旅の概要 Itinerary
【訪問時期 Visited Date】2018/10/23
【訪問場所 Visited Site】亜青寺 Yaqing temple, Baiyu, Ganzi, Sichuan, China
※文中の料金等は2018年10月現在のものです

 

亜青寺に関する頻出用語の中国語読み
亜青寺(亚青寺)Yaqing si ヤーチン ス
甘孜 Ganzi ガンズ
天葬 Tianzhan ティエンザン

所在地と位置関係 Location Map

 

<亜青寺所在地 by Google Map>

地図では3時間とありますが、実際は甘孜市内からタクシーで所要約2時間
クリックしたらGoogle Mapに飛びます

 

<亜青寺詳細マップ by 百度地図>

天葬台は亜青寺から離れた、反対方向にあります
クリックしたら百度地図に飛びます

中国 東チベット 亜青寺地図 China Eastern Tibet Yaqing temple Map
亜青寺詳細マップ by 百度地図

亜青寺 後編

 

門をくぐったら大きな広場に出ました

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
大きな広場に出た

 

澄み切った青空に赤い建物が実に映える

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
真っ赤な建物が青空に映える

 

カシミール山羊様一行は
堂々とゴミを漁ってらっしゃる…

住人は見事にそれらをスルー
共存の精神なのか神聖な生きものなんだろうか

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
オイオイ、山羊がゴミ漁ってるよ

 

赤い建物には高僧の巨大パネルが
ダライ・ラマ14世かな?

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
建物に掛かっている高僧の巨大パネル

 

市場があった
主に衣服、文房具類が無造作に売られている

カシミールの毛皮がとてもあったかそうだった

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
市場発見

 

マーケットを過ぎて少し歩くと
いよいよ尼僧だけの島に渡る橋が見えてきた

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
この橋からいよいよ尼僧院の島!

 

橋の欄干は赤・青・緑・朱色の4色に彩られていた
そしてその隙間をマントラが刻まれた石版が埋めている

どんな意味があるんだろう

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
カラフルな橋の欄干とマントラが刻まれた石版

 

この川が女性エリアと男性エリアを隔てている境界を為している

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
この川が男性エリアと女性エリアを隔ててる

 

何かを紐で縛って、水にさらしている

はじめ人か動物かと思ってビビったよ

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
何を晒しているんだろう

 

橋を渡りきったところ

この横断歩道を渡ったところからは男子禁制
男性は外周を周ることは許されているけれど中に入るのは許されない

宗教色の強い場所では女人禁制はよく見かけるけれど男子禁制は珍しい

男性陣とはここで一旦お別れ、ささやかな優越感だね

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
ここから男子禁制区域

 

ここから女性だけのエリア

というか一応目抜き通りなのに道がデコボコ過ぎてヒドイ
これから舗装工事でもするんだろうか
女性だけだからできないのか?

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
目抜き通りなのに道がガタガタ

 

道行くおばあちゃんに
「ターシデレー(こんにちは~)」と手を合わせて声をかけたら
ニコッと笑って写真撮らせてくれた

尼僧は基本的にシャイで写真に写りたがらないのですが
年配に行くほど案外気さくで撮らせてくれる

何より「ターシデレー」の声掛けがいいようだ

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
「ターシデレー」の挨拶は無敵

 

家が傾いている…
それを補強するためか
若い尼さんが大工仕事をしている

女性しかいないから力仕事も全部女性でこなすしか無い

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
大工作業をしている若い尼さん

 

何だかすごい光景
全部赤いバラック

冷静に見ればスラム街にも匹敵するれど
この赤と青のコントラストの神聖さが貧しさをカバーしているよね

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
バラックが立ち並ぶ島内

 

街角では共同水道で洗濯をしていた
洗濯機なんて文明の利器は不要なんだね

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
街角にある共同洗濯場

 

島の中には1万2000人の尼さんが暮らしているそうなので
バラックもそれぐらいあるってことだよな

台風とか来たら一瞬で吹き飛ばされそうだけどね

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
こんなバラックで生活しているとは…

 

小さな2階があるのは
そこを瞑想小部屋にしているらしい

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
2階の小さい窓みたいなのは瞑想部屋らしい

 

雑然として無計画なように見えて
実はちゃんと区画整理がなされている

住所もあるから郵便物も届くよね

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
ちゃんと区画整理されて住所もある

 

ちょっと高台から眺めてみた

いや、すごい!壮観!

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
いや、壮観!

 

屋根には芝あるいは土を積んでいる
家の保温のための生活の知恵かな?

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
屋根に土が積まれている

 

ビニールシートではなく布でぐるぐる巻き
これも保温のためか
単に材料不足か
それとも宗教的な意味合いか…

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
布でぐるぐる巻きの建物

 

一応ちゃんと路地があるんだね

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
細い路地

 

島内にもコンビニがありました

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
島内にもコンビニがあった

 

中華まん屋さんもある

ここは島の外周沿いにあるので
店の主人は男性だった

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
中華まん屋さんもあった

 

よく話しかけてくれた中国人の女の子に
中華まんごちそうになってしまった

ありがとう…
肉汁が染みる…

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
ごちそうになった肉まん。美味しかった♪

 

タルチョがスゴイ!

しかしその横ではまたしてもカシミール山羊がゴミを貪る

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
すごい景色だけど、また山羊がゴミ漁ってるぞ

 

あの丘の上から島を眺めてたの、さっきまで

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
タルチョはためく

 

太陽が近く空気も乾燥して強風吹き荒れるので
毎日が洗濯日和

というわけで布団も洗濯物も公道に干す

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
洗濯日和だから布団も干しちゃう!

