【訪問場所 Visited Site】バンコク、ワットパクナム Wat Paknam Phasicharoen, Bangkok, Thailand
※文中の料金等は2017年8月現在のものです
近年、タイ・バンコクのインスタ映え寺院として
日本人に大人気の「ワット・パクナム」
ワットパクナムの正式名称は
「ワット パクナム パシーチャローン・トンブリー(Wat Paknam Phasicharoen Thon Buri」
つまり「トンブリー区パシーチャローンにあるパクナム寺」という意味
トンブリ―区は
前王朝時代の都があった場所
とはいえ、
バンコクのダウンタウンからやや外れた
チャオプラヤ川の西岸に位置するこのお寺は
一体いつ誰がSNSで拡散しはじめたのかは不明ですが
とにかく日本人の間でだけ大好評
というわけで、
カンボジアのベンメリアのように
いつまたかの国の団体客が押し寄せてしまう前に参じておくことにしました
所在地 & 概要 Location Map & Basic Information
- 最寄り駅「タラート・プルー」からおよそ約2㎞
- 徒歩20分程度/タクシー10分程度(50バーツ)/ソンテウ約15分(7バーツ)※2017年8月現在
ちなみに、このワット・パクナム寺院は
日本にも別院があるのです
【参考】ワット・パクナム 日本別院 所在地
ご興味のある方は是非
日本版も足を運んでみてはいかがでしょうか
(ただし同じようなインスタ映えするパゴダはない模様)
いざ、ワットパクナムへ
さて、
ワット・パクナムへはいくつかアクセス方法があるようですが
今回は最寄り駅のBTS「タラート・プルー(Talat Phulu)」駅から
庶民の足ソンテウで行くことにしました
駅の確認はこちら⇒【BTS公式サイト】
西に向かう路線の
チャオプラヤ川を渡った終点から3つ手前駅です
2番出口を降りたところ
人がたむろっているので乗り場はすぐ分かるかと
これがタイ版ミニバスの「ソンテウ」
荷台を改造してタクシー仕様にしたやつ
しかしここを巡回するソンテウのすべてが
必ずしも「ワット・パクナム」に行くわけじゃないということで
乗り合わせた人に「ワット・パクナム行ける?」と確認
すると「OK!OK!」
とうなずいてくれたので安心して席に座る
尋ねたおばちゃんは英語がほとんど話せなかったものの
見知らぬ外国人のわたしを気にかけてくれて
自分が途中降車するとき隣にいた別の女性に
「この子、ワット・パクナムまで行きたいみたいだから気にしてあげて」
と親切にお願いしてくれていた
いい人だ、さすが微笑みの国、ありがタイ
でもその頼まれた人も案外あっさり途中下車してしまい
結局とり残され、乗客わたし一人に
とりあえずGoogleMapで現在地をトレースしながらいると
運ちゃんも結局分かってくれていたみたいで
ワットパクナム前で降ろしてくれた
料金7バーツ
降車時に運転席か助手席にいる人に支払う
こんなド派手な看板見えたらワットパクナム到着だと思っていい
入口のアーケード前にはタイ人警備員さんがいて
わたしを見るなり
「ワット・パクナム、コッチコッチ!」と教えてくれた
どれだけ日本人が訪れてんだ、とあきれるより前に
日本人と認識されたことがちょっと嬉しい
しばらく進むとご丁寧に写真の付いた看板があった
確かにタイ語で書かれた看板、さっぱりわからない
まずパゴダがある以前に現在地が分からない
タイ人だってどうかと思う実に不便な案内地図
これを眺めていると再びタイ人から
「ワット・パクナムはあっちだよ!」と声を掛けられる
実に親切な人が多い
アーケードから右に折れて道沿いに歩くと
巨大な純白のパゴダ(仏塔)が見えた
この最上階に
インスタ映えで有名な天井画のある仏塔の部屋があるのです
おどろおどろしい感じは
この日あいにくの天候さったのでご容赦ください
時刻は17時をまわろうとしていて
参拝客はほとんどいない
ただでさえ閑静な住宅街の中に建てられ
不気味なほど静まり返っている
あまりの人の少なさに恐る恐る階段を上がると
係員みたいなおじさんが一人立っていて
「そこで靴脱いでビニールに入れて」
と指示される
入場は無料です
【ワットパクナムの営業時間 Business Hours】8:00~18:00 年中無休/入場料無料
受付はすでに閉まっていて無人
隣には在りし日のプミポン前国王夫妻の肖像画
この大仏塔はプミポン国王と王妃殿下の
72歳の誕生日をお祝いして建てられたものだそう
さて、
いよいよ中を探索します
足が悪い人はエレベーターで上がってOK
<フロアガイド>5F 仏舎利とガラスでできた仏塔のある部屋 THe Buddha's relics and The Glass Pagoda
4F 前僧正ルアンポーソッド師の黄金像と導師たちの像 The image of Golden Luang Pho Sod and The image of Masters
3F 博物館 Museum
2F 儀式や会議ホール、瞑想の場所 Hall and ceremony medeitation
1F 美術品・文化遺産の展示 Museum
前僧正ルアンポーソッド師(正式名はプラモンコンテープムニー師)とは
このワット・パクナムを飛躍的に成長・拡大させ
座禅・瞑想の理論の第一人者としても知られる
偉大なる僧正だそうです
今回はせっかくなので階段で上がります
3階は博物館
黄金の仏像やら仏具やらがおびただしい数展示されています
これらは信者からの寄進が多いようです
4階 ルアンポーソッド前僧正の黄金像
とその他の僧正たち
ここでお参りします
目がチカチカするほどの黄金で埋め尽くされてます
大理石の立派な階段で最上階へ上がると
いよいよ登場!
