インド洋とアラビア海に挟まれたソコトラ島
島の周囲はいろんな海の生物が生息しており、海の幸の宝庫です
漁業権がないため、外国人でも興味があれば自分で素潜りして獲って食べることも可能です
ご参考ください
※魚介の多くは、デトワ・ラグーン(Detwah Lagoon)で採れます
1ソコトラスナガニ Socotra sand crab
ソコトラ島のビーチには
世にもふしぎな姿のスナガニがいる
体長は10~12cmとやや大きめ
目が漫画のように突き出ていて
体色はパールイエロー
日中は砂の中に潜んでいる
ソコトラ島の西側のビーチに行くと
小さな無数のピラミッドが立ち並ぶ異様な光景
これはこのソコトラ・スナガニさんの巣穴なのである
Wikipedia情報によると
スナガニとは本来東アジアの綺麗なビーチに生息するという
となると
なぜ遠く離れたアラビア海の絶海の孤島に生息するのか謎
ちなみに、
なかなかにすばしっこいので写真に収めるのは至難の業です
2ハリセンボン Balloon Fish
ソコトラ島の海には無数にハリセンボンが生息する
潮が引いたデトワ・ラグーンでは
浅瀬でジタバタするハリセンボンによく出くわす
超かわいい♥♥♥
手のひらにそっと載せると痛くない
案外ずっしり!
急に水を吐き出して小さくなった!
こんなに小さくなるんだ!
そしてソコトラ島のビーチに無数に転がる
ハリセンボンの成れの果て
もはやビーチの風物詩です
3タコ Octopus
潮が引いたデトワ・ラグーンでは
タコも捕獲できる
アブドラ洞窟おじさんにとってラグーンはもはや庭
彼らの巣穴を当然把握しているらしい
最後まで無駄な抵抗してたけど、
結局アブドラおじさんの勝ち
なされるがままの無抵抗のタコ
き吐き出した墨や砂をきれいに洗う
4ウニ Sea urchin
アブドラ洞窟おじさんの次の獲物はウニ
デトワ・ラグーンにはウニも豊富に生息する
今回は2匹まとめて捕獲してくれた
手頃な岩を見つけて
串刺しした棒でウニを叩いて容赦なく砕く
ソコトラ島の人間は洞窟おじさん以外は
彼の奥さんでもウニはあまり食べないそうだ
もったいないなー
身は小さいけれど採れたては甘いよ!
5牡蠣 Oyster
そこら中にへばりついている無数の岩牡蠣
石で砕いて中をほじくり出す
身は小さいけどちゃんと美味しい
さすが新鮮
食べるまでが大変だけど
天然のかき小屋状態だ
6クモヒトデ Serpent’s starfish
うごめく不気味なスパイダー
これはクモヒトデという仲間で
正確にはヒトデではなく棘皮(きょくひ)動物らしい
通常は深海に生息しているらしいけど
流されてここにたどり着いたのだろうか
気持ち悪いけど、
触ってみると案外普通でちょっと硬い
アクセサリーみたいなデザインのクモヒトデ
こっちは黒いやつより柔らかい感じでした
7ソコトラカニ Socotra crab
スナガニとは違いラグーンの中に生息する普通のカニ
体長は10cmぐらい
腕がグローブのようにでかい
スナガニがすばしっこいのに対し、
相手の様子をうかがって逃げずにじっとしてる事が多い
8ムール貝 Mussel
カニと同時に当然、ムール貝もよく採れる
茹でただけのムール貝は野性味溢れ磯の香りが強い
まぁまぁイケるけどパスタと茹でたい
カニは身が少なく食べごたえがないけど
まぁまぁ身が甘い
9イカ Squid
ラグーンではイカもよく採れるらしい
寸胴で小さめの体からしてコウイカかな
ラグーンに転がる岩の裏側に
無数に産み付けられたイカの卵
12日ぐらいで孵化してイカベビーが巣穴から旅立つらしい
生まれてはじめてイカの卵を見ました
プニプニにして気持ちいい
10ロブスター Lobstar
ソコトラ島の海には、実はたくさんのロブスターが生息しています
でも地元の人はまったく興味なく、食べつけないので、外国人でも素潜りして獲っていいそうです
ディムハリ自然保護区のキャンプサイトのビーチでは誰かが食べたあとが残っていました
外国人の団体ツアーなどではガイドやスタッフが獲ってもてなしてくれることもあるようです
11なまこ Sea cucumber
巨大なナマコもゴロゴロ転がっている
「食べられるらしいけど、食べ方わからないんだよねぇー」
とアブドラ洞窟おじさん
おじさん、食べる国民は日本人です
酢の物でいけますよ!
