関東屈指の「七夕まつり」で知られる茂原市は、豊富な地下資源の天然ガスを武器に工業都市として発展、その一方で、未だ自然を多く残した里山を感じさせる風景が魅力のまちです。
千葉県では今、地産地消ならぬ “千産千消” (千葉で生産したものを千葉で消費する)を絶賛おすすめ中!海の幸、山の幸、そしてジビエ料理まで、いろんなご当地グルメが楽しめます。
千葉県茂原市の食の最前線をご紹介します。今回は「その3 ”千産千消”のご当地グルメ編」です。
fa-arrow-circle-o-down「その1 ロケツーリズム編」「その2 産業観光編」も併せてお楽しみください
“千産千消”で味わう房総グルメとジビエ料理
千葉の名産といえば、真っ先に思い出すのは「落花生(ピーナッツ)」
そして、海に囲まれた房総半島ならではの豊富な海の幸、そして温暖な気候と肥沃な土地に恵まれた山の幸に牧場グルメ……
そう、千葉は食材の宝庫であり、ご当地グルメもまた豊富!
最近では、ジビエ料理も人気急上昇中なのです。
そんな房総グルメの最前線を実食レポートします。
1-1 外房の最高の食材を味わう、「ペッシェ・アズーロ」
シェフ自ら漁港や農家、牧場へ出向き、信頼のおける地元外房の生産者から直接仕入れた最高の食材で腕を振るう、美味しいパスタ専門店「ペッシェ・アズーロ PESCE AZZURO~青い魚~」
テレビや雑誌など数々のメディアにも登場する、茂原を代表する人気のイタリアンレストランです。
新型コロナ蔓延防止に向け、飲食店向けのガイドラインを独自に策定した千葉県。
そのガイドラインに基づき、厳しい審査をクリアした飲食店だけに与えられる認証資格の「千葉県飲食店感染防止対策認証制度」が実施されています。要するに、認証店だけは、時短営業や酒類提供などが免除されるなど優遇措置が与えられるのです。
煩雑な提出書類と環境整備、接客ルールの改善など、膨大な労力と引き換えに手にする認証店の称号。そんな偉大な称号を当店はゲットしています。
要するに、今の時代、特に安心して通えるレストランということですね。
今回はランチの「ヴェネツィアセット(2,600円)」を実食させていただきました。
まずは前菜
・ワイン紅茶でホロホロになるまでやわらかく煮込んだ地ダコ
・神経締めされ、抜群の鮮度が保たれたワラサのカルパッチョ
・甘さが凝縮した千葉産のさつまいもに、チーズの仏国際大会で金賞を受賞した、世界が認める地元・高秀牧場が作ったモッツァレラチーズをトッピング
・いすみ市岬町の女性農家さんが作った絶品野菜たち
個人的には、この巨大な地ダコが、まるでツナかお肉のように身がホロホロで、感動的な味わいでした……
お次はメインのパスタ
今回は選べる5種類のパスタの中から、一番人気といわれる「和牛・和豚のピリ辛ミートソースとモッツァレラチーズ」をチョイス
低温でじっくり煮込んだ濃厚トマトペーストはもちろんいすみ市産
モッツァレラチーズももちろん高秀牧場さんのもの
気持ち太めのパスタはもっちりとしてアルデンテ、トマトソースとよく絡みあって、味も思ったほどスパイシー過ぎず、あとを引く美味しさ
そして締めのデザート
チョコレートロールケーキにシナモンの効いたかぼちゃプリン、そしてピスタチオの濃厚ジェラートは全て自家製
実に上品で、程よく食べごたえもあって大満足のデザートプレートでした
シェフが厳選した最高品質の外房の美味しいものがギュッと詰まった極上ランチ、腹の底から楽しませていただきました♪♪♪
気になったのが、こちらのモニター。
カウンター席とテーブル席の壁それぞれに1台ずつ設置されており、モニターにはシェフが調理している厨房の様子がLIVE中継されています!
包み隠さず腕前を披露するシェフの気概と心意気を感じつつ、「料理の鉄人」的な一種のエンターテインメントとして楽しく拝見してました。
ちなみに、池田シェフは、今ちまたで大人気の観光列車「いすみ鉄道レストラン列車~ランチクルーズトレイン」の「伊勢海老特急イタリアン列車コース」を担当。
伊勢海老やアワビなど、外房で採れる最高の食材をふんだんに使用し、昭和レトロなローカル車両「観光急行列車キハ28」に乗りながら本格イタリアンが味わえるのです。
※2021年12月現在は予約中止中のようです
当店では、いすみ鉄道でしか購入できないレアないすみ鉄道アイテムが販売されていました。
鉄道ファンなら見逃せないですね!
