(公開日2017/04/28)
※Compathyサイト閉鎖に伴い、同サイトに寄稿した記事を転載したものです
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです
オーストリアといえば、音楽の都ウィーン。
でも実は、国土の62%をアルプスが占める山岳国家のオーストリア。そのため、アルプスの絶景を見渡せるユニークな絶景展望台がいくつもあるんです。
今回は、高所好きさんにおくる第3弾として、オーストリアにある絶叫高所スポットをご紹介します。
ダッハシュタイン山塊の吊り橋と空中階段
オーストリアの世界遺産の一つ、美しい湖畔の町・ハルシュタット。
その背後にそびえたつのは、3,000m級のアルプスの山々を従えたダッハシュタイン山塊です。
山頂には、地上2,700mに設置された膝が震える「天空の吊り橋」が架けられています。
その吊り橋の先には、断崖からせり出した「STAIRWAY TO NOTHINGNESS」、いわゆる「空中階段」まで設置されています。
全面ガラス張りの足元からのぞく眼下400mの斜面は、恐怖以外の何物でもありません。
ファイブ・フィンガー
同様に、ダッハシュタイン山塊の一角に位置し、標高2,100mのクリッペンシュタイン山の山頂に設置された展望台「ファイブ・フィンガー」。
5本の指(フィンガー)に見立てた展望台には、それぞれの指の部分にユニークな仕掛けが施されています。
たとえば、親指に当たる一番左の部分にはフレームが設置され、風景を切り取ったような記念撮影ができるようになっています。また人差し指部分は足元ガラス張り、中指部分は先端が反りかえり、薬指部分は足元に円い窓が設置され、小指部分には望遠鏡が設置されています。
絶景をいろんなかたちで楽しめるよう、遊び心を散りばめたユニークな展望台です。
トップ・オブ・チロル
オーストリア西部、イタリア国境にほど近いシュトゥーバイ氷河に設置された展望台「トップ・オブ・チロル」。
標高3,210mという高所に設置された展望台からのぞむアルプス氷河は舌を巻く大パノラマ!
また、夏場でも滑れる氷河スキー場はスキー愛好家の間で人気です。
ティーフェンバッハコーゲル
オーストリア西部、チロル地方のゼルデンには、通称“BIG3”と呼ばれる標高3,000m級の3つの山が存在します。
そのうちの一つに数えられる、標高3,249mのティーフェンバッハコーゲルの山頂に架かるのは、長さ25mにもなる巨大な橋。
足がすくむ恐怖に替えても、目の前に広がるティーフェンバッハ大氷河のパノラマは絶景です!
ケルンブライン貯水ダムのスカイウォーク
オーストリアの最高度を誇る「ケルンブライン貯水ダム」。
そのダムのコンクリート壁から、不自然にポツンとぶら下がっているのが恐怖の展望台「スカイウォーク」。
足元200mからのガラス張りの眺めは、まるで空中を浮かんでいるよう。
ここは世界有数のバンジージャンプスポットで知られ、169mの高さからスリルと興奮が味わえます!
ピラミーデンタワー
世界でもっとも高い木造建築として名高い「ピラミーデンタワー」。
標高850mのピラミーデンコーゲルの上に立ち、高さ100mのらせんを描いたスタイリッシュな塔には全面ガラス張りの大パノラマが楽しめる絶景展望台が設置されています。
階段やリフトを使って移動できますが、下りの場合は、ヨーロッパ最長といわれる長さ50mもの滑り台を利用することも可能。勇気ある方はぜひチャレンジしてみてください。
おわりに
音楽の都ウィーンでオペラに酔いしれ、ザッハトルテの甘い誘惑に満たされたら、今度は西オーストリアの大自然を、絶景(絶叫!?)展望台でからだいっぱい体感してみてはいかが?
今回ご紹介した6つの展望台のうち、訪れたことがあるのはダッハシュタインのみ
ダッハシュタインのケーブルカーは限定10名の“屋上”特等席が用意され、
そこは柵が取り付けてあるだけの壁も屋根もないシンプルな造り
強風であおられたりしたら一巻の終わりなので
ある意味、その特等席が最恐の絶叫スポットだった気もしますが
そんな恐怖も吹っ飛ぶほど、
生で見る、目の前にそびえるアルプスの大絶景は、涙が出そうなほど心震えました!
今回はオーストリアに限っていますが
フィヨルド・アルプスを抱くヨーロッパには
往々にして絶叫高所スポットがとかく多いです
印象としては特に北欧
より限定的に言えばノルウェー
正直なところ、
個人的に、“おきれいな風景が広がる”のヨーロッパの自然は
アジアや中南米に比べてそれほど興味なかったのですが
やはりそのスケールを目の当たりにすると、なめてたことが恥ずかしくなるくらい圧倒されました
今度は永世中立国スイスで本場マッターホルンを見てみたいと思います♪
終わり
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