(公開日2017/04/07)
※Compathyサイト閉鎖に伴い、同サイトに寄稿した記事を転載したものです
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです。
ジブリ映画の不朽の名作『風の谷のナウシカ』。
時が経っても色あせないこの映画は、世代を超えて愛されています。そんなナウシカの世界観に浸れる世界の絶景を、筆者の体験ベースで、独断と偏見により6カ所ご紹介します。
フンザ(パキスタン)
パキスタン北西部、ギルギット・バルティスタン州にある7,000m級の高山に囲まれた秘境の村、フンザ(Hunza)。荒涼とした乾燥した大地のイメージが強いパキスタンで、山からの雪解け水が谷に恵みをもたらし、春にはあんずやアーモンドの花が咲き乱れる美しい桃源郷として知られています。そのピースフルな姿は、まさにナウシカの風の谷と重なります。
ちなみに、フンザはこの地域では珍しく「長寿の里」でも知られています。
ヌブラ渓谷(インド)
インド最果ての地で知られる秘境ヌブラ渓谷。標高5,000m級のヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に囲まれた、岩だらけの殺伐とした山間部を抜けると、突如、春に花咲く緑のオアシスが広がっています。
ここもまた、辺境の小国「風の谷」のイメージと重なって見えました。
カタ・ジュタ(オーストラリア)
「世界のへそ」の異名を持つウルルと並び称される、アボリジニの聖地カタ・ジュタ。アボリジニの言葉で「多くの頭」を意味するこの奇岩群には、「風の谷」と称される神聖なスポットが存在します。吹き抜ける風とその姿は、確かに重なるものがあります。
とはいえ、あいにくジブリの公式見解ではしっかり否定されているので、あくまでも世界観が似ているということでご了承を。
スヴァーシュ(ウクライナ)
ウクライナ南部、クリミア半島のアゾフ海西岸に広がる巨大干潟のスィヴァーシュ。ウクライナ語で「腐った海、腐海」を意味するこの干潟の海水は、塩分濃度がきわめて濃く、夏になると高温で熱せられて、文字通り、鼻が曲がるような腐臭漂う海となるそうです。
この地については、腐海のイメージの参考にしたと宮崎駿監督も言及しているそうです。
カワ・イジェン火山(インドネシア)
腐海つながりでもう一つ。
インドネシアの東ジャワ島にそびえ立つカワ・イジェン火山。その山頂部に横たわる火口湖は、一見するとエメラルドグリーンの水をたたえた美しい火口湖。
しかし、その正体は、アルミ缶をも溶かす超強酸性の硫酸湖。地元では「死の湖」として恐れられています。
そんなところが、腐海の汚染された水と重なって見えました。
【番外編】サグラダ・ファミリア(スペイン)
言わずと知れた、スペインの巨匠ガウディの最高傑作 サグラダ・ファミリア。人工物ですが、教会内部の天井があるものに似ていると一部で話題になりました。
そう、ナウシカとアスベルが見た、腐海の底に生まれた清浄な空間の景色。
柔らかい光に包まれた柱は、まるで森の木々のように枝葉を伸ばして天井を支え、そこには人工物を超えた、ふしぎな世界が漂っています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回はわたくしの独断と偏見でチョイスさせていただきました。賛否両論はあるかと思いますが、それはともかく、あこがれの作品の聖地やその舞台によく似た風景に身を置くと、まるでその作品の一部に慣れたような、その世界への没入感が何とも言えない快感ですよね。
みなさんもぜひ、あこがれの作品の聖地や舞台を追体験しに、今度旅に出てはいかがですか。
ジブリが公式に
「モデルにはしていない」と何度否定しても
ジブリファンとしてはついどうしても、
リアルな風景にアニメの世界観を重ねがちですよね
「ジブリっぽい」がもはや形容詞になっている気がします
まぁ、感動した映画であればあるほど、
現実に“聖地”を求めてしまうのはファンとして仕方ないことなのかも
ちなみに、
『天空の城ラピュタ』はわたしの旅の原点です
子ども心に見た、あの未知なる世界へのワクワク感と好奇心は忘れられません
それが旅の原動力です
未だに、秘境などを訪れて、未知なる世界を目の当たりにしたときは
頭の中にラピュタのBGMがパラリラ~♪と流れてきてしまいます
それぐらい影響力があります
わたしにとって「ラピュタ」がNo.1ですが
あえて今回はナウシカについて書かせていただきました
少しでも共感していただけたら幸いです
終わり
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