いすみ鉄道を模した何かのパッケージBOX。ランチBOXでしょうか。
こういうのをもらえると大人も子どももワクワクしますよね♪
■ 住所:千葉県茂原市町保4-86
■ 電話:0475-26-4120
■ 営業時間:【ランチ】11:30~15:00(L.O 14:00)/ 【ディナー】18:00~22:00(L.O 20:00)
■ 定休日:水曜日
■ 公式サイト:https://pesce-azzurro.net/
■ MAP
1-2 房総ジビエに舌鼓、「日本料理 竹りん」
千葉房総の食材を活かした会席料理からカジュアルな和食御膳まで幅広く楽しめる老舗和食店「日本料理 竹りん」。
千葉ロッテマリーンズ茂原後援会のスポンサーでもある当店には千葉ロッテを応援する選手のポスターも貼ってあったりと、日本料理と野球のギャップがなかなかユニークな料理店です。
そんな竹りんさんの最近の“推し”は「ジビエ料理」!
実は千葉県は毎年イノシシやアライグマ、ハクビシンといった、いわゆる“害獣”と呼ばれる野生動物に田畑を荒らされる被害が深刻化しています。
野生鳥獣による農作物の被害は毎年約4億円にのぼり、中でも深刻なのが野生のイノシシ。年間35,000頭も捕獲され、その経済損失は毎年約2億円、全体の約半数を占めています。
害獣に悩まされる県民のために立ち上がったのが、「1、2、3、4 ALSOK、ホームセキュリティはアルソック~♪」でおなじみの警備保障会社「ALSOK千葉」。
害獣を駆除し、農作物(財産)を守ることは、人命を守り、人の財産を守るALSOKの使命に通ずるものであり、またコミュニティに属するものとして高齢化が進む農家や猟友会の一助となり、かつ新たなビジネスチャンスとして立ち上げたのが、食肉加工場「ジビエ工房茂原」なのです。
猟師さんや捕獲者による害獣駆除の報奨金への書類申請を代行する代わりに、生け捕りにしたイノシシを無償で受け取って食肉加工し、その売り上げを収益源とする新たな事業。
令和2年(2020年)7月にオープンしたばかりの当工房では、現在年間約1,500頭のイノシシを食肉加工・出荷しているそうですが、それでも年間捕獲数のわずか5%程度。将来的には年間4,000頭の加工を目指すそうです。
というわけで、そんなジビエ工房茂原と提携し、「ジビエジャポン千葉房総」を立ち上げて、さまざまな房総ジビエ料理を開発・提供しているのが竹りんさんなのです。
fa-arrow-circle-o-down参考:2021年1月16日放送「ウィークリー千葉県」(2分15秒頃からスタート)
今回実食したのは「ジビエすき焼き御膳(2,200円)」
<ジビエすき焼き御膳の内容>
・イノシシのロース肉を使ったすき焼き
・イノシシ肉のミンチコロッケ
・イノシシ肉のポトフ
・刺し身
・落花生のムース
・白米ご飯
・味噌汁
以上、7品。ボリューム満点でイノシシ尽くし!
ジビエと言うとどうしても独特の獣臭が気になりがちですが、
ジビエ工房茂原の場合、すぐれた血抜きと解体技術、冷凍加工を用いて、鮮度抜群で臭みのない食肉加工を実現しているそうです。
なので、この驚くほどみずみずしくツヤツヤのやわらかい肉質、ニオイをまったく感じさせない上質な肉になるんですね。
想像以上にクセがなく、噛めば噛むほど甘みが広がり、脂っぽくなくさっぱりした味わいで、個人的にはラムやシカよりイケました!
イノシシ肉は低脂肪、高タンパク、ビタミン・鉄分豊富で美容にもよいヘルシー食材。これなら安心して箸が運べそうですね!
当店の社長は開発意欲が旺盛で、次々に新しいメニューを考案されてるそうです。
これからどんな房総ジビエが楽しめるのか、期待したいですね!
■ 住所:千葉県茂原市八千代3-13-9
■ 電話:0475-24-5522
■ 営業時間:【ランチ】11:00~14:00、【ディナー】17:00~22:00(祝日のL.Oは21:00)※夜の部は当面予約制
■ 定休日:月曜日、日曜夜の部
※最新の情報は公式サイト等でご確認ください ■ 公式サイト:http://www.chikurin.gr.jp/honten/
■ MAP
ご当地グルメ開発中!地元洋菓子店と高校生がタッグを組んだ新マリトッツォ
食後のデザートとして、2021年新語・流行語大賞にもノミネートされた話題の「マリトッツォ」。
今回モニターツアー参加者のために試食会が開かれました。
茂原市内の人気の洋菓子店「創作スイーツ&フレンチ レーヴ」さんと「黒船洋菓子店」さんによるマリトッツォは、大粒苺とマロンがあしらわれた見た目にも華やかなマリトッツォ。
片や、(画像奥の)スタンダードなマリトッツォは、千葉県立茂原樟陽(しょうよう)高校の学生さんが、市民活動団体「もばらスタープロジェクト」の依頼を受け、「レーヴ」さんの指導のもと、開発された「樟のツツトッツォ」。
パンの生地には、茂原公園の白ツツジから採取した花酵母が使用されブリオッシュ的な食感の生地、具材には地場産のフルーツを使ったイチゴジャムとブルーベリージャムが使用され、甘さひかえでボリューミィなひとしなでした。
個人的には、人生初のマリトッツォだったので、ありがたく味わって頂戴しました。
まだ試作段階のようで、商品化はもう少し先のようです。楽しみですね!
