Compathy Magazine

(公開日2017/02/19)

※Compathyサイト閉鎖に伴い、同サイトに寄稿した記事を転載したものです

 

【Compathy Magazine】 あの絶景に会えなくなるかも?!地球温暖化で危機に直面した世界遺産10選(後編)
あの絶景に会えなくなるかも?!地球温暖化で危機に直面した世界遺産10選(後編)

こんにちは、ライターのMayumiです。

前編に引き続き、現在、ユネスコにより、地球温暖化などの影響で危機に直面していると警鐘を鳴らす、世界遺産5件を皆さんのログブックからご紹介します。
※タイトル()内は、所在地/世界遺産登録年

 

6.ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群(イギリス/1986、1999年)

ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群(イギリス)
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群 Photo by Frédéric Vincent via Wikimedia

未だ謎に満ちた世界7不思議の一つ、ストーンヘンジ。

ここもまた、海面上昇や繰り返される暴風雨や洪水、海岸浸食の加速化による影響で存続が危ぶまれています。謎が謎のままで姿を消してしまうかもしれませんね。

以下のログブックでは、ストーンヘンジのほか、イギリスが誇るもう一つの世界遺産・バースの街も紹介されています。

★Momo Nagano「イングランド2大世界遺産、ストーンヘッジ&バース・シティ」 ※リンク切れ

 

7.ヴェネチアとその潟(イタリア/1987年)

ヴェネツィアとその潟(イタリア)
ヴェネツィアとその潟(イタリア) Photo by Saffron Blaze via Wikimedia

美しき水の都・ヴェネチア。

誰もが愛してやまないこの水の都は、現在進行形でまさに水没の危機に瀕しています。近年の高潮現象や地下水くみ上げによる地盤沈下、追い打ちをかけるように温暖化の影響で海面が上昇、まさに「沈みゆく都市」となっています。

以下のログブックでは、そんなはかなさを漂わせるヴェネチアのかわいらしい街並みがつづられています。

★Miz Shige「ヴァポレットに乗ってリド島へ。ヴェネチア映画祭のリゾート&運河観光」 ※リンク切れ

 

8.ワディ・ラム保護地域(ヨルダン/2011年)

ワディ・ラム保護区(ヨルダン)
ワディ・ラム保護区 Photo by Tomobe03 via Wikimedia

映画「アラビアのロレンス」などでも知られるヨルダンの赤き砂漠・ワディ・ラム。

変化にとんだ断崖の地形によりロッククラマーにも人気の高いワディ・ラムですが、気温上昇による干ばつの拡大、水不足が深刻化し、峡谷の生態系破壊が懸念されています。

以下のログブックでは、ワディ・ラムのほか、ぺトラ遺跡や首都アンマンの街並みが紹介されています。

★Nakano Takayuki「ヨルダン〜思ったより都会で、思われてるより治安がよくて、世界遺産が華やかな国〜」 ※リンク切れ

 

9.カディーシャ渓谷と神の杉の森(レバノン/1998年)

カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神の杉の森(ホルシュ・アルツ・エル=ラーブ)(レバノン)
カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神の杉の森 (ホルシュ・アルツ・エル=ラーブ) Photo by Francesco Mazzucotelli via Wikimedia

レバノンの象徴として国旗にも描かれているレバノン杉。

ヨーロッパの古代文明とともに栄えたレバノン杉も長年の伐採がたたって今では1,200本ほどを残すのみ。中には、樹齢1,000年から3,000年を超える「神の杉」375本も含め、気温上昇とそれによる水不足の影響で、あと数十年のうちにさらに杉が減少すると言われています。

以下のログブックでは、レバノン杉群生地のカディーシャ渓谷のほか、ヨルダン、イスラエルなど中東各国の名所も紹介されています。

★Akihiro Nakanishi「’08 中東」 ※リンク切れ

 

10.ニューカレドニアのラグーン(ニューカレドニア(フランス領)/2008年)

ニューカレドニアの礁湖:サンゴ礁の多様性と関連する生態系(フランス)
ニューカレドニアの礁湖:サンゴ礁の多様性と関連する生態系 Photo by Brewbooks via Wikimedia

日本人には「天国にいちばん近い島」でおなじみの、抜群の透明度と美しさを誇るニューカレドニア。

しかしながら、世界最大規模を誇るラグーン(サンゴ礁)もまた、温暖化の影響にさらされ、現在、海水温の上昇でサンゴの白化が深刻化しています。

以下のログブックでは、天国にいるかのような透き通るニューカレドニアの海と島の様子が紹介されています。

★e.rii「ニューカレドニア卒業旅行」 ※リンク切れ

 

おわりに

2016年7月現在でユネスコから報告されている危機遺産は上記以外にも21か所存在します。興味のある方はユネスコ本部のホームページをご参照ください。

地球温暖化の要因は、ほかならぬ私たち人類が便利さをより追い求めた結果です。その恩恵にあずかるわたしたち旅行者もまた、身近なところから温暖化防止に取り組む一方で、これらの世界遺産が消えてしまうその前に、ぜひご自身の目で、足で、世界遺産を追いかけてみてはいかがでしょうか。

 

執筆後記

今回ご紹介した上記5件は、
実はいずれも訪れたことがないという、自称・絶景ハンターにあるまじき、ゆゆしき事態

強いてあげれば
ヨルダンはペトラを訪れたので、ワディラムはかすっているぐらい…

これらの姿が失われないうちに、ぜひ訪れてみたいと思います

特に、レバノン・・・
「神の杉の森」なんて、その響きに惹かれます

終わり

 

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