(公開日2016/08/02)
※Compathyサイト閉鎖に伴い、同サイトに寄稿した記事を転載したものです
物価が安くて食も美味しく、マッサージは激安で世界遺産などの観光名所も目白押し、そして何より親日家が多い!
そんな日本人に優しい微笑みの国タイでは、どうしても首都バンコクやバックパッカーに人気のチェンマイが注目されがちですが、もちろんその他の都市にも魅力があふれています。
その一つが、タイ南部にある地方都市ホアヒン。ホアヒンは、タイ王室の保養地として、また富裕層における隠れ家リゾートと知る人ぞ知る人気スポット。
そんなホイアンには、精霊の棲家のような神秘的な洞窟が存在します。今回は、話題の「クーハーカルハット宮殿」をご紹介します。
地方都市ホアヒンとは
バンコクから車で南へ約3時間、タイの地方都市の一つ、ホアヒン(Huahin)。
古くからタイ王室の保養地として親しまれ、また高級リゾートホテルが建ち並ぶなど、優雅で気品あふれる隠れ家リゾートとして富裕層や欧米客の間で人気となっています。
都会のような派手さはないですが、のんびりと落ち着ける雰囲気が魅力です。
熱帯雨林に覆われたカオ・サム・ローイ・ヨート国立公園
今回ご紹介する洞窟は、ホアヒン市内の中心から南へ約50㎞のところに広がるカオ・サム・ローイ・ヨート国立公園内にたたずむ洞窟です。
カオ・サム・ローイ・ヨート国立公園は、タイ王国ではじめて指定された海洋国立公園で知られ、熱帯ジャングルに覆われた300以上もの石灰岩の山々は、貴重な動植物の宝庫となっています。
山麓のビーチにはキャンプサイトが設置され、多くのご家族やパーティーで賑わっています。
クーハーカルハット宮殿とは
カオ・サム・ローイ・ヨート国立公園に存在する「プラヤ・ナコーン洞窟」。その洞窟内に建てられた「クーハーカルハット宮殿」が今人気を集めています。
1890年、時の国王ラーマ5世の行幸記念に建立された小さなロイヤルパビリオンのクーハーカルハット宮殿は、ラーマ9世のプミポン前国王も2度ほど訪れた、歴代王が訪問する高貴で神聖なスポットとなっています。
国王を魅了したこのプラヤ・ナコーン洞窟は、海辺から30分ほど離れた険しい山の中腹に位置します。
その洞窟に一歩足を踏み入れると、これまでのジャングルが嘘のように静まり返り、ひたすら冷涼で清浄な空気が漂っています。
そして、ある一定の時間になると、天上の穴からスポットライトのように太陽光が宮殿に降り注ぎ、まさに精霊が宿ったようなただならぬ聖域に変化します。
陽の光が降り注ぐベストショットを狙いたいときは
陽の光がスポットライトのように洞窟に差し込む時間帯は、おおむね午前10時から11時とされています。
さらに他の観光客に邪魔されず、じっくり写真を撮りたい場合は、午前9時頃までの到着がおすすめです。
おわりに
園内には、美しいビーチやバンガロー、シャワー施設など、家族や大勢で楽しめるキャンプサイトが整備されています。
時間に余裕がある方は、午前にプラヤナコーン洞窟へ登山、午後はビーチで海水浴や公園散策、夜はキャンプなど、タイの大自然でアウトドアを満喫するのもおすすめです。
微笑みの国タイには、わたしたちの知らない穴場スポットがたくさん眠っています。ぜひ地図を片手に、あなただけのローカル旅を楽しんでみてはいかがですか。
<All Photos by Mayumi>
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