(約1,200円) |
信号無視、追い越し禁止、停止線で止まらなかった場合 | 50(約2,600円) | 10,000(約3,800円) |
駐車禁止 | 50(約2,600円) | 20,000(約7,500円) |
横断歩道での歩行者優先に違反した場合 | 40(約2,100円) | 5,000(約1,900円) |
飲酒運転 ※アルコール血中濃度による | 6か月~1年の免停 | 50,000~75,000(約18,600円~約28,000円) |
警察の制止の指示に従わなかった場合 | 500(約26,000円) | 215,000(約8万円) |
免許不携帯、免許の失効中、免停中の運転 | 500(約26,000円) | 200,000~300,000(約75,000円~約111,500円) |
※1GEL(ラリ)≒約52円、1AMD(ドラム)≒約0.37円換算(2025年5月25日現在)
※アルメニアの罰金は、参考情報元がユーロ換算だったためAMD換算し直しました(そのため誤差があるかも)
ジョージア・アルメニアにおけるドライブの注意点
両国で運転する上で注意すべき点、道路状況などをお知らせします
- 想像以上に警察の巡回、取り締まりが厳しい
⇒市内・郊外また昼夜問わず(夜は21時頃まで)パトカーが巡回。スピード違反を中心に厳しく取り締まり(特にジョージア)
⇒15~20km/h程度のオーバーでも捕まる危険性あり、周囲に合わせてスピード出し過ぎ注意 - 地元ドライバーの運転の荒さは超一級
⇒警察の取り締まりとは裏腹に、パトカーが見れなくなると、カーチェイスのような追い越し合戦がはじまる
⇒山道カーブでもトンネル内でも、時に市街地でも、追い越し・割込み・逆走当たり前
⇒それが常態化しているため、あえて怒ってクラクション鳴らす人はほとんどいない
⇒また、バンパーえぐれてるなどの事故車が堂々と公道を走ってます - 高速道路は無料
⇒両国とも、高速道路無償、国内に有料道路はありません
⇒高速道路にSA/PAなど休憩所なし。トイレに行きたい場合は観光地まで我慢か、ロードサイドのスーパーやレストランなどを利用 - 首都の交通は慢性的な大渋滞
⇒交通ルールを守らない人が多いので、日中・夕方のトビリシ、エレバンは激しい交通渋滞発生
⇒車線も多く、一方通行もあるため、土地勘がない外国人ドライバーは極力迂回して首都は避けた方が無難
⇒時間に余裕をもった運転を(想定の3倍ぐらい見ていた方がいい) - 首都や都市部はオービスを設置
⇒近年、AIスピード違反取締機(日本でいう"オービス")が多く設置されているようなので、市内走行時は特に注意 - 未舗装道路や陥没穴が多い
⇒主要観光地への道路は比較的舗装されていましたが、とにかく路面に陥没、段差が多い。スピード出して走ると、うっかり穴にはまって車体底部やバンパーを損傷する恐れがあるので注意
⇒普通車での未舗装道路の走行は極力禁止、パンクする恐れ大
⇒4月上旬でも残雪があることがあるため、特に山岳方面へはノーマルタイヤは危険 - 動物の飛び出しに注意
⇒郊外や田舎では、放牧中の牛や羊たちの群れに遭遇する確率がきわめて高い
⇒ジョージア、アルメニアでは特に野良犬が多いため、犬の飛び出しに注意 - 赤信号での右折不可
⇒右側通行の国にありがちな"赤信号でも右折だけは通行可能"といった交通ルールはありません。日本と同じ - 歩行者優先
⇒運転が荒い国は車両優先のイメージが強いですが、意外にも歩行者優先は守られている印象
5【体験レポート】ジョージアからアルメニアへ入国
ジョージア⇒アルメニアへ入国の主な流れ
<ジョージア側国境:Sadakhlo>
【1】国境到着、出国審査の車列に並ぶ
【2】係官1名が簡易的な荷物検査(係官が近寄ってきたら、助手席や後部座席、トランクルームを開ける)※特に職務質問などは無し
【3】車に乗り込んで、さらに待機
【4】自分の番が回ってきたら、車を停めて、出国審査窓口へ
【5】パスポート、運転免許証(日本、国際両方)、カーパスポート、委任状(グルジア語で書かれたもの)5点セットを審査官へ提出
┗ 連絡先を聞かれる(ジョージアSIMの電話番号があればその番号を、無ければ日本の電話番号でOK)
【6】特に職務質問もなく、出国スタンプ押して終わり
【7】ゲート通過、出てすぐ右手に免税店・トイレあり
【1】~【7】まで、所要時間およそ30分
↓
緩衝地帯の橋(300mぐらい)を通過
↓
<アルメニア側国境:Bagratashen>
【8】入国審査の車列に並ぶ
【9】係官が近寄ってきたら、助手席、後部座席、トランクを開ける ※書類一式を求められることもあり
【10】自分の番が回って来たら、車を停めて、入国審査窓口へ
┗ パスポート、カーパスポート、委任状(ロシア語で書かれたもの)、運転免許証(日本、国際両方)5点セットを審査官へ提出 ※ただし、運転免許証は即行つっかえされたので不要かも
┗ 職務質問(英語):滞在目的、目的地、滞在期間、宿泊先(名前、住所)、連絡先(ジョージアの電話番号 or 日本の電話番号)
┗ アルメニアと隣国アゼルバイジャンは敵対視しているため、審査官によってはアゼルバイジャン入国の有無を問われることあり
┗ 審査官から尋ねられない限り、アゼルバイジャンの名は口にしないこと(うっかりボソッとつぶやいたら、すごい顔でにらまれました)
【11】入国スタンプ押され、無事通過
【12】指定された駐車場に車を停めて、書類一式を持ちCUSTOM(税関)窓口へ
【13】CUSTOM窓口に並ぶ
【14】自分の番が来たら、書類一式を提出、税関の申告書を作成してもらう ※特に職務質問なし
【15】書類を受領したら、必要に応じて両替(となりにATM1台あり)
【16】入国ゲートへ、無事入国!
【17】目の前のロータリー周辺に並ぶ保険屋で、何でもいいので自動車保険に入る
【18】アルメニアの自動車保険に加入
┗ 最低10日間、10ドル(4,000ドラム)程度~ ※筆者はぼったくられたようで16,000ドラム(約6,000円)支払わされました、要注意
【19】自動車保険の書類を受け取り、無事入国
【8】~【18】まで、所要時間およそ1時間半
【写真で解説】ジョージア⇒アルメニアへ入国の流れ

