【訪問場所 Visited Site】宮城蔵王キツネ村 Zao Fox Village, Shiraishi city, Miyagi pref, Japan
※文中の料金等は2024年6月現在に更新しました
最近訪日外国人に大人気という
「宮城蔵王キツネ村」
動物は
冬の厳しい寒さに耐え忍ぶため
モフモフ冬毛に衣替えする
その最たるものがキツネ
夏は貧相な面立ちになるけど
冬はなんとも愛らしい動物に早変わり
通常は野生で暮らすキツネが
ここ宮城蔵王では100頭以上飼われているという
というわけで
モフモフ天国を味わいに
人生において雪道走行2度目の
命がけのレンタカー旅をしてきました
所在地と概要 Location Map & Basic Information
- 〒989-0733 宮城県白石市福岡八宮字川原子11-3
- 0224-24-8812
- 公式サイト:http://zao-fox-village.com/
蔵王キツネ村へのアクセス How To Get
- 仙台市内から東北自動車道を利用した場合、約1時間
- 仙台市内から国道4号を利用した場合は、約1時間半
- バスは本数少なめ。詳しくは公式サイト【交通アクセス】をご参照ください
蔵王キツネ村概要 Basic Infomation
営業時間:※2024年6月現在- 通常(03/16~11/30) 9:00~16:30(最終入場16:00)
- 冬季(12/01~03/15) 9:00~16:00(最終入場15:30)
- 定休日 毎週水曜日(但し、2月、8月、GW前後、年末年始(12/25~1/9)は除く)
- 大人(中学生以上)1,500円/子ども(小学生以下)無料 ※現金払いのみ
- キツネの餌1袋 100円
- キツネ抱っこ体験(通年) 600円 ※11時、14時予定
- 子ぎつね抱っこ体験(春) 600円 ※出産シーズンが3~5月のため、特に4月下旬~5月がねらい目
- 小学生以下のお子様連れの場合、大人一人に子ども一人付き添いが原則(2人以上NG)
- エサ袋はエサやり台まで絶対に開かない→襲い掛かられる
- キツネに手を差し向けない→容赦なくガブッと噛まれる
- 近づいてきたらこちらから威嚇する→キツネは元来臆病
- 黒のタイツ、ヒラヒラのスカートやコート、ひもなどぶらぶらするものを身に着けている人要注意→ヘビ等に見えて襲い掛かられる
- サンダル、ハイヒール、スリッパも要注意→パタパタ動きがあるものも噛まれる
以上の注意をしっかり守って安全に楽しみましょう♪
いざ、蔵王キツネ村へ
今回は仙台からレンタカーを借りて繰り出しました
相棒は三菱軽自動車の「ek Wagon」
かなり古いタイプでパワーが弱く燃費も悪い
でも1日24時間借りて2,500円(基本料金)ですよ
安いですよねぇ
今回はGoogle Mapが示すルートをやめ
アイスバーンのなさそうな一般道で行くことにしました
仙台から国道4号線をひたすら下っていきます
所要1時間半
白石を超えていくと
どんどん山道になり
道の両脇には除雪された雪の大壁がそびえ立つ
日影は時折アイスバーンだし
車体が軽いからツルッといきやすいし
雪がほとんど降らない埼玉県民にとっては
恐怖のドライブでした
恐る恐るの運転の末、
無事、蔵王キツネ村に到着
時はそろそろ11時頃
駐車場はまばらでした、混んでなくてホッ
平日だしね
とにかく目の前の第一駐車場に停められて良かった
入口には
蔵王キツネ村の守り神
なぜか「ゴリラーマン」がお出迎え
何故ゴリラ?の疑問は消えないけれど
雪の壁に覆われやや神としての威厳が損なわれております
入口入ると
壊れかけのRadio、ならぬパンダも雪に埋没
お稲荷様まで
雪深き土地ならではですね・・・
「キツネの檻(おり)に人間が入る施設です」
要するにこの村は
おキツネ様社会に人間がお邪魔させていただく立場なのです
野生動物へのリスペクトをもって
おとなしく観賞しなければなりません
というわけで
入場の際はくれぐれも注意事項を守るよう言い渡されます
チェックしてね
入口で入場料1,000円を支払います(現金)
エサをやりたい人はここでエサ袋購入できます
福島なまりの注意事項をホンワカと伺い
いよいよ入場
目の前には犬みたいにつながれている
キツネちゃんがいました
「ゴローくん」というそうです
朝ドラ「あまちゃん」にも出演したことのある
人気者ゴローくん
今はお昼寝タイムです
「のりちゃん」って子もいました
みんなお昼寝中
施設内はごちゃごちゃしていて
若干わかりにくいですが
こちらが放し飼いエリアの入口
入ったらすぐに扉を締めましょう
扉の向こうにキツネいると出てっちゃう可能性があります
入口付近は撮影禁止だそうです
小さな入口で狭いので
立ち止まられると何かと不都合なのかもしれませんね
エリアの中央にはエサやり台が設置されてます
そこに行くまでも
すでにモフモフキツネまみれです
100頭以上のおキツネ様
圧巻です!
