【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 Socotra Islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです
ソコトラ島訪問マップ Socotra visited Map
キャンプ旅3日目、今回は、島北西部にあるデトワ・ラグーンです
マークをクリックするとスポット一覧が表示されます
「」をクリックすると元の画面に戻ります
本日のプログラム
本ページでは、デトワ・ラグーンをご紹介します
- ディクサム台地 Dixam Plateau:再度天の川と日の出鑑賞
- カランシア村 Qalansiyah city:デトワ・ラグーン最寄りの村
- デトワ・ラグーン Detwah Lagoon Ramsar Site:ソコトラ一美しいラグーン
キャンプ旅3日目の夜は、デトワ・ラグーンのキャンプサイトに滞在しました
龍血樹と天の川撮影リベンジ
今度はちゃんと寝坊せず、深夜3時に起床
月がうまい具合に西の地平線に沈む頃で
足早にふたたび龍血樹にたどりつき
昨日より比較的ゆったり天の川撮影に臨めました!
貧弱なトラベル用三脚なので
どうしても微量の風でもブレてしまって引き伸ばしには堪えないですが
とはいえ、昨日よりはうまく撮れた気がします
違う角度から…
よくみたら左上空に流れ星もうっすら写ってた
感動
少し引きで天の川多めに撮ってみました
せっかくなので
別の龍血樹でも撮ってみました
いや~圧巻です、もう言葉が出ません
ちなみに、キャンプサイトのあるディクサム台地は比較的標高が高く
朝晩は急激に冷え込みます
ユニクロライトダウンの下に極暖シャツ、レインウェアを羽織ってショールを首に巻いても寒いぐらい
星景の撮影は寒さとの戦いでもあります
あ~・・・天の川薄れてきた
朝の5時頃、しらじらと夜が明けてきてしまいました
すっかり天の川も消え
満天の星空も消えました
お次は朝のマジックアワー
龍血樹のシルエットと朝焼けは、やっぱりサバンナの夜明けみたい
でもソコトラの草原にはサバンナのような危険は一切ない
ライオンキングっぽい
ソコトラ島の夜明け
ずっと見ていられる美しさ
朝6時をまわると
すっかり夜が明けて、周りには子ヤギが
一緒にキャンプサイトに戻ります
すっかりからだが冷えて、すぐにトイレへ
これがキャンプサイトのお手洗い
一応、外国人ツアー客も宿泊するサイトなので、洋式便所だし鏡付きの洗面台も完備
(でも電気は通ってない)
トイレの中の様子
一応、シャワーも付いてますが多分使えない
からだを洗いたいときは、巨大なバケツに水を貯めて桶で汲んで洗い流すタイプ
もちろんトイレも
庭にパラボナアンテナが……
こんな辺境地にも近代文明が忍び寄ってますね
朝食タイムに先駆け、エジプトハゲワシがしっかり待機
黄色だけじゃなくてグレーのエジプトハゲワシもいる
グレーの方がちょっと死神の使いみたいでなかなか不気味
日が昇ると同時に
ヤギたちがわらわらと家畜小屋から飛び出してきました
立ち止まってこちらの様子をうかがってるね
朝7時にようやく朝食タイム
本日の朝ごはんも、卵とトマト野菜の炒めものとホブス
もはやレパートリーが尽きてきた
ま、美味しいからいいけど…
これはイエメンでは定番の甘味料
干菓子のようなちんすこうのような
固くて口の中の水分全部もってかれる系の砂糖の調味料
セサミ(ゴマ)風味
ホブスにつけて食べたりします
エジプトハゲワシの奇襲に遭う
残飯を狙って続々やって来ます
ここまでくると、もはや絶滅危惧種のありがたさとか珍しさとか全くなくなる
とにかくまとわりつかれてウザい
朝食を終えたらいよいよ出発
本日はここから西へ約90km、ソコトラ島西端にあるカランシア村とデトワ・ラグーンに向かいます
まずその前に、
せっかくなのでこの村が保護管理している龍血樹ファームに立ち寄らせてもらいました
かつて人工的に龍血樹を生育したことはなかったそうですが
世界遺産登録などの影響も受けて龍血樹繁殖の機運が高まりこのファームが立ち上がったそうです
このサイズ(全高50cm程度)でおよそ10~15年ものの龍血樹の赤ちゃん
まだソテツみたいな風貌
龍血樹は樹齢1000年以上ともいわれているので
あの不気味な形に成長するまでには途方もない年月が必要です
カランシア村へ
さて、
ソコトラ島を西に進んでいると
海岸沿いにサビだらけの戦車が放置されていました
ガイド曰く、ソ連占領時代の負の遺産だそうです
