【訪問場所 Visited Site】ソコトラ島 Socotora Islands, Yemen
※文中の料金等は2020年3月現在のものです
いよいよ本日から英語ガイドとドライバーとわたしの3名による6日間のキャンプ旅がはじまります
目次 Contents
ソコトラ島訪問マップ Socotra visited Map
今回は島中央部分にある龍血樹とボトルツリーの森があるワディ・ディルフル渓谷、フィルミン・フォレストのあるディクサム台地です
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DAY3 本日のプログラム
キャンプ旅第1日目の訪問プログラムは以下の通り3箇所となっております
- ディクサム台地 Dixam Plateau:グランドキャニオンみたいな峡谷。キャンプサイト
- ワディ・ディルフル渓谷 Wadi Dirhur Valley:龍血樹、ボトルツリー群生地
- フィルヒン・フォレスト Firhin Forest:ソコトラ島最大の龍血樹群生地
出発~第一龍血樹発見
朝食~出発準備

001 キャンプ旅1日目、出発前の朝食タイム
いよいよ荷物をまとめて、朝8時、ホテル併設のレストランで集合
ちなみに、ソコトラ島の飲食店はたいてい、片付けしやすいようにテーブルに薄い使い捨てのビニールが張られている
汚れたり破れたらすぐ張り直せばいいから、見た目はともかくエコですね
そして備え付けのテッシュケースがやたらデカい

002 朝からガッツリ、こってりの朝食
本日の朝食
ホブス(薄焼きパン)にヤギ肉炒め、ダル豆カリーとサラダ
朝からやたらとガッツリ、しかもオイリー
でも、ヤギ肉が意外と旨くて、食が進みます

003 炭火焼肉
これ、割と世界で見かける光景
ただし、炭火で焼かれているのはたぶんヤギ(か牛)
間違いなくチキンではない
ソコトラ島には珍しく、ニワトリが存在しないのです

004 一応、両替しておく
万が一に備え、一応少額だけ両替しておくことに
というわけで、ここが首都ハディボにあるまちかど両替所
ソコトラ島では両替するなら絶対に両替所といわれている
というのも、ありがちだけど、闇レートで換金できるから
両替可能通貨は米ドルかユーロのキャッシュのみ
もちろんATMはないし、カードキャッシングもできない(町中ではカードは一切使えない)
このとき、試しにUS$20だけ両替すると、
$20=12,800リアル($1=640リアル) ※2020年3月現在
このときの市場レートは $1=250リアル
なんと、、、闇両替は市場レートの2倍以上!
そりゃ、両替所一択ですね

005 両替所の横に、なんと、銀行が!
なんと、両替所のお隣には平然と銀行が!
ATMと書かれてはいるけど故障して使えない
こんなにも公然と銀行と闇レートの両替店が軒を並べるとは…

006 水・食料を買い占めて、いざ出発!
キャンプに必要な水・食料を買い揃えて、いざ出発!
前には道路工事に向かう工事車両と男衆

007 TOYOTAの荷台に乗り込む男たち
またしても大量の島民を載せていくTOYOTAのトラック
それとも、車体にTOYOTAって勝手に書いてるだけだろうか(発展途上国あるある)

008 ガソリン補給
島の数少ないガソリンスタンドで給油しておく
ガソリンスタンドは首都しかないんです

009 日陰でくつろぐソコトラヤギ
ガソリンタンクの日陰で涼むソコトラヤギ

010 ここにもヤギ
すでに見飽きてきました

011 人間たちからも好奇の視線
人間たちからも好奇のまなざしを浴びる
見慣れないアジア人は特に、どこにいっても目立つ
いよいよ龍血樹とご対面

012 まずはディクサム台地へ
まずは、本日のキャンプ拠点となるディクサム台地へ移動
こうしてみると、やっぱり道路がきれいに舗装されている
ソコトラ島にも近代化の波がじわじわ押し寄せているのを感じますね

013 第一龍血樹発見!
第一龍血樹(ドラゴン・ブラッド・ツリー)発見!
ガイド曰く、これがソコトラ島で外国人がまず最初に目にする龍血樹
夢にまで見た龍血樹が目の前に!!大感動!

014 テレビで見たとおり、ふしぎな枝張り
以前、「世界ふしぎ発見!」で観たまんまの、ふしぎなかたちをしている!
興奮度MAX!