あと、中国、台湾、韓国、シンガポール、マレーシアなどアジア人種に限るようです
12アカエイ Sting ray
ラグーンの浅瀬には
長い尾に毒針を持ったアカエイもうようよ泳いでいる
かなり気をつけないと踏んづけてしまう
この毒針、侮るとなかなか危険
人によっては死に至らしめるほどの猛毒らしい
だから「とにかく足元には気をつけて!」と口酸っぱく諭されたのか…
(そのときはそこまで深刻に考えていなかった)
ビーチにはアカエイの成れの果てが転がっていた
エイリアンみたい
実はアカエイ、食べると美味だそうです
刺し身の習慣がないソコトラ島
煮ても焼いても揚げても美味いそうです
13クラゲ Jellyfish
シュノーケリングポイントのディハムリ海洋自然保護区(Dihamri Marine Protected Area)にて
海中をふよふよ漂っていたクラゲたち
かなりずっしりと、ぷっくりボディ
なかなか愛嬌あってかわいい♥
カラージェリーフィッシュ(タコクラゲ?)というクラゲ仲間のようです
毒はないようです
14カメ Sea turtle
ソコトラ島の海にもウミガメが生息する
運が良ければシュノーケリングでも出会えるらしい
(わたしは会えなかった、残念)
島そのものが世界遺産に登録されてるソコトラ島
当然、野生動物は保護対象
しかし、古来、亀を食べる習慣がある漁師は
こっそり食べてしまうことがあるらしい
それぐらい、なかなか美味な味だとか
ガイドが小さい頃食べたことがあってうまかったと言っていた
だからこうして亀の焼き甲羅が虚しくビーチに残されてている…
15やさしい世界 lovely fish
海ではないけど淡水の川で見つけた小さな魚
なんと手をかざすと寄ってくるではないですか!!
指の間にすり寄るように近寄ってくる
人間に甘える魚とは…
まさか、なんて、なんて優しい世界…♥♥♥
ちなみにドラゴンフィッシュのように
人間の角質を食べているわけではありません
魚がこんなに愛おしい生物だとはじめて思った今日このごろ
ただし、この子以外、どの子も寄ってきてくれませんでした
ソコトラ島の魚だから特別ってわけではなかったようです
16アラビア海のイルカたち Dolphins in Arabian Sea
アラビア海のShuab Beachに群れで生息しているイルカたち
ごきげんだとボートに並走して泳いでくれます
あいにく、わたしのときはごきげんじゃなかったのか出会えませんでした…
17その他、ふしぎな生き物 Unknown sea life
海博士のアブドラ洞窟おじさんを持ってしても
「これがどうしてできるのか分からないんだよねぇ」
といわしめた謎の物体
調べたら、
タマガイという貝が卵を産み付けるとき
自分の粘液と混ぜて作った「砂茶碗」とヤツだそうだ
卵が孵化すると砂茶碗は壊れるらしい
ということは、
バラバラに崩してしまったあれは卵の塊…
悪いことしたな…
潮が引けたラグーンには
とぐろを巻いた無数の海ウンチが点在していた
何だろうと思っていたら
実はこれ、「ギボシムシ」という
海のミミズが吐き出した紛れもない「ウンチ」らしい
うーん…
ラグーンに広がる緑のふかふかのスポンジ
あまり見かけない海藻だなぁと思っていたら
「アオモグサ」という緑藻みたい
阿寒湖のまりもに似ている
ふかふかして気持ち良い藻でした
*****
このほか撮影はしてないですが
帆立も採れたり魚はわんさか
ソコトラのビーチは海の幸の宝庫!
そして、少し海洋に出ればマンタもクジラもいる
ただし、
2015年に起こった巨大サイクロンの影響で
サンゴ礁などが壊滅的なダメージを受けて
それに伴い海洋生物も少なくなったらしい
シュノーケリングやダイビングは
結構島から離れないと美しい姿を拝めなくなったそうですが
とはいえ、豊富な海の幸、海の生物が楽しめます!