(公開日2017/01/14)
※Compathyサイト閉鎖に伴い、同サイトに寄稿した記事を転載したものです
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです。
アルゼンチンの絶景といえば世界遺産のイグアスの滝、パタゴニア氷河だけだと思っていませんか?
世界第8位を誇る広大なアルゼンチンにはスケールがハンパない絶景の宝庫!
今回はその一つとして、レインボーマウンテンの異名を持つ天然のグラデーションが美しい世界遺産ウマワカ峡谷をご紹介します。
ウマワカ峡谷とは
アルゼンチン最北部、フフイ州にある世界遺産ウマワカ峡谷(現地語では「ケブラーダ・デ・ウマウアカ Quebrada de Humahuaca」)。
川の浸食によって生まれた巨大な渓谷は南北160kmにもおよび、そのむき出しの地層には地球の歴史が刻まれています。
その最たる景観がウマワカ渓谷のプルママルカ地方にある「七色の丘(現地語で「セロ・デ・ラス・シエテ・コローレス」)」です。
天然のグラデーション「七色の丘」
この世にも不思議な七色のグラデーションは、地球上に生物の化石が誕生した先カンブリア時代から恐竜時代にかけ、異なる鉱物を含んだ地層が年代別に堆積したことに由来します。
もっとも古い地層は約6億年前で、グレー、ダークグリーン、バイオレットが混じった地層となっています。
ウマウワカ渓谷へ行くには
拠点となるのは、サルタ市か、あるいはサン・サルバドール・デ・フフイ。
地理的にはサン・サルバドール・フフイの方が近いのですが、オフシーズンでもツアーを催行する旅行代理店があるサルタのほうがおすすめ。
また、より自由度を求める旅人は、現地にてタクシーをチャーターするか、サルタからレンタカーという手段もあります。
プレ・インカ時代の遺跡が残るティルカラ
ウマワカ渓谷ととともによくセットで訪れる「ティルカラ遺跡」。
ティルカラは、プレ・インカ時代の城砦遺跡といわれ、12世頃オマグアカ族が建設し、その後、インカ帝国に吸収されたといわれています。
現在は、残された石積みの間を縫うようにおびただしい数のサボテンに覆われ、ちょっとしたサボテン園のようになっています。
おわりに
アルゼンチン北部には、最高地点4,220mの山岳地帯を走る観光列車「雲の列車」や「悪魔ののどぼとけ」と称される断崖絶壁に囲まれた「カファジャテ渓谷」、“アルゼンチンのウユニ”の異名を持つ「サリーナス・グランデス」などがあり、まさに絶景の宝庫!
巨大滝に氷河、アルゼンチンタンゴを味わい尽くしたら、是非次は北部の山岳地帯へ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
ウマワカ渓谷は標高2000m級の山岳地帯
さらに北西に進むと、
“アルゼンチンのウユニ”との異名を持つ「サリーナス・グランデス」という塩湖があり
そこはすでに標高3000m以上
ということはつまり、空気がおそろしく薄い
富士山の山頂にいるのとほぼ同じ標高なのです
呼吸がだんだん苦しくなり
ときどき孫悟空の知恵の輪をつけられたような、
頭がギューッ、ガンガンガン!と締め付けられるたえがたい苦痛に襲われます
いわゆる高山病です
いったん高山病にかかると
低地に戻らない限りどうにもならない、始末の悪い病気
わたしの場合、高地に行く8時間ぐらい前には
必ず常備薬のバファリン、あるいはロキソニンを飲んで向かいます
解熱と高山病の因果関係は不明なのですが、
とにかく高山病にテキメンなのです
富士山登るときも必ず飲んでいます
飲み過ぎは危険ですが、
絶対おすすめのかんたんな高山病予防策です
おすすめです
終わり
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