(公開日2016/05/15 )
日本人にとっては馴染みが薄く未知なる国として思われがちですが、絶景スポットが満載の国です。
その一つ、ガイドブックにもほとんど紹介されない超レアなスポットをご紹介します。
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです。
みなさん、世界で塩の絶景といったら「ウユニ塩湖」だけだと思っていませんか?!
想像してください。かつて海に覆われていた青い地球には、長い年月をかけて、いろんな形でその証が刻まれています。
今回はそのひとつ、コロンビアの片田舎のネモコン村にある岩塩坑道をご紹介します。
コロンビアの片田舎にあるネモコン村
首都ボゴタから路面電車と市バスを乗り継いで約3時間。
コロンビアの片田舎に存在するネモコン村は人口約12,000人程度の小さな村で、かつてSL観光列車の停車駅が敷かれ観光客で賑わっていましたが、それも廃線後はすっかり寂れてしまったそうです。
そんなネモコン村には、村おこしの一環として、建物の壁が若手アーティストらによってカラフルなウォールアートに彩られていました。
ネモコン村の岩塩坑道
坑道としては500年以上の歴史を持つネモコン岩塩坑も、現在では廃坑となっています。
とはいえ、コロンビアの岩塩坑といえばお隣の街・シパキラが有名。
そのため多くの観光客はシパキラに流れて、ネモコン岩塩坑にはそれほど観光客がおらず、逆にのんびり見学できるのがメリットです。
海水よりも濃い塩分濃度の地下水が大量に染み出して、現在でも成長を続けています。
ちなみに、塩の味はとてもまろやかで酒のつまみになりそうでした。
この岩塩坑のシンボルであり、重さ約1.6tもの巨大一枚岩塩のハート型モニュメント。
この岩塩坑の当時の現場監督が愛する妻にささげたというロマンチックな逸話もあり、赤いライトアップに照らし出されたモニュメントはとても情熱的で神秘的です。
コロンビアは敬虔なカトリック教徒が多く、坑道内には教会も設置されています。
岩塩の純白と青のライトアップが異様なムードを醸し出して、神聖さを通り越してややホラー気味…
ちなみに、聖母マリア像も至るところに設置されています。
おわりに
大量に染み出る地下水の影響で塩の結晶化のスピードが激しく、また水没するエリアや岩盤がもろくなっているエリアも増えていて、いつ閉鎖されてもおかしくないとか。
観光にストップがかかる前に、御興味のある方はぜひ訪れてみてください。