ジョージア側の国境・Sadakhlo(サダクロ)に到着
出国の車列の最後尾に並びます

車に乗ってていいのは運転者のみ
同乗者はここで降りて、歩行者用の出国審査ゲートへ向かいます
(バスで来た人も同様に、すべての荷物をもってここで一度降りてから荷物検査・出国審査を受け、再乗車)

出国審査の窓口に着く手前で係官から荷物検査をされます
係官(だいたい1名)が近寄って来たら助手席、後部座席、トランクルームをサッと開けて中を見せます
かなりあっけなく、所要時間3分ぐらい
カーパスポートやパスポートなどの提示を求められたら、指示に従いましょう(この時は特になかった)

出国審査窓口に到着したら、車を完全停止して、書類一式を持って窓口へ
このときはとても若くてかわいい審査官で、「日本人?」と好意的でした
日本の国際免許を見たことないようで、ふしぎそうに眺めていました
最後に連絡がとれる電話番号を聞かれるので、ジョージアで買ったSIM電話番号があればそれで、無ければ日本の電話番号を伝えましょう

無事、出国スタンプをもらって通過
噂に聞いていた通り、割とあっけなく、30分程度でした
右手に免税店が立っていて、ATMやコーヒー自動販売機、トイレがあります(両替商は無かった気がします)

お手洗いは、とくに女子は2室だけなので大変混雑
また、和式で紙が無いことが多いので、トイレットペーパー持参しましょう

国境の緩衝地帯の橋を300mぐらい渡り、続いて到着したのは、アルメニア側のBagratashen(バグラタシェン)国境検問所(パスポートコントロール)
再び入国待ちの車列の最後尾に並ぶと、しばらくして係官から同様の荷物検査が行われます
続いて入国審査は、ジョージアと違ってお堅い感じで、質問も細かい
しかし、なぜか運転免許証は要らないと言わんばかりにすぐ突っ返されました(とはいえ、警察に捕まったときは必要なので必ず携帯しましょう)

