■ スポット名:ネモコン岩塩坑(Nemocón Salt Mine / Mina De Sal De Nemocón)
■ 訪問国地域:コロンビア、首都ボゴタ、ネモコン村 Bogota, Colombia ※文中の情報は2014年10月現在のものです
<ネモコン岩塩坑の所在地>
コロンビアで岩塩坑といえば「シパキラ」が有名ですが、シパキラは観光地化し過ぎていて、まだ発展途上のネモコンの方が自然のままの岩塩坑を見学でき、その神秘の絶景は一見の価値あります!
塩の成長スピードが予想以上に速く、いずれはこの坑道も閉鎖される可能性があるとのこと(2014年談)。ご興味のある方はお早めに
コロンビアの首都ボゴタから北東へ市バスで約2~3時間
小さな小さな片田舎の「ネモコン村」に、世界的に有名な岩塩坑「シパキラ」に匹敵するような巨大岩塩坑が存在します
今回はボゴタにある日系旅行代理店にて日帰りツアーを申し込み、日本人ガイドの案内で訪れたため、細かい移動方法は不明
ただ、ボゴタから市バス乗り継いでシパキラの町まで行き、ネモコン行きのミニバスにさらに乗り換えた記憶が
個人で行くには土地勘がないとなかなか骨が折れるとのことでした
岩塩坑への入場料は大人COP18,000(約500円、2014年10月現在)
営業時間は朝9時から17時まで
年中無休のようでした
入場料を支払って、この建物の奥でヘルメットを借ります
右の建物はお手洗い、左はお土産物屋さん(たぶん)
お手洗いはとてもかわいらしく清潔で快適だったのが意外でした
南米の片田舎ですが、非常に整備が行き届いてきれいなところでした
いよいよ岩塩坑の入口
コロンビアはカトリックなので、いたるところに聖母マリアの像が飾られていました
入口の壁はすでにものすごい塩の塊
塩分濃度の高い地下水が染み出していて、塩の壁の成長が著しいそうです
ちなみに、削ってなめてみましたが、とてもまろやかでおいしい岩塩でした
ここにはもともとはマリア像があったそうですが、いつの間にか撤去されていたそうです
青い光でライトアップされたこの雰囲気、富士の鳴沢氷穴みたいですね
しかし、いたるところにマリア像が設置されています
さすがカトリックの国
坑道内はカラフルなライトアップで彩られ、地下水が薄く張られた水路のリフレクションが実に幻想的な光景
目の錯覚を起こしそうです
このあたりがフォトスポットで、プロの撮影スタッフが待ち構えていました
料金高そう……
もちろん三脚などがあれば自分で撮影してOK
しかし、何とも言えない幻想的な光景です
これは2010年に起こったチリ鉱山落盤事故で、従業員全員が救出された奇跡のストーリーを実写化した映画のセット
まさか、ここがロケ地とは
映画はアントニア・バンデラス主演の『The 33(サーティー・スリー/原題)』で日本での公開はまだこれからのようです(※2014年当時)
これは、世界最大級といわれる1.6tもある一枚岩塩でできたハート型モニュメント!!
実際、かなり大きいです
採掘時の現場監督が奥様に捧げるためにハート型にしたというロマンチックな逸話が残されています
ものすごい愛を秘めたパワースポット
あやかりたい人続出
坑道内は青のライトアップが多い
しかし、塩の結晶がニョキニョキつくしみたいに生えていてふしぎな光景……
塩の結晶のかたまりでできた滝、“塩の雪崩”も見どころ
写真で見るとそうでもないですが、実際はスケールがでかく、迫力があります
自然は粋なものを創りますねぇ
これは塩でできた教会
敬虔なカトリック教徒の作業員が好きな時にお祈りできるようつくられたそうです
ちゃんと長椅子や机も設置されています
そのお側には、十字架にかけられたキリストの像
これは塩ではなく、普通の人形……
青白く照らされて、なかなかどうして、不気味(不謹慎ですが…)
夜一人で絶対来たくないですね
塩分濃度の濃い地下水が急スピードで染み出しており、塩の結晶は1~2か月で数㎝も成長するそうです
予想を超えた成長スピードで、ちょっと見ない間に新たな塩の結晶物が生まれているとのことでした
日々拡大する塩の鍾乳洞、それだけに坑道の岩盤がもろくなっているそうです
予想を超えた塩の急成長で、年々見学できる範囲が狭まっているとのことです
こんな柵も昔はなかったそうで、年々、岩盤が緩み、崩落の危険性が高まっているとか
地下で生き埋めになったらと思うとゾッとしますね
坑道内は青や緑で薄暗くライトアップされています
ちなみに、シパキラの方はもっと派手派手しく毒々しいライトアップだとか……
これぐらいの方がまだ日本人の感性に合っているかもですね
とはいえ、やっぱり三脚じゃないとやっぱりだめですねぇ…ブレブレ(一脚を持っていってしまった…)
まるで木の根っこのように塩の結晶がニョキニョキ生えてきています
何だか、魔界転生とかに出てきそうな世界
現地人か欧米系の団体ツアーの方々
グループであれば英語ガイドもつけられるようです
今回は贅沢にも日本語ガイドが案内してくれたので、やっぱり詳しい説明がつくと対象への関心度が段違いですよね
岩塩坑道を発見した人の人形
たしか、欧米人だった記憶が……
坑道内にはこんな歴史ギャラリーも展示されていました
マリア像が飾られた小さな泉
トレビの泉のごとく、コインがたくさん投げられていました
とはいえ、地下水の塩分濃度が濃すぎてコインがなかなか沈まないそうです
完全にピンボケして恐縮ですが、坑道のクライマックスにある三角の池
ここを撮影すると、リフレクションに人の顔っぽい影が映り込むそうです(三角のグレー部分)
(この写真ではわからないですが、スミマセン)
この塩の採掘に関わって亡くなった従業員の魂がそこにのりうつっているとかいないとか……ゾッ
出口
鉱山の炭からも塩が染み出しています
キラキラ塩の結晶が光ってますね
岩塩坑ツアーはこれで終了
およそ1時間程度でした
さて、ネモコンは徒歩30分もあれば回れるほどの小さな村
岩塩坑以外に観光の目玉を作ろうと、壁をカラフルに塗り、民家の壁にかわいらしい壁画が描かれています
最近、こういうスタイルの村は中南米で増えてきていますね
カラフルな壁画のまちといえば、コロンビアではグアタペが有名
第二の都市メデジンから車で2時間ほど
行ってみたかったんですけど、時間なかったので残念
そのグアタペの成功にあやかって、
地域活性化の一環で、この村も若手アーティストらによって壁画が描かれたそうです
かわいらしいですね
広場にいた野良わんこ
元気がない
無駄にでかいアルマジロのモニュメント
子ども、怖がってない?
日本人ガイドさんのおすすめのお店でランチタイム
日本人ガイドさんのおすすめで、コロンビア名物の「サンコッチョ」なるメニューをオーダー
美味しかったという記憶がないので、たぶん味はそこそこ
ただ、妙に覚えているのは「この国は時々ヤバイ鶏肉を平気で使うことがあるから気を付けて」と臭いを嗅いで注意されたこと
付け合わせに出てきたメニューは、ご飯とアボカド、食用焼きバナナ、蒸かしジャガイモ
どれもこれも、炭水化物のオンパレード
さすがアンデスの国
食べきれなかった記憶があります
というわけで、ネモコン村での岩塩坑ツアーでした
終わり
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