おまけその1:格安柿ピー・あられ大放出!「あられちゃん家」
「ペッシェ・アズーロ」に登場したいすみ鉄道つながりでご紹介するのは、柿ピー、おかきで有名な米菓子メーカー・三真が運営する「餅工房 あられちゃん家」
昭和世代で「あられちゃん」と聞くと鳥山明氏の不朽の名作「Dr.スランプ アラレちゃん」を思い出してしまうのですが、いや、そうではなくて、餅菓子の「あられ」の方
千葉茂原にある「あられちゃん家」では、一番人気の柿ピーからおかき、あられ、せんべいなど、人気の米菓アイテムが格安で売られているアウトレット工場直売店となっています。
その「あられちゃん家」の敷地内に置かれているのが、とうの昔に引退したいすみ鉄道の旧車両「いすみ202」。
かつてはあられちゃん家の休憩所として開放されていたそうですが、今はコロナ禍の影響で閉鎖中です。
いすみ鉄道の引退車両の多くはミャンマー国鉄に譲渡され、現役稼働中だそうですが(そういえば、偶然ヤンゴンで見かけたなぁ)、そのうちの一台が何故ここに引き取られたかのは謎……
とりあえずは、鉄道ファンだったら嬉しいサービスですよね
「あられちゃん家」切っての一番人気は国民的米菓の「柿の種(柿ピー)」。
ボトルにすごい量が入ってますが、飛ぶように売れています。
柿ピーといえば余談ですが、亀田製菓の柿ピーが「KARIKARI」としてインドでも大好評発売中だそうです。
三真の柿ピーもそのうち世界進出するかもですねぇ…
アラレちゃん家の人気ランキングBEST10(2021年11月現在)
1位 柿の種(柿ピー)
2位 あげもち 名物ごぼう
3位 品川巻き
4位 ぬれ焼き餅
5位 とりもつ揚げせんべい
6位 しっとりハムカツせんぺい
7位 サクッと揚げたたこ焼き味
8位 あげ柿ピー
9位 徳用おかき
10位 ラッキーチーズマヨ
訪問の際の参考にしてみてください。
ラッキーシリーズは今人気急上昇中だそうです
チーズ、マヨネーズ、明太マヨ、コーンマヨ、イカマヨ、マヨカレー、ベーコンマヨ、マヨたむら、とフレーバーが豊富!
チーズはかなり美味かったです!
2割引程度のものから半額以下なんて目玉商品もあるので、買い過ぎないようにしつつ、ショッピングを楽しみましょう。
■ 住所:千葉県茂原市萱場2244-1 株式会社三真千葉工場内
■ 電話:0475-44-5050
■ 営業時間:9:00~16:00
■ 年中無休
■ 公式サイト:http://www.chikurin.gr.jp/honten/
★埼玉工場直売店、浅草直売店もあるよ!! ■ MAP
おまけその2:意外に売れてます!「葱ッペ餃子」
茂原特産の農産物の一つ、「本納ネギ」
農業の活性化につながればと地元農家さんが開発に2年を費やし、現在、茂原の農産物直売所「旬の里ねぎぼうず」にて絶賛発売中のオリジナル商品「葱(ねぎ)ッペ餃子」。
なんと、2019年8月開催の第5回全国ふるさと甲子園にて、惣菜・おつまみ部門第1位を受賞したそうです。
どんな餃子かと言うと、
歯切れの良さと甘みが特徴の本納ねぎと、県内産の豚肉やキャベツを、もち米でできた皮に包みました。
本納ねぎが餡だけでなく、包み込む皮にも練りこまれています。
また皮にはもち米が使われているため、もちもちとした食感!
(「ふるさとチョイス~千葉県茂原市」より)
口コミによると、いわゆる巷のニラ餃子とかニラ焼餅(シャーペー)のネギ版といった感じで、
皮のモチモチ食感とネギの旨味が詰まったジューシーな餡は、一度食べたら病みつきだそうです
販売しているところが「旬の里ねぎぼうず」だけらしく、実食できていないのですが、今度茂原を尋ねたら試してみたいですね
fa-arrow-circle-o-down興味のある方は、「ふるさとチョイス」で返礼品としてもらえるようですよ!
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以上、
でした。
都心から約1時間で行ける週末トリップにぜひいかがですか?
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