015 龍血樹の名前の由来の赤い樹液
樹皮からにじみ出ているのが、噂の龍血樹の赤い樹液(ちょっと固まって褐色になってるけど)
英語では「サップ(SAP)」という
血のような真紅の色をした樹液、だから龍血樹
でもなぜ「龍(ドラゴン)」なのかは不明

016 樹液にむらがるタニシみたいな小さな生き物
よくよく見ると、樹液が滲み出るところにタニシみたいな小さい貝がびっちり無数に張り付いている!
それに気づいた瞬間、ゾワッと鳥肌
粒粒アレルギーの人は気を付けて
夢にまで見た龍血樹の大地

017 ここから龍血樹天国
最初の1本目を通り過ぎたあたりから、次々に現れる龍血樹

018 もうこの世界は龍血樹だらけ!
夢にまで見たこの光景!
ホント、地球じゃないみたい

019 どこもかしこも龍血樹!
どこもかしこも龍血樹だらけ!
わたしからも鼻血が出そうなほど興奮MAXです!

020 樹液をえぐり取った跡
赤い樹液を採取するためにえぐられた跡が生々しい
龍血樹の赤い樹液は、かつて鎮痛剤や産後の止血、貧血時の造血剤などに役立ち、また、ローマ帝国時代には金にも値するとして各国がその独占権を競ったほど
医療が発達した現代ではその価値は失われて、今は村の子どもたちが外国人相手に小遣い稼ぎで売るか、女性のお化粧(頬紅とか)用に使われる程度だそう

021 もはや芸術
もはや芸術

022 毛細血管みたいな枝葉
枝葉がまるで毛細血管のよう
芸術的、というか、なんだか別の惑星の植物みたい
ディクサム台地にて
グランドキャニオンのようなディクサム台地

023 ディクサム台地の深い峡谷
ディクサム大地に到着
グランドキャニオンのような壮大なスケールの深い峡谷です

024 グランドキャニオンのよう
今は乾季なので水が枯れてますが、雨季はすごいらしい
ソコトラヤギとソコトラ牛たち

025 龍血樹の木陰で涼む牛とヤギたち
ディクサム台地にあった龍血樹の木陰で涼む牛とヤギたち
ソコトラ島の家畜は基本的に放し飼いされている

026 お互いをなめ合う牛たち
以前観た「世界ふしぎ発見」でもミステリーハンターが指摘していたけど、ソコトラ島の動物はなぜか一般に比べサイズが小さい
ヤギも牛も一回り小さめな気がする
理由は不明ですが、そこはやはり“インド洋のガラパゴス”のミステリー

027 ヤギからも注目
一斉にヤギの視線が突き刺さる
ワディ・ディルフル渓谷にて
デザートローズ咲くボトルツリーとご対面

028 次に目指すのはボトルツリーと龍血樹の谷
ディクサム台地を後にし、次に目指すのはボトルツリーと龍血樹の群生地
繰り返しですが、島の縦断道路はこんなにも整備されてて、ソコトラ島、侮れない

029 デザート・ローズのボトルツリー発見!
いよいよ、巨大ボトルツリー発見!
この徳利型のユニークな姿、まさに、ナメック星の生物のよう
季節は春なので、かわいらしいピンクの花が咲いています
これが別名「デザート・ローズ(砂漠のバラ)」と呼ばれるゆえんですね

030 よく見るとそこら中に生えている
ボトルツリーはマダガスカルのバオバブの木や、オーストラリアやアフリカ大陸でも似たような木を見かけましたが、ここまできれいなずんぐりの徳利型の木ははじめて
よく見ると、もう、そこら中に生えてました
ワディ・ディルフル渓谷へ

031 ランチ休憩のワディ・ディルフル渓谷
米国アリゾナ州のホースシューベンドのような馬蹄形のワディ・ディルフル渓谷
この谷底でランチタイムだそうです

032 彼方に見えるのが龍血樹最大の群生地・フィルミン・フォレスト
渓谷の上に広がるのが、ソコトラ島最大の龍血樹群生地「フィルミン・フォレスト(Firhmin Dragon Blood Tree Forest)」

033 山肌を覆う点々はすべて龍血樹!
拡大するとちょっとぼやけて分かりにくいですが、山肌を覆う緑はほぼ龍血樹なのです
圧巻!

034 巧みなドライビングスキル
あの深い谷底目指して、ドライバー・サラさんのドライビングスキルが冴えわたる
ものすごい傾斜と狭い道幅、激しい凹凸道をゆっくりゆっくり慎重に下っていく
わたしには恐ろしくて運転できない…

035 一歩間違えれば崖下のスリリングな崖道
この岩の向こう側は断崖絶壁
ヘアピンカーブも多々あり、一つ間違えれば崖下直行のスリリングなドライブ
ワディ・ディルフル渓谷に到着

036 無事、谷底に到着
なんとか無事に谷底に到着すると、すでに先客がいました

037 他のツアー客のランチの準備中
飛行機やホテルで一緒だった10名ぐらいの団体パーティのようです
スタッフ総出でランチの仕込みをしている間、客たちはトレッキングを楽しんでいるようです

038 谷底に流れるきれいな川
乾季なので、谷底の沢は実に穏やかで美しい

039 来た道がエグい
今来た道を改めて眺めると、勾配とカーブがエグすぎる
まぁ、また帰りも同じ道を戻るのですが…

040 食べ物の匂いにつられてエジプトハゲワシ飛来
食べものの匂いに誘われて、エジプトハゲワシが飛来してきた

041 これが絶滅危惧種のエジプトハゲワシ!
これが噂の、あの絶滅危惧種、レッドリストに載っているエジプトハゲワシ!
本当にお目にかかれるとは

042 次から次に
っていうか、続々と集まってくるけど、ホントに絶滅危惧種?

