(公開日2016/07/17)
※Compathyサイト閉鎖に伴い、同サイトに寄稿した記事を転載したものです
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです。
夏山シーズン到来ですね!
皆さんは、2016年8月11日は何の日かご存知でしょうか?
それは、今年から新たに加わった国民の祝日「山の日」です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨で制定された新たな祝日。つまり、国を挙げて山を愛し、山でエンジョイしましょう!ということです。
しかし日本の夏山はどこも人でいっぱい…。
そんなあなたには、ぜひ今回ご紹介するマレーシアの世界遺産キナバル山をおすすめします。入山制限のあるこの山では混雑は無縁です!
自分のペースで登山を楽しめるキナバル登山。ぜひたまには海外遠征での登山も楽しいものですよ!
世界遺産キナバル山とは
東南アジア最高峰4095.2mのキナバル山を擁するキナバル自然公園が世界遺産に登録されたのは2000年。
独自の生態系と生物多様性を有するボルネオジャングルでは、世界最大の花ラフレシアや食虫植物ウツボカズラなどの貴重な植物が生息しています。
そんなキナバル山は、4,000m級の高山ながら、一年中降雪がなく、年間を通して登山が楽しめるスポットです。
自然保護を目的として入山制限を行っているキナバル山。
2015年6月に発生した大地震の影響で宿泊施設が損壊。それ以降、現在は1日120名程度に入山者制限が敷かれています。
地震以降は登山道がさらに補強整備され、特別な技術が無くても安心して登ることができるよう、初級者向けに開発されています。
世界遺産キナバル山に登るためには
キナバル登山では、富士登山のように最低でも山小屋での1泊が求められます。
山小屋の予約手配は日本あるいは現地の旅行代理店を通じてもOKですが、個人の場合、山小屋を管理する「Sutera Sanctuary Lodge(ステラ・サンクチュアリ・ロッジ)」へ直接問い合わせもOK。空きがあれば直前でも申込みは可能です。
登山にはガイド同伴が求められ、別途、入山料、許可証、保険、ガイド料、登山ゲートまでの往復移動費がかかります。
支払いは現地精算で現金のみとなっているのでご注意を。なお、ガイドは義務化されており、1名で最大5名まで担当することができます。
山ビギナーでも大丈夫ってホント?
キナバル山は登山道がしっかり整備され、水洗トイレ付きのシェルター(休憩ポイント)も各所に配備されており、比較的登りやすい初心者向けの山だと言われています。
特別な装備や登山スキルは不要で、必要最低限の装備(防寒・雨対策含む)で十分です。
ただし、登山ゲート1,867mの地点から山小屋のある3,273mまで標高差約1,400m、距離にして約6.5km、片道平均4~5時間の行程を歩きぬく気力と体力はマスト。ガイドは自分のペースに合わせて歩いてくれるため、ゆっくり歩けば登山可能です。
なお、高山病のリスクについては、薬や休養でおおむねカバーできますのでご安心を。
聖なる頂、ローズ・ピーク
山小屋から山頂までは約2.5km、標高差は約822m。
山頂で御来光を拝むためには深夜2時前後に登り始めなくてはなりません。足元は真っ暗なのでヘッドライトは必携です。さらに、山頂は風も強く身が縮まるほど極寒かつ天候も変わりやすいため、防寒対策と雨対策はしっかり行いましょう。
空気の薄さで歩くたびに息が上がり、写真撮影のたびによもや窒息しそうになりますが、その苦労の末に拝めるこのありがたいご来光。
富士山登頂達成に匹敵する感動を味わえ、この絶景は最高のご褒美です。
おわりに
キナバル山は、森林限界までは熱帯性ジャングル、雲海を超えたら壮大なスケールの奇峰群がのぞめ、見る者を飽きさせない起伏に富んだ登山ルートです。お金や労力に代えがたい感動が待っていますよ!
もし、肉体的にダメージを受けても、コタキナバル市内には格安マッサージがたくさんあるため、心身ともに癒しも味わえます。
ぜひこの夏、ちょっとプチ贅沢して海外登山を楽しんでみてはいかがですか。
フィリピンの首都マニラから1時間ちょっとの距離でかつ
セブパシフィックのLCCを利用すれば
片道たった6,000円ほどで行けてしまうボルネオ島のコタキナバル
ビザラン(一度出国してビザ免除期間をリセットすること)の目的もあり
また東アジア最高峰の山に1泊2日で登れる気軽さにも興味が湧いて
急きょ訪れることに決めました
装備はほとんど現地調達
キナバル山のお膝元なだけあり、現地のマーケットは品ぞろえ豊富でしかも超激安
登山用ステッキなんて2本で500円という激安価格
それなのに
登山において一番の重要であるシューズを調達しなかったことが、のちの後悔につながりました
持って行った普段使いの安物運動シューズでは
登りはまだしも、下山の坂で最悪の事態に
ただの運動靴で長時間の下り坂を歩くと、
つま先に重心がかかり、摩擦で指先に傷みが生じます
なので、道でつんのめるたびにつま先に激痛が走り、ほぼ泣きながら下山
時間は人の2倍もかかり、夕方間近に下山となりました
下山して足の指を見るとすべての指が水膨れ
そのあと無残にも全爪が剥がれました……
マッサージも効かず、道路でこけて車に轢かれそうになり散々でした
登山時のトレッキングシューズの重要性を
このときほど痛感したことはなかったです
おしゃれも登山も足元から。。。基本を忘れてはいけないと悟った登山でした
終わり
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