【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 Socotra Islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです
ソコトラ島訪問マップ Socotra visited Map
キャンプ生活4日目(ソコトラ島滞在5日目)、今回は島北東部にあるディムハリ海洋保護区がメインです
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本日のプログラム
本ページでは、シュワブ・ビーチとディハムリ海洋保護区をまわります
- シュワブ・ビーチ Shoab Beach:ソコトラ島随一の透明度を誇るビーチ
- デトワ・ラグーン Detwah Lagoon Ramsar Site:ソコトラ島随一のラグーン。キャンプサイト有
- ディハムリ海洋保護区 Dihamri Marine Reserve:日の出鑑賞ポイントとコーラル・シュノーケリングポイント
キャンプ生活4日目の夜は、ディハムリ海洋保護区のキャンプサイトに滞在しました
シュワブ・ビーチからカランシア村へ
鳥の巣住居を後にしてボートの場所に戻ります
しかし、何度見てもため息しか漏れない、美しいにもほどがあるアドリア海
ソコトラ島は北にアドリア海、南にインド洋と挟まれてますが
アドリア海の方が圧倒的に海が綺麗だそうです
透明度高すぎて海が輝いて見える…
岩礁の緑と海のターコイズブルーのコントラストが実にすばらしい
ちなみに岩場はヌルッと滑りやすそうに見えますが、実は案外滑りにくい
潮が引くとこんな感じ
ゴツゴツした岩礁が沈んでます
さて、
名残惜しくもシュアブ・ビーチを出発
今はこんなに穏やかだけど
10時前には出航しないと想像もつかないほど波が荒れるそうです
予報とかではなく、地元の方の長年の経験や勘による判断です
岩伝いに戻ります
沖合にはボートと漁船のような観光船が停泊していました
ガイドのサイーズくん曰く、
彼らはイエメン本土からの来た人たちで漁船で観光に来ているのだと
まだまだ政情不安の残るイエメン本土ですが、
ソコトラ島へ来る余裕がある人たちもいるんですねぇ
さっきの鳥の巣住居の子どもたち
そういえば、
ボートに戻る道中、ビーチにて黒装束をまとったた村の女の子集団に遭遇し
「写真一緒に撮って!!」と激烈なアプローチを受けましたが
「じゃ、わたしも撮っていい?」とカメラを向けると、途端に「ダメダメ~」と逃げていきます
ズルイ
宗教上の問題があるとはいえ、そこはギブアンドテイクでお願いしますよ、とうっすらイラッとしました(汗)
岸壁の足元はホント穴だらけ
6月を過ぎれば、ここは大荒れになるそうです
ふしぎなかたちの奇岩を発見
ボートを走らせている途中、唐突に船頭さんが方向転換
入り江へ向かって舵を切りはじめました
何事かと思ったら
どうやら入り江の奥まったところで
見知らぬおじさんが救助を叫んでいたとか
理由は不明ですが、切り立った岩場を伝って歩いていたらここに出てしまい
にっちもさっちも行かず、立ち往生していたそうです
ソコトラ島の人たちは助け合いの精神がハンパないので、人命救助最優先
錨を下ろして、ゆっくりボートをおじさんのいるところに近づけました
(その模様は写真に撮り忘れました)
そんな救助活動をよそに、わたしはただ、海にみとれていました
救助完了後は、
予測通り、だんだん強風吹き荒れ、波が荒れてきて
まるでジェットコースターのような状況に
何度も波にボート底面が打ち付けられ、とにかくお尻に激痛が
およそ40分でカランシア村のビーチに到着
ビーチに到着すると
デトワ・ラグーンのキャンプサイトに泊まっていた他のツアー客とも合流
外国人観光客目当てに、地元の子どもたちおおはしゃぎで大集結していました
みんな外国人に興味津々
ソコトラ島の子どもたちの良いところは
発展途上国にありがちな、お金やモノをたからないこと
ただただ純粋に、外国人とカメラへの興味本位で近づいてきます
子どもたちは天真爛漫でピュアで無邪気!
