(公開日2025/3/31)

日本の本土最東端に位置する根室。日本でもっとも早く朝日が見られるこの街は「朝日にいちばん近い街」としても知られています。根室にはここでしか味わえない特別な風景が広がり、夜明けから日が沈むまで当地ならではのスペシャルな瞬間に立ち会うことができます。24時間でどれだけの絶景に出会うことが可能なのか、一日の移ろいとともに写した根室の絶景を紹介します。
※記事の内容は2024年時点の情報になります
<北海道根室でのオフショット>
本編では漏れた、北海道根室でのオフショットをご紹介します

根室に到着した初日
風連湖近くの宿に泊まり、日が暮れてから食料の買い出しに根室市内へ繰り出したとき、人生で初めてエゾシカと衝突!
そんなにスピード出してなかったので、ぶつかったエゾシカは「イテテテ」みたいな感じでヒョコヒョコと対向車線の彼方に消えていったけど、精神的に凹みました
朝、バンパー見たらちょこっとひび割れしてて、かつ鹿の毛がビッシリ割れ目に挟まっていた……
とりあえずレンタカーはフルカバー入っていたので、事なきを得ました(ホッ)

野生動物が豊富な春国岱(しゅんくにたい)
早朝の野生動物、とくにキツネたちを見たかったのですが、あいにくエゾシカと野鳥たちしかおらず
でも、まぁ無風状態だったので、くっきりキレイなリフレクションが見られました

日本最東端に位置する「根室金刀比羅神社(ねむろことひらじんじゃ)」
記事で紹介した切り絵の御朱印も美しいのですが、
境内には風車のオフジェが展示されていたり、花手水が飾られていたり、
とくに目玉の一つはこのサンマをかたどった「福ざんまいみくじ」
サンマの水揚げ量日本一にあやかって、「多くの福で溢れますように」の意味で「福ざんまい」(福サンマい)と名付けられたそう
ご当地のおみくじ、500円で釣りあげられます

北海道、特に道東をドライブしていると、ほぼ必ず遭遇するエゾシカ
離れて見る分には愛らしいのですが、北海道ではほぼ当たり屋並みに飛び出してくるので、とにかくキケン生物です

根室市民が愛されるソウルフードの「老舗甘味処 あま太郎」の大判焼
大判焼は黒あん、白あん、クリームから選べ、
そのほか、肉まん、あんまん、ソフトクリーム、そして人気の蒸しパンの玉子カステラクリームも
とりあえず、安くて素朴で美味しい
店内にイートインコーナーもありました

記事で紹介した「根室フットパス」の一つ、「別当賀(べっとが)パス」
3つのフットパスのうち、この別当賀だけはゲートの開錠が必要なため、その鍵を管理する「明郷伊藤☆牧場」へ訪れる必要があります
牧場のショップで入場料300円を支払うと別当賀パスのマップとこのゲートの鍵を借りられます(翌日に返却でOK)
しかし、想像以上にマップはざっくりしていて、正直あんまり当てになりませんでした…(YAMAPの地図にしたがって進んだ)
そして、もれなく本コースでも最近ヒグマが出没したらしく、「(携帯電波もあまり届かないエリアなので)誰も助けに行けないから、とにかく気を付けて」と言われたのがだいぶスリリングでした…

別当賀パスのゴール地点にある海岸線
波の花(泡)が咲いていました
こんなに大量の波の花を見たのは、ウズベキスタンのアラル海以来でした(苦笑)
ちなみに、この波打ち際の海岸線もまた、ちょっと日本離れしてます

別当賀パスの鍵を管理する「明郷 伊藤☆牧場」の牧場ソフトを実食
さすが牧場直送、濃厚でいてさっぱりして、まぁ間違いない美味しさ
そして、ショップの飼い犬・白シバのマメちゃんがかわいかった

根室から新千歳へ帰る途中、立ち寄った帯広の緑が丘公園にて
今回、エゾシカばかりに遭遇して
何となく消化不良だったので、立ち寄ってしまいました
この公園はエゾシカや野鳥がたくさん生息していて、特に早朝は出会える確率高いです
しばらく探していたら、無事ひょっこり出て来てくれました

本取材で北海道を訪れたのはちょうど10月下旬
北海道札幌周辺はちょうど紅葉のシーズンで、
ずっと気になっていた「平岡樹芸センター」の紅葉アーケードを見てきました
あいにくの雨で空はどんよりでしたが、想像以上に紅葉が真っ赤で美しい
こんなにすばらしいのに、観光客は結構少なめ(雨の影響もあるかもだけど)、しかも入場料・駐車場無料!
太っ腹ですねぇ
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北海道は何度も足を運んでいますが、
根室をこれだけしっかり回ったのははじめて
鹿と衝突した出来事も含めて、根室を深く知れた、思い出深い旅になりました
というか、ベトナムでケガして帰国した直後の取材で、
からだの痛みをこらえながらトレッキングしたり、朝から晩まで駆けずり回って、我ながらタフだなぁと思いました(まぁ自業自得ですが)
おしまい
<All Photos by Mayumi>
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