【訪問場所 Visited Site】中国湖南省張家界市張家界大峡谷 Zhangjiajie Valley, Zhangjiajie shi, Hunan Sheng,China
※文中の料金等は2017年10月現在のものです
中国で最も知られている世界遺産の一つ「武陵源」
「アバター」の映画でモデルになったことからも
人気が加速し連日連夜の大混雑
そんな武陵源風景区の一角に
張家界大峡谷という風景区があるのをご存じだろうか
おそらく日本人の人はほとんど知らない
最近では
世界最長のガラスの吊り橋を作ったことで世界中から注目され
しかしオープンしてまもなく
想定外に殺到した訪問客により耐震性リスクが生じ
あっけなく閉鎖に追い込まれたという
実に不名誉な逸話を持つガラスの吊り橋のある渓谷
当初はネタとして
ガラスの吊り橋を渡るためだけに訪れた張家界大峡谷
しかしどうして
予想を裏切る息を呑む美しい渓谷だったので
是非レポートしたいと思います
画像の枚数が多いので前後編に分けてお送りします
所在地と位置関係 Location Map
張家界大峡谷所在地 by Google Map
張家界風景区の位置関係 by 百度地図
fa-arrow-circle-downクリックしたら百度地図に飛びます
世界最長のガラスの吊り橋を渡る
<ガラスの吊り橋(中国語では「玻璃桥」)>
世界最長 全長430m
世界最高度 高さ約300m
幅 最大6m
思ったほどアクリル強化ガラス?の透明度が鈍いのと
足元の金属部分が多いので
宙に浮いてる感覚が薄いというか
正直、足がすくむほどではないです
ジャンプだって、バランス倒立だってできちゃいますよ
(でもルール上しちゃダメ)
ただ、間違いなく高所恐怖症は卒倒しそうな場所かも
渡り切りました
靴カバーを所定の場所に返却してゲートを出ます
小九寨と呼ばれる「張家界大峡谷」へ
案内標識の「天悬(懸)桟道(Cliff Plank road)」の方向へ
この大渋滞
しょっぱなからゲンナリ・・・
とんでもない崖の中に強引に道を作ってます
こういうところ、いつも凄いと思う
安全基準があるのかないのか
猜疑心募るスリリングな構造
もれなく地震が来たら一族郎党ペシャンコ
まさに「崖の道」
こういう道を作らせたら
中国の右に出る国はない気がします
中間地点
ガラスの吊り橋が見えてきました
改めてとんでもないところにガラスの橋を作ったと感心
(噂では工事作業員で犠牲者続出したとか何とか・・・)
中央の台が確かバンジージャンプ台です
15分ぐらいすると分岐点に差し掛かりました
右に行くと体力に自信ない人や足腰弱い人は
エレベータを利用することも可能(当然、有料)
エレベータ片道大人35元
ガラスの吊り橋への乗降用なのか
地上への乗降用なのかは未確認(ごめんなさい)
ただし利用している人は案外少ない
ここで公衆トイレあります(無料)
しばらくないので気になる人はここで済ませましょう
ちなみに、
ここから「南方红旗渠(The South Red Flag Canal)」
という名勝が見えたらしいのですが
意味が分からず見落としました
あとで調べてたところでは、
人工的に造られた運河あるいは水路のようなもののようです
15kmにもわたり、「8番目の世界の不思議」として知られているそう(ホント?!)
さらに急勾配の桟道階段は続きます
お父さんが幼子をおんぶする姿は
割とよく見かける光景
前触れもなく
突如物売りの夫婦乱入
この様子だと許可を得ず、違法に販売している様子
危険を冒してまでしたたかにもぐり込む
その商魂のたくましさはやはり中国人ならでは!
よく見ると、
ベーコンか牛肉か
何かの肉の燻製みたいなものだった
一見とても美味しそう・・・
いい勢いで完売御礼
こんなに美味しい商売じゃ、ゆるい警備ごとき突破するよね
気が遠くなるよね
こんな崖の桟道・・・
分岐点からさらに20分後
ようやく桟道階段終了
回転扉をくぐります
さらに10分後、ようやく地上に到着
ナント・・・
美しい渓流登場
中国の風景じゃないみたい
地上300mの場所にぶらさがるガラスの吊り橋
こうして見るとゾッとするわ
絶賛工事中!
中国の工事現場でよく見かける安全看板
何でこんなに劇画チックで
美形なんだろう(何より二重アゴも気になる)
ここは分岐点の「彩虹広場」
ガラスの吊り橋を渡らずに
張家界大峡谷だけを散策する人は
ここで合流する模様
でも一銭天という細長い階段
閉鎖されていた気がするけど…気のせいか?
「神泉渓 The Stream of Magic Spring」
解説板には「sweet water」とあったけど
ホントに甘いのか?
汚染大丈夫?
10分ほど歩くと
今度はミストがほとばしる「天河瀑布」登場
高さは20mぐらいだろうか
ミストのベールのようで実に美しい
滝の下で記念撮影できるけどずぶ濡れ覚悟
とにかくマイナスイオンが素晴らしくて
きっと夏は爽快なハズ
渓谷内はフラットな木造の遊歩道が整備
5分ほど歩いたところで
精霊の棲み処のような息を呑む美しい場所に遭遇
「灵(霊)芝沐浴 Gyrophora in Shower 」
解説には
「自然によって培われた比類なき美しい景色」
とありましたが、
まさにそんな感じ
崖の上からこぼれるミストシャワーに光が反射して
何とも言いようのない
武陵源とも違う神々しさハンパないです
スマホじゃなくてデジ一眼で撮りたかった・・・
(張家界大峡谷はスマホ以外カメラ持ち込み禁止)
その下に鍾乳石の棚田みたいなのが出来ていました
ホント、
とても不思議な光景・・・
しばし見とれました
次にあらわれたのは
「校場点兵 Troop inspection in the Drill Ground」
自然を守るために武器を持ち来ないよう
この柱をくぐらせたのだと思われます
「飛狐下山 The flying Fox Rushing Downhill」
中央のボコッとした部分が
妖狐の姿に似ているそうなのですが
想像力を総動員しても見えません
目が節穴なのでしょうか
ザ・渓谷という感じでいいですね
空気がとても気持ち良いのです
ここは清浄です
スマホ撮影なので写り切れてないですが
崖の上から大量の水滴が落ちてきています
(滝ってほどではない)
一瞬だけど濡れる
繊細な白糸の滝がこぼれおちていました
わたしは美しいと思ってじっくり撮影してましたが
中国人はほとんどスルー
「あんた、何撮ってんの?」ぐらいの視線が痛い
やはり中国人にとっては
滝はダイナミックでないと興味がそそられないようです
苔モフの渓谷
わたし好みでいい感じです
しかし同じ苔の風景でも、
やっぱり中国と日本では何となく違うんですよねぇ
「胡蝶泉瀑布 The Waterfall of Butterfly Spring」
瀑布というにはショボすぎていささか異議を申し立てますが
とにかく繊細な滝が流れています
ちなみに
中国人観光客は誰もがスルーしてました
やっぱり迫力に欠けるからなぁ・・・
この「胡蝶泉瀑布」がちょうど
張家界大峡谷の中間地点ぐらいです
というわけで後半に続きます
All Photos by Mayumi ※無断転載禁止
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