言葉なんて分からずとも気さくに話しかけてきます
世界情勢(コロナ)のことなんて、知らないのかもしれませんね
ソコトラ島の子どもたちは決して裕福とは言えないですが
少なくともこの島には、ストリートチルドレンはなどという存在はないそうです
(“ストリートリルドレン?何それ?”と逆に聞かれた・汗)
島民同士、何かあればともに助け合い協力し合って、
というか、おそらく豊富な海洋資源をもっていて、
家畜を襲われる不安やリスクが生じず、
食糧不足に脅かされない国や地域では
物乞いみたいな人たちは生まれにくいんでしょうね
(ミクロネシアのチュークがそうだった)
裏ピースが流行っているのか
なぜだか、ずっと裏ピース攻撃
よく絡んできた割にはカメラ向けると
顔を隠したり変顔したりで
シャイな男の子たち
子どもたちとの付き合いもそこそこに、
カランシア村を経て、再びデトワ・ラグーンへ向かいます
男の子たちはある程度大きくなると
みんな腰巻きスカート履いてますね
腰巻きにもクオリティやデザインのグレードがあるそうですが
平均価格はおおむね30~35米ドルだそう
デトワ・ラグーンにてランチ
さて、デトワ・ラグーンに戻ってまいりました
これからランチです
本日のランチメニューは、
・ビリヤニと焼き魚
・野菜のカレー炒め
とにかく魚はいつでも新鮮で旨い
他のグループとも合流
こんな辺境の島ですが、意外にも外国人観光客を見かけます
わたしのような個人客は少なく、主に団体ツアーが多いですが…
それにしても、実にさまざまな国から訪れています
ちなみに、
右に座っているオレンジのニカブをかぶっている女性は
このキャンプサイトのオーナーでやり手おばあさんらしく
すかさずデトワ・ラグーンのポストカードを売りつけられました
(ただし英語は話せず)
ディハムリ海洋保護区へ
デトワ・ラグーンを後にし
次の目的地は島の東端にあるディハムリ自然保護区
その前に、まずは首都ハディボへ一旦立ち寄ります
家の用事を思い出したドライバーのサラさんの実家に立ち寄ります
彼の娘ちゃんと記念撮影
奥さんとおばあちゃんは恥ずかしがって撮らせてもらえませんでした
ついでにお手洗いをお借りしました
いや、想像通りの、壁の向こうに穴が空いているだけのおトイレでした
中国のド田舎に通ずるものがあります
さて、ハディボからディムハリ保護区を目指します
途中、川の水が道路に溢れて冠水してました
排水設備とかはまだまだ未熟です
16時過ぎ、ようやくディムハリ自然保護区に到着
ここはサンゴ礁が美しくシュノーケリングスポットとして有名
ついでに夜は夜光虫も見られるらしい
ただし、残念ながら
2015年の巨大サイクロンの襲撃でサンゴ礁は壊滅状態になり
5年経った今、少しずつ回復はしているものの、まだまだ昔のようには回復はしていないそうです
残念
西日を浴びて、赤い地質が際立つ海岸線
波打ち際に調理済みロブスターの残骸発見
ここに来てから知りましたが、
実はこの周辺は天然ロブスターの宝庫らしく
しかも漁業権とかまったくないので外国人でも採り放題だそうです
知ってたら素潜りして獲ったのに……無念
(地元の人は食べつけないので積極的に獲ろうとしない)
岩礁の潮溜まりに居た鮮やかな青色の熱帯魚
なんか、ロブスターみたいな顔した巨大ヤドカリが居た
もちろん、ここにも岩牡蠣がたくさんへばりついている
ただ牡蠣殻を壊すのが一苦労なので結局面倒で食べられない
もれなくお約束のヤギはやってくる
親子だった
キャンプ生活4日目のキャンプサイトはこんな感じ
かつては立派なキャンプサイトだったようですが
サイクロンの被害で叩き壊されたのと
2015年から観光客も来なくなったので廃れたようです
トイレやシャワー施設も無くなってて、トイレはもれなく青空トイレ
17時半頃になると、日が暮れてきました
このモニュメントは不明ですが、絵になる光景
月が昇ってきました
満月に近く月明かりに煌々と照らされ
今宵は夜光虫は厳しいと言われました
18時過ぎになると、恒例のマジックアワーショー
そして本日夕飯
具材たっぷりのカレーに大盛りパスタ
匂いを嗅ぎつけて、やっぱりヤギもやってくる
ちょっと目を話すとすぐに食料に手を出すので油断大敵
トイレに行ったとき見つけた半透明のトカゲ
体長は6~7cmほどで小さい
尻尾つまんで捕まえようとしたら、尻尾切って逃げた!
ひさびさにリアルなとかげの尻尾切りを見た
というわけで、
今宵も夜が更けていきます
夜光虫と天の川に一縷の望みを賭けて、早めに就寝しました
続く