国内唯一の施設だそうです
エサやり台に入りたいのに
お茶目なキツネが通せんぼ
どうしても中に入りたいようで
ずっと居座って離れません
手を出して押しのけたいのはやまやまですが
噛まれる危険があるのでうかつに手を出せません
威嚇して追い払います
エサ袋からエサを取り出すと
ほんのわずかに「ガサッ」といっただけで
キツネたちは我も我もとエサ台に群がります
なんちゅう耳と嗅覚
さすが野生の血
そんなつぶらな瞳とモフモフ毛で見つめられたら
惚れてまうがな
キツネ自体、こんなに間近で見るのは初めてなのに
いっぺんにこんなに大量のモフモフキツネ
素晴らしい・・・
キツネッて猫科なの?って思うぐらいに
甲高い「ニャーニャー」言いながら
壮絶なエサの取り合い
そしてまだ外にいる、こやつ・・・
いろんな種類のキツネがおります
ただ、放し飼いされているのは
この黒毛がカッコイイ、銀ぎつね(Silver Fox)と
主にキタキツネ(Ezo Red Fox)
毛ヅヤがいいですねぇ
今日はぽかぽかあったかくて
お腹も満たされているのか
お昼寝中のキツネちゃんが多い
この子も
この子も
お顔アップ
警戒心ゼロ
近づいても微動だにせず
放し飼いエリアには
キツネならでは
お稲荷様もちゃんと祀ってありました
「御金稲荷神社」
お稲荷様=コンコン様をお祭りしている神社
昔々あるところに商人がいて・・・
(大幅省略)
いい事をして商売繁盛して大金持ちになったという由来
お稲荷様までの赤い鳥居は
厳しい風雪によりだいぶ年季入ってる
今にも倒れそう
雪に埋もれて見えないですが
「狐塚(キツネヅカ)」という岩があるそうです
キツネにとっての大事な食糧の貯蔵庫代わりや
勢力の弱いキツネの棲み処だったようですが
今は衛生上の問題があって閉鎖しているとのこと
村のあちこちにある子ぎつね育成舎
網が細かくてうまく見えないけど
「ニャーニャー」聞こえます
一匹一匹に名前が付いているのか
札が掛かってます
まだちょっとあどけない
子ぎつねは
出産期が3~5月で子育てが始まり
8月下旬には子別れの儀式(巣穴から追い出す)が始まるそうです
野生社会は過酷かつ残酷ですねぇ
キツネの一生は20年程度なんですねぇ
ピークは1~3年
瞬く間
まぁ犬猫もそんなもんか
園内のあちこちには解説板が掲示されてます
キツネの種類とか生息地とか習性とか
大人にもお子様にも勉強になりますね
「エキノコックス」という言葉は聞いたことがあっても
「で、エキノコックス症ってどんな病状?」となると
まったく知らない無知なわたし
国立感染症研究所によると、
平たく言えば、キツネや犬などの糞便に交じったエキノコックス虫卵が
何らかのきっかけで人間の口に入り胆や肝臓などに寄生
10年ぐらいの潜伏期間を経て発症
腹痛を伴ったり胆道閉塞や胆管炎、胆管破裂、
機能障害、黄疸、病巣の中心壊死などの重篤な症状にまで発展する、と
なるほど・・・
でもこの村のキツネたちは衛生管理がしっかりしているそうです
関係ないけど
こんなつららができるほど寒いんだなぁと・・・
この子は「茶プラきつね(Golden Platinum Fox)」の子どもかな
気品があって
なんだか神々しい
この子は何故か顔に大怪我してる
エサ取りの闘いで名誉の負傷でしょうか・・・
痛々しい
園内にはキツネのために赤い屋根の小屋が建てられています
おお、いいショットいただきました!
改めてみても
かっこいいなぁ・・・
エサ台には常にたくさんのキツネに包囲されています
噂通り
外国人だらけでしたね
中国人、韓国人、台湾人、欧米人・・・
一体情報源はどこからなんだろう?
園内にはキツネ以外の動物も飼育されています
最近では子ヤギが生まれたばかりだそうですが
会えず
この「マーラ」という南米原産のネズミが
ガッチリボディにスレンダーな足長で愛嬌抜群
飼育小屋の奥で飼われていた
ホッキョクギツネの青ギツネ(Blue Fox)
他のキツネと違って
グレーの毛並みに丸っこいからだ
短い鼻などが特長で
マイナス70度まで生きられるとか
信じられない
マイナス19℃でも死にそうだったのに…
この子はちょっと気弱なキツネでした
こちらは白のホッキョクギツネ
やはりマイナス70度で生活できるそうです
日本に来て大丈夫なんでしょうか
これらのキツネだけ隔離されるように飼われていた
キタキツネのどう猛さに負けてしまうのだろうか
おとなしい子でした
のんびりのんびり写真を撮って
小1時間半ほどの滞在でした
最後は出口で御土産コーナー
芸能人らのサイン色紙もたくさん飾ってあった
お稲荷さんグッズもやっぱり多かったあ
人気なのは写真集やカレンダー
出口付近には暖を取る休憩所もあって
外国人の方がたくさんたむろっていたので
それらをほほえましく眺めながら
蔵王キツネ村を後にしました
さわってモフモフはできないけれど
キツネの可愛さに悶絶しまくりで楽しいひとときでした
交通の便はちょっと良くないですが、
動物好きな方はぜひ訪れてみてください
長々とご清聴ありがとうございました