無事入国スタンプを押されたら、次は税関審査
所定の場所に車を停めて、建物内で申告を済ませろと係官から指示されます
しかし、この駐車場が狭く、枠も少ないので、路駐する車が多数

隣接したフェンスの向こう側の駐車場が空いていたので、そこに停めたら警備の方に注意されました
どうやら右側は出国者向けの駐車場だったようです
身振り手振りで事情を説明したら、「まぁいいよ」と大目に見てもらいました、本来はNGみたいです

言葉が分からないので全く意味不明でしたが、
窓口に税務審査官は座っているのに、なぜかコーヒー飲んだり、電話かけたりして、一向に作業が進んでません
次第に申告待ちの人であふれ返り、待つこと1時間10分
窓口の審査官がおもむろに交代しだして、なぜかマンツーマンで新人研修(か業務引継ぎ?)までこなしながら申告書をさばき始めました
行列の2番目に並んでいたのに、後ろのおっさんに割り込みされ「えぇ?」って驚いていたら、「その外国人の方が先にずっと並んでたんだから、先にやらせてやれよ」的なやさしいフォローをしてくれた人もいてホロッときました(結局、ギャーギャー言いながら割り込みされたままでしたが)
それにしても、未だに一つ一つアナログな手作業なので、税関は結構混みます

列に並んでから約1時間20分後、ようやく税関申告書をゲット("Nothing declare"(申告するものがない)なので特に質問もされません)
窓口の横に設置されたATMでアルメニアの現金をキャッシング ※ATMは奥側の機械。オレンジ色の機械は、SIMカードや交通系のトップアップ(チャージ)やサービス関連のもの
奥にある銀行では、一般人が両替できるかは不明(中国人観光客が団体で群がっていたら「ここでは両替やってない!あっちでやれ!!」と叫んでいたので)

駐車場の芝生で昼寝をするアルメニアの野良わんこたち
自由ですね

入国ゲートを出ると大きなロータリーに出ます
その周辺には自動車保険屋などが立ち並び、そのどれでもいいので自賠責の自動車保険に加入する必要があります
アルメニア国内においては、無保険で走行すると警察に捕まります(レンタカー会社で契約した自動車保険はジョージア国内のみカバーされるためアルメニアでは無効)
なお、分かる人は、オンラインでも事前に契約できるみたいです

出国ゲートから出た瞬間、客引きされた少年に言われるがままに連れられていった保険屋
レンタカー会社からは、だいたいどこも同じで10ドル程度と言われていたのに、この保険屋から請求されたのは16,000ドラム(約6,000円)!
「これ、正規の値段?」と尋ねても、「そうだよ、どこも同じ」と言われたのでしぶしぶ払いましたが(現金払いのみ)、改めて書類を見ると4,000ドラム(約1,500円)とありました
言葉が分からない外国人だと思って、ぼったくられたのかもしれません……
ちなみに、この店ではアルメニアSIMも売っていました(金額・プランは不明)