043 もれなくヤギも
もれなく、お約束のソコトラヤギも嗅ぎつけてきた

044 ランチの用意
黙々とランチの支度をしてくれるドライバー兼シェフのサラさん
ワディ・ディルフル渓谷内を散策

045 何か光ってる!
暇なので周辺を散策していると、川に何やら光る物体を発見

046 蛍光色のスライムみたいな藻
蛍光色のスライムみたいな光る藻が漂っていた
気持ち悪い

047 ツアー車がいっぱい停まっていた
気づいたら、谷底に停車するツアー車が増えていた
この谷底はツアー定番のランチスポットらしい
というかこの時期(コロナ禍が世界中に蔓延していた時期)にこんなにツアーが入っていることに驚き

048 崖の上に生えるボトルツリー
ボトルツリーの近くまで崖を登るか迷っていると、横からサッと登っていくツアー客らに遭遇
そこではじめて彼らと挨拶を交わしました
出身はドイツ、アメリカ、オランダ、シンガポールなど、実に多国籍
危険を顧みない彼らはガンガン登ってましたが、わたしはカメラが怖いので退散しました

049 真っ赤なオニヤンマが!
足元には見たこともない真っ赤な巨大トンボが!
オニヤンマほどのサイズで、しかも鈍いのか近づいても逃げようとしない
羽から目から、触手まですべて真紅のボディに身を包んでいたので、「赤い彗星シャアトンボ」と名付けてみました

050 ソコトラ島固有種のソコトラムクドリ
ソコトラ島はバードウォッチング天国でもある
これは、灰色の頭が特徴のソコトラ島固有種ソコトラムクドリ

051 こちらもソコトラ島固有種ソコトラムシクイ
こちらもソコトラ島固有種のソコトラムシクイ
オレンジのおしゃれ羽がアクセント
キャンプ1日目のランチタイム

052 前菜のデーツとチャイ
ドライフルーツのデーツはイエメン定番おやつで、食前にも必ず出される
併せて出されるソコトラ島のチャイは、あとからミルクを入れるパターンが多い

053 本日のランチメニュー
キャンプ1日目のランチメシは、カレー風味のジャガイモ煮込みとごはん、キャベツとトマトのサラダ

054 メインディッシュは白身魚のホイル蒸し焼き
メインディッシュは白身魚のホイル蒸し焼き
見た目なかなか豪華ですが、味付けはシンプルに塩コショウのみ
それでも朝採れの新鮮な魚なので肉厚プリプリで、身が甘くて旨い!
ちなみに、ソコトラ島ではいくらでも魚が取れるので特にご馳走ではない
何だったらロブスターもホタテもカニも牡蠣もタコも獲り放題(ただ、島の人は食べつけないので、基本的に食事には出されない)

055 基本的に手づかみで食事
外国人のわたしはスプーンとフォークを使いますが、彼らは素手で食べるのがマナー
もちろん食べる前と後は、ボールに水を入れて手を洗います
しかし、ホントに器用に手を使うよね

056 「あのとき助けていただいた内○裕也です」に似たエジプトハゲワシ
「あのとき助けていただいた内○裕也です」にホント、よく似てる…
このエジプトハゲワシってやつは…

057 神々しいハゲワシ
この神々しいハゲワシが、わたしたちの食事を虎視眈々と狙っている

058 残飯をあさりまくるハゲワシたち
見た目に反してエジプトハゲワシは凶暴ではないので決して襲ってはきませんが、
ただ、おこぼれをねらって常に距離を保ちつつ様子を伺っている
サラさんが残飯を投げて近くにおびき寄せてくれた
その距離1mもない至近距離
絶滅危惧種がこんな間近で見られるとは…

059 洗い物は河原で
河原へ洗い物に行くガイドくん
彼の手にある残飯にロックオンのハゲワシたち

060 もれなくヤギも
そして傍らにはやはりヤギ
もはや、ソコトラ島において、キャンプめしのお供はヤギとハゲワシ
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そして食後はいよいよソコトラ島最大の龍血樹群生地・ファルミン・フォレストへ向かいます
続く