聞きしにまさる
極彩色のド派手な天井画です
仏塔はエメラルド色のガラスで作られ
足元には龍なのか蛇なのか
精巧なガラスの彫刻が刻まれています
それをお詣りに来る地元の方々
ときどき日本語や韓国語が聞こえたので
やはりここは地元の人か日本人、韓国人ぐらいしか
まだ来ないのでしょう
天井画はブッダの一生を表現しているそうです
菩提樹の下で悟りを開くブッダ
神々しい限りですが
わたしが訪れた夕方は天気も悪く薄暗かったので
いわゆるインスタ映えするような
極彩色の感じがちっとも出てません
ごめんなさい
まぁ、でも恐ろしいほど空いているし
三脚立てて撮影しても良いみたいなので
(僧侶が自ら三脚立てて撮影してた)
じっくり撮影できました
なんとなく仏教絵画というより
CGと仏教美術が融合した現代アートみたいな感じ
小宇宙に吸い込まれそうな気分になります
本当は黄色の法輪
すっかりエイリアン色になってしまったけど
神々しさは変わらない
ちなみに、法輪は「仏教の教義」のこと
詳しいことはこちらをどうぞ⇒Wikipedia Japan「法輪」
最上階から見えた巨大な大仏の背中
妙に平べったく色合いといい
空間から無駄に浮いている
どうも徒歩圏内の「ワット・クンチャン」という寺院だそうです
急に激しいスコールが発生し
室内でしばし止むのを待つ
パゴダの閉館時間が近づき
下に降りたら係員のおっちゃんも姿が消えていました
せっかくなのでワットパクナム本堂を参詣することに
本堂に向かうと
顔を見るなり「仏塔はあっちよ!」と追い返させそうになる
「いやいや、そうじゃなくて、ルアンポーソッド師の像を探している」
と尋ねたら
2階のこちらの部屋を案内される
ルアンポーソッド師の遺体が安置されている棺のようです
実にきらびやかで豪奢
さすが「偉大なる父」=ルアンポーソッドと呼ばれるだけあります
多くのタイ人が静かに祈りをささげていました
1階には仏具や仏様にお供えする金箔やお菓子
仏花などが売られていて
中央に金箔まみれのルアンポーソッド師の像と
そのそばにはやはり金箔まみれの像が立っています
ルアンポーソッド師に金箔を貼ってお詣りすると
良縁・交通安全のご利益があるそうです
こちらの閉館時間はまだのようで
参拝客がちらほら訪れていました
ちなみにここは土足厳禁ね
タイ美術っぽい極彩色の建築彫刻を発見
カラス?
迦楼羅王?
というわけで、
結果、インスタ映えする画像は取れなかったものの
来るだけ来れたのでよしとして
さて帰ろうとしたときに
アーケードの入口に立っていた警備員のおじちゃんが
「どっちの方向に帰るの?タクシーは?」
「ないです。タラート・プルー駅に行きます」
と答えると
迷わずタクシーを拾って代わりに行先を伝えてくれました
(流しのタクシー運ちゃんは英語通じないことも多い)
何ていい人なんだと感謝しつつ
微笑みの国タイのありがたさをかみしめつつ
このあとはもう一つのインスタ映えスポット
「タラート ロットファイ ラチャダー(鉄道市場/Trad Rodfai Night Market Ratchada)
へ向かいました
一旦終わり
ご清聴ありがとうございました