左が自動車保険の証書と、右がアルメニアの税関申告書
なんて書いてあるのか、Google翻訳のカメラアプリで何となく解読
なお、税関申告書はアルメニア出国時に回収されるので、絶対無くさないようにしましょう
6【体験レポート】アルメニアからジョージアへ再入国
アルメニア⇒ジョージア再入国の流れ
<アルメニア側国境:Bagratashen>
【1】国境到着、出国審査の車列に並ぶ
【2】係官1名が簡易的な荷物検査(係官が近寄ってきたら、助手席や後部座席、トランクルームを開ける)※特に職務質問などは無し
【3】入国時に作った「税関申告書」を回収
【4】自分の番が回ってきたら、車を停めて、出国審査窓口へ
【5】パスポート、カーパスポート、委任状(アルメニア語で書かれたもの)4点セットを審査官へ提出 ※運転免許証は要らないと言われた
【6】特に職務質問もなく、出国スタンプ押して終わり
【1】~【6】まで、所要時間およそ20分、入国に比べて超あっさり
↓
橋を通過
↓
<ジョージア側国境:Sadakhlo>
【7】入国審査の車列に並ぶ
【8】係官が近寄ってきたら、助手席、後部座席、トランクを開ける
【9】自分の番が回って来たら、車を停めて、入国審査窓口へ
┗ パスポート、カーパスポート、委任状(グルジア語で書かれたもの)、運転免許証(日本、国際両方)5点セットを審査官へ提出
┗ 職務質問(英語):滞在目的、目的地、滞在期間、連絡先(ジョージアの電話番号 or 日本の電話番号)など
【10】入国スタンプ押され、車を前に移動
【11】次は「税関」としての荷物再検査
┗ 運転席から降り、係官による車体チェック(運転席、助手席、後部座席、トランクルーム、座席の下、ダッシュボード、ギアの袋部分までかなり細かい)
┗ 職務質問(英語):入国目的、滞在期間、アルメニアで何をしてきたか、酒やたばこ、現金の金額などの持ち込むものといった、かなり突っ込んだ質問されます
┗ 口頭のみで、特に税関申告書のようなものは渡されません
【12】審査通過後、晴れて再入国
【7】~【12】まで、所要時間およそ30分
7参考情報一覧
最後に、今回参考にした情報一覧をご紹介
- PB Service「Everything you always wanted to know about crossing the Georgian border by car (but were afraid to ask)」(英語)(April 21, 2025公開)
┗ ジョージアにおける越境レンタカーガイド。ジョージアの交通事情、越境に必要なもの、罰金などとても詳しい - Travel Car「Car Rental Guide for Travelers from Georgia」(英語)
┗ レンタカーポータルサイトのレンタカーに関する基本情報 - Homy Cars「How to Plan a Cross-Border Road Trip from Armenia to Georgia」(英語)
┗ アルメニアのレンタカー会社が提供する、アルメニア発ジョージア向け、レンタカーガイド。国境越えに関する基本情報 - Rent-a-Car YEREVAN(airport)「エレバンでのレンタカーについて」(日本語翻訳)
┗ アルメニアのレンタカー会社が提供する、エレバンでの交通事情や道路情報 - Caravanistan「Armenia to Georgia border crossing (Bagratashen – Sadakhlo)」(英語)
┗ 旅行会社が提供する、掲示板での越境に関する口コミ。実体験に基づいているので分かりやすい - Caravanistan「Driving in Georgia」(英語)
┗ ジョージアをドライブするうえで必要な情報(交通ルール、保険、カーパスポート、道路状況、トビリシの状況など) - enterprise「Useful tips for Georgia-Armenia cross border rental」(英語)
┗ レンタカー会社が提供する、越境レンタカーに関して必要なもの(手数料など) - Wander Lush「An Honest Guide to Driving in Georgia: Absolutely Everything You Need to Know」(英語)(December 16, 2024公開)
┗ Lushさんのブログ。ジョージアを運転するうえで必要な情報が詳しく、満載で読み応えあります - Gerogia.to「Border CrossingsーOverland Routes And Transport Options For Entering Georgia」(英語)
┗ ジョージアが接している各国との国境まとめ(主要なところのみ)。レンタカーだけでなく、その他の移動手段も紹介 - ARKA News Agency「Armenian government lists the types of traffic rule breaches and the size of fines for each breach」(英語)(Jan.15,2020公開)
┗ アルメニアのニュースメディア。2020年の記事なので情報が古いけど、罰金一覧が詳細にまとめられている - マダムペロンの生活記さん「ジョージア(旧グルジア)でレンタカーを使う予定の方必見!注意点まとめ」(日本語)(2019/6公開)
┗ フランス在住の日本人の方の旅行記。実体験に基づき分かりやすくまとめられています - 在ジョージア日本国大使館「ジョージア 安全の手引き(令和7年4月版)」(日本語)
┗ 在ジョージア日本国大使館によるジョージア滞在ガイド。交通事情だけでなく防犯、トラブル防止の手引き、緊急事態などについて詳細に分かりやすくまとめられています
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日本と交通ルールの異なる異国でのドライブは、最初は怖いかと思いますが、案外、1時間ほどで慣れてきます
地元の方の運転の荒さも最初はビビりますが、それも見慣れてくると、郷に入っては郷に従え、今度は自分も(必要に応じて)追い越しがスムーズにできるようになります
電車での車窓の旅や、ローカル気分に浸れるマルシュルートカ(ミニバス)の旅もそれはそれで楽しいですが、やはり旅の自由度は車にはかないません
ほんの少しの勇気とお金を引き換えに、車ならではの圧倒的な体験量、絶景、グルメ、そして人との出会いが待っています
レンタカー旅も結構楽しいですよ
おしまい