【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 Socotra Islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです
DAY00 経由地セイユン空港(イエメン本土)
今回は、ソコトラ島への経由地、イエメン本土の都市セイユンでのトランジットの様子をご紹介
<参考:ソコトラ島へのアクセス To Socotra Islands through Seiyun by Yemeni Airways>経由地セイユン空港到着
カイロを発ったのは定刻から30分遅れた深夜2:30頃
ソコトラ島へ渡る唯一の経由地セイユン(サユーン?)はイエメンの首都サナアから西へ約500km離れた地方都市
なので、サナアに比べたら情勢がまた落ち着いていて大丈夫らしい
距離的に、一気にソコトラ島へ飛べそうですが、なぜ本土を経由するのかは不明
それにしても茶色い荒野の大地ですね……イエメンっぽい
そうして、2時間ほどでセイユン空港に到着
現地時間は早朝6:35で、こちらはほぼ定刻通りでした
(カイロとイエメンは時差-2時間、ドバイと同じ)
着陸後、最終目的地がソコトラ島の搭乗客以外のイエメン人らは皆降機の準備
そして、キャビンクルー曰く、これから機内の清掃とメンテナンスがなんとか……(よく聞き取れなかった)
事前に聞いていた話では、ソコトラ島客は機内待機ということでしたが、しばらくして唐突に「君らも降りろ」の指示が飛ぶ
さらに、預けた荷物は全て持って行くよう案内されました
指示に従って搭乗客はわらわらとデッキを降りる
まさか、イエメン本土に降り立つとは…
まだ早朝なので空気がひんやり冷たい
日が昇り始める頃で、何だか神々しい光景
ここがあのイエメンだと思うと、非常に感慨深い
着陸するときも機内から見えていましたが、本当に、ホンモノの戦車が置いてある
しかも、あんな至近距離に
戦争遺構や自衛隊のイベントで見たことはあっても、実践で使われるような現役戦車を見るのははじめて
しかも、驚いたことにカメラ構えても、写真を撮っても、誰も何も咎めない
監視されてる風でもない
ウズベキスタンやトルクメニスタンなどでは、軍用施設や官公庁建物にカメラ向けただけで「おいコラ!写すな!写真消せ!」とこっぴどく怒られるのに…
そんなわけで、気を許した搭乗客が一斉にスマホ撮影
軍事マニアなら嬉しいでしょうね
オスプレイみたいな軍用機も駐留してました
沖縄ならともかく、イエメンで見ているということが、少なからず興奮を覚える(←不謹慎)
なんと、滑走路に野良わんこが侵入!
周囲に柵がないので仕方ないといえば仕方ないのですが、イエメンのセキュリティって大丈夫なのだろうか
空港待合室にて待機
さすがムスリムの国
空港の建物すらモスクっぽくかっこいい
まずはこの建物の前に一同集合
その前にまずはヘルスチェック
防護服を来た医局担当職員がヘルスチェックシートを全員に配布し、記入用紙を回収、その後検温
ヘルスチェック終了後は、再び建物の前で待機
ちなみに、これらの人たち皆、ソコトラ島へ向かう外国人観光客
意外なほど多い
ほとんどがツアー客で、個人はわたしとほんの一部のみ
全体では30~40人ぐらいいたかも
しばらくすると、ようやく準備ができたのか、建物内の待合室へ招かれる
そこで空港職員がいったん搭乗客全員分のパスポートを回収
ただし、ここではあくまでトランジットなので、ビザを提示する必要も、入国スタンプも押されません
待合室は実にシンプルで、固くて冷たいステンレスシートが置いてあるのみ
中には売店もなく、空調もなく、当然空港WiFiもない
もちろんコンセントもないので充電もできない
入国ではないので、空港内でうろつくこともできない
ここでは暇つぶしアイテムが必須ですね
別ツアーの現地ガイドのお兄さんが気を利かせて、どこからか調達してきた冷え冷えのミネラルウォーターを全員に配布して回っていた
わたしは彼のツアー客ではないのに、余ったのかなぜかわたしにも恵んでくれた
いい人だ…
一応、待合室内にお手洗いだけは併設されていた
トイレの清掃は行き届いているけど、便座がとにかく座りが悪い(外国の便座は得てしてそうですが)
いよいよ再搭乗
飛行機を降りて、パスポートが回収されてからおよそ2時間経過
ようやく、機内メンテナンスが終了したのか、空港職員がパスポート返却(自分で取りに行く)
そしていよいよ再搭乗のアナウンスが
本来の出発時刻は7:45
このときの時刻は8:40
ソコトラ島へ行くイエメニア航空の遅延は割りとお決まりらしい
1時間遅れなら良い方なのだろうか
運び出した手荷物をすべて運んで、再搭乗
結局、乗ってきた機体とまったく同じ機体でした
結局、セイユン滞在は2時間半もかかりました……
再び機内の様子
しばらくして朝食代わりのおやつが配布された
しつこいようですが、14万円のフライトで夜はあれだけ、朝はこれだけとは……
しかし誰も愚痴をこぼさず食べていた
カイロ発のときは、お隣に座っていた方のアバヤ(ムスリム女性の黒いガウンみたいなもの)に隠れて気づかなかったけど、肘掛けがボロボロ
オンボロもここまで来ると潔いですね
3列シートのお隣に座っていた方たちはおそらくご夫婦で、
女性の方は目しか見せない真っ黒ニカブと足先まですっぽり被る伝統のアバヤをまとっていた
これぞ、はじめて見る厳格なムスリム女性って感じ
しかし手元はヘナタトゥーでおしゃれにあしらわれている
ソコトラ島までの間、爆睡してふと目覚めたとき、背もたれのポケットを見ると鼻紙か何かのゴミが押し込まれていた
これが隣りに座っていた女性のものなのか、それともさらに隣の旦那の仕業か…
そして、なぜあえてわたしの前のポケットに押し込んだのかは不明
搭乗時、着席するときに、旦那と思われる男性に「お前はチャイニーズか?」と唐突に尋ねられたから、もしかして嫌がらせか?と思ってしまったけれど…
こんなことで問いただすのも面倒なので、見て見ぬふりをしてしまった
あぁ、事なかれ主義の典型的日本人
窓の外を見ると、いよいよソコトラ島の上空を飛んでいる!
長年憧れ続けた、あのソコトラ島が目の前に!
願いは口にし続けると叶う、というのは本当でしたね
感無量に浸りつつ、飛行機はいよいよソコトラ島着陸です
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以上、セイユン空港滞在編でした
まだまだ続きます