近くには軍の施設もあったりなので近寄れず
「早く写真撮って」と急かされました…
ちなみに、
カランシア村にも実は同様の戦車があって
こっちは近寄って撮影できるようです(わたしは遠目で眺めただけ)
今度はラクダの横断に遭遇
どうやらこれらのラクダは
ソコトラ島一高い山・ハギーレ山へのトレッキングなどで使用されるらしく
この付近で飼われているらしい
しかしソコトラ島のラクダは、ソコトラ島の島民みたいに足がスラッと長くてとてもスリムボディ
道を挟んで、ラクダが思いっきり泡吹いていた
聞くと、
オスのラクダ同士がメスを争って喧嘩寸前の激オコ興奮状態らしい
ラクダって怒ると泡吹くんだ
そして泡吹くラクダはどこかへ連れてかれていきました
ドナドナ~♪
道中の景色
グランドキャニオンのような渓谷が広がり、その向こうには、今度はアラビア海が広がります
島の北側はアラビア海です
道端に今度は乳香の木が立っていた
乳香(フラキンセンスFrankincense)、要するに香水フレグランスの原料となるもの
ソコトラ島には8種類の固有の乳香の木があって
古来、ヨーロッパに多く香水の原料として、また漢方薬として輸出されていたそうです
じんわり染み出しているのが乳香の液体
なんとなくいい匂いはします
イエメンが「幸福のアラビア」と呼ばれるほど莫大な富を築いた理由の一つがこれだそうです
いよいよ西端の村・カランシア(Qalansiah)に近づいてきました
ソコトラ島は東西にわずか100km程度の小さな島
なのに西と東、北と南、島中央部で見える景色が全く異なるので、実に面白い島です
いよいよソコトラ随一のラグーン「デトワ・ラグーン」へ
カランシア村近くにある本日1つ目のプログラム、デトワ・ラグーンに到着
岩場の上にある展望台へ向かいます
とりあえず車は下で待機
この時点ですでに背後からちらっと見えるアラビア海が驚くほどキレイ
なかなか急勾配の岩場をよじ登っていきます
地元の人はビーチサンダルでサクサク行くからすごい
ここが展望台
輝くマリンブルーの海が見えてきました!
うっおーと思わず叫んでしまうほどの美しさ!
まばゆいピュアホワイトのビーチにマリンブルーの海!
これほどまでとは
どことなく
オーストラリア・ハミルトン島のホワイトヘブンビーチにも似てる
でもホワイトヘブンビーチはセスナなど上空からでないとあの絶景は拝めないので
こちらの方が大変お得……
ちなみにビーチの黒点は人です
一般的に海やビーチがキレイといわれるフィリピンやモルディブ、タヒチ、ハワイ、モーリシャスなどなど
世界中の絶景ビーチを見てきましたが、
ここは自分史上ダントツでした
鳥肌級の美しさです
まさに息を呑む絶景とはこれのこと
天国を見ているようでした
果てしなく続くホワイトサンドバー
右手奥が遠浅のラグーンになっていて
お昼に訪れる予定の洞窟おじさんが住んでいるエリアです
ここも白砂の砂丘が広がります
とにかく、ソコトラ島のビーチは白砂のビーチと砂丘が多い
ひとしきり写真を撮って車に戻りました
今度は下から撮りたかったので
彼らを車で待機させて一人ビーチへ
美しさと裏腹に
太陽の照り返しが強すぎて肌はジリジリ焼けて目が痛い
この岩場の向こうにある入り江に鳥がたむろっていたはず…
なんと……海にシラサギとアオサギがいる!
サギは通常田んぼとか川、池、湖など富栄養化が進む水域に生息する生き物
しかし、ソコトラは世の中の常識をとことん覆す島
ここでは海にサギが生息しています
波打ち際を歩くシラサギと黄色のソコトラカニのコラボ
なかなかお目にかかれないショット
なんともフシギな光景……
そして改めて、奇跡のようなピュアホワイトのビーチ…
眩しすぎて目潰し状態(要サングラス)
急いでこの崖を登って車まで戻ります
デトワ・ラグーンを上から堪能した後は
本日宿泊するキャンプサイトへ移動
デトワ・ラグーンから目と鼻の先、車で10分ほど
このキャンプサイトではソコトラ島を観光している他のツアーグループと合同テントとなりました
このあばら家みたいなのが休憩所兼食事をするところ
強風が吹いたらまたたくまに吹っ飛ばされますね
あばら家から徒歩3分のところにあるトイレ(左奥)
もちろん穴があるだけの和式ボットン便所
流す水は手前の井戸からアナログにバケツで汲み上げます
一応、ここにも巨大バケツが用意されていて、シャワー代わりに3日ぶりにからだが洗えました
というわけで、
一休憩したら、今度はランチを御馳走になりに、デトワ・ラグーン洞窟に住む名物おじさんへ会いに出かけます
続く