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(公開日2017/08/23 )

【Compathy Magazine】イランにカッパドキア?! ゲシュム島の自然の要塞「スター・バレー」
イランにカッパドキア?! ゲシュム島の自然の要塞「スター・バレー」

 

イランというと何かと物騒な中東問題がクローズアップされがちですが、実は観光スポットの宝庫!

ペルシア文化が栄えた歴史的遺産からモスクの宗教文化、砂漠やペルシア湾に面した自然の景勝地など実に多彩です。

今回はそのすぐれた景勝地の中から、ペルシア湾に浮かぶゲシュム島の奇岩地帯「スター・バレー」をご紹介します。

 

 

ゲシュム島とは

【Compathy Magazine】イランにカッパドキア?! ゲシュム島の自然の要塞「スター・バレー」
ペルシャ湾に浮かぶイラン領の島「ゲシュム島」Photo by European Space Agency via flickr

 

ゲシュム島は、イランの首都テヘランから南へ約1,400km、ペルシャ湾の海上に浮かぶイラン最大の島であり、その全長は135km、面積1,500平方kmと東京都より少し小さめのサイズです。

年平均気温は27度で空気は乾燥し、風雨にさらされたむき出しの大地は浸食を繰り返して芸術的な造形美を生み出しています。

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かつて世界ジオパークに認定されていたナマクダン洞窟

 

その地質学的価値およびそれに伴う文化の学術的価値から世界ジオパークに認定されましたが、インフラ未整備などの問題が数々指摘され、2012年にとうとう除外されてしまいました。

 

ゲシュム島屈指の景勝地「スター・バレー」

【Compathy Magazine】イランにカッパドキア?! ゲシュム島の自然の要塞「スター・バレー」
200万年前に誕生した「スター・バレー」

 

ゲシュム島中心部から西へ約15km、ゲシュム島屈指の景勝地として人気を誇る「スター・バレー(Star Valley)」は、200万年という長い時を経て風雨が大地に刻んだ奇岩地帯で、自然の要塞のようなかたちをしています。

その姿は、どこかトルコのカッパドキアにもよく似ていますが、ゆっくり見て回っても徒歩30~40分程度と、スケールとしては小さめですが、カッパドキアにも負けない迫力と美しさを兼ね備えています。

 

スター・バレーの由来

【Compathy Magazine】イランにカッパドキア?! ゲシュム島の自然の要塞「スター・バレー」
惑星が衝突して生まれたという伝説が残る「スター・バレー」

 

スター・バレーは、ローカルの間では、現地の言葉で「流れ落ちる星」を意味する “Estalah-kaftah” という名で親しまれています。

これは、かつて惑星が地球に衝突した衝撃で石や土が砕け散り、やがて凍り付いて現在の形になったという古い伝承に由来しているといわれています。

 

もう一つの奇岩地帯「チャークー渓谷」も見逃せない!

【Compathy Magazine】イランにカッパドキア?! ゲシュム島の自然の要塞「スター・バレー」
チャークー渓谷も要チェック!

 

スター・バレーからさらに西へ約84kmに位置する「チャークー渓谷」も見逃せません。

長い年月をかけて鉄砲水が生み出したなめらかな流線型の地形は、アメリカ・アリゾナ州にあるアンテロープ・キャニオンを彷彿とさせます。

この峡谷には4つの井戸が掘られ、乾季にそなえて雨水を溜めておく古い生活の知恵が現在でも受け継がれています。

 

おわりに

イランというと、やはりどこか物騒なイメージがつきまとって旅先としては二の足を踏みがちですが、実際にイランへ行くと、何事もなく人々は普通に生活を営み、諸外国から多くの観光客が訪れています。地元の方々も素朴で優しく、外国人にも実にフレンドリーです。

世界遺産も21件登録されるほど見どころ満載のイラン、ぜひ機会があったら訪れてみてくださいね!

 

 

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