 

ここは物干し竿の代わりにもなっているようだ

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
洗濯物はここに干す

 

一周して、待ちわびていた男子チームと合流

再び橋を渡って戻る

欄干の上に置かれたマントラを刻んだ石版

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
橋の欄干にはマントラが刻まれた石版が載せられていた

 

再び市場を横切って戻る

今回は中国人の御一行に混じっていたからか
全く話しかけられず尼僧さんらと交流持てなかった

運がいいと家に招かれるよ、とホステルオーナーに言われていたのだけど…
残念

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
再び市場横を通って戻る

 

再び大きな広場到着

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
広場に出た

 

よく見ると、壁にはチベットの神々や仏教画が色鮮やかに描かれていた

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
よく見るとチベットの神々らが描かれている

 

チベット寺院の門って中国に比べてシンプルなんだけど配色が抜群にかっこいいよね、やっぱり
青空に映えるな~

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
カラフルで華やかな門

 

そうして再びの天葬台到着

今度は13時の回を狙って待機

11時台よりハゲワシが明らかに増えている
彼らは死の臭いを嗅ぎ分けてきているのだろう

みんな期待が高まる(←ある意味、不謹慎)
観光客も増える増える

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
そしてリベンジの天葬台

 

こんなに大量のハゲワシ、人生ではじめて見た

彼らの血と肉は人間の死肉でできている
何だかゾクッとした

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
ものすごい数のハゲワシが結集

 

四方からハゲワシが集まってきた

いよいよなのか?!

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
上空にもおびただしいハゲワシが襲来

 

一羽、また一羽と所定の位置に降り立ってくる

彼らはすでにそこが自分たちの定位置だと学んでいる

身を寄せ合い、しずかにエサを待つ

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
一羽、また一羽と降りてくる

 

心なしか、周囲にヤクも集まってきた
なぜ?

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
心なしかヤクも群がってきた

 

しかし待てど暮らせどまた御遺体は来ない

観光客はしびれを切らせて帰る人も出てきた

すると彼方からローカルの団体御一行が現れて
「いよいよか!?」と思ったら
彼らは一人、また一人と天葬台にうつ伏せになり何かの祈りを捧げていた

故人を偲んでいるのか何なのか
いずれにしてもあの異臭漂う骨片が散らばった天葬台にうつ伏せになるとは…

文化の違いに衝撃を受けつつ、フライングにがっかり(←不謹慎)

彼らに聞いても「わたしらは儀式があるか知らない」と言って去ってしまった

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
何故か途中からローカル団体が集まってきた

 

あまりにもすることがないので天葬台を散策

ハゲワシには怖くて近づけないので
周りと見渡すと何故か丘の斜面に造花の仏花が備えられていた
何故、造花?

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
天葬台に飾られた造花たち

 

ハゲワシも絶対今日あると自信を持っているもんだから(たぶん)
おびただしい数が丘の斜面に結集

もうかれこれ2時間が過ぎる

彼らも蛇の生殺しみたいで少し気の毒だな

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
今か今かと待ちわびるハゲワシ

 

トイレに行きたくなって一旦その場を離れた

ゴミ捨て場に群がるヤクたちはのんき

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
ゴミを貪るヤクたち

 

トイレから戻ってしばらく待っても始まる気配は1mmもない

すでに2時間半が経過していた

みんな日帰り組なのでこの日を逃すと見れないとあってずいぶん粘ったけど
さすがにもう本日はないんだと諦めて帰りはじめた、そのときに
一台のトラックが彼方からやってくる

時間は3時半だった

トラックは1つの棺桶を載せていた

「やった!いよいよ天葬だ!」

固唾を飲んで見守る中で、
トラックに乗っていた人たちは棺桶の中にある
布でぐるぐる巻きにされた人らしきモノを
大の男3人がかりで一旦天葬台に運び出した

いよいよ布をはずすのかと思ったら

何故かまた棺桶に戻し、棺桶をトラックに積み始める

一緒に居た中国人男性がその一人に「天葬は行われないのか」と尋ねると

「この御遺体は色达(セダ)に持っていくんだ」

と言ってトラックは立ち去ってしまった

色达(セダ)は外国人規制がかかっているあのラルンガルンゴンパ
ここから約350kmも離れているのに

みな茫然自失
いよいよかと思ったのに、この落胆感(←不謹慎)

遺族がそう望んだのか
本人が死ぬ前にそう望んだのか
はたまた業者的にセダの方がニーズがあったのか不明ですが
(セダの方が圧倒的に中国人聴衆が多いから)

とりあえず、結局天葬は見られませんでした

★チベットの天葬がどういうものか気になる方は閲覧注意でこちらを御覧ください⇒【Wikipedia Sky Burial

 

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
一台のトラックが棺桶載せてやってきた!

 

そうしてまた黄金のパゴダに戻り
パゴダ内の仏像にお参りしたり
マニ車を回してみたりと最後の散策をしたあと
甘孜にまた2時間掛けて戻りました

中国 東チベット 亜青寺 China Eastern Tibet Yaqing temple
最後にマニ車に立ち寄る

 

というわけで

結局、今回の旅では縁なく2回とも天葬は見られませんでしたが
ホステルで超グロッキ-な動画見せてもらったので
自分的には案外残念感は少なかった

本当に生を見ていたらトラウマになったかも(汗)

それよりも亜青寺のあの絶景を眺められて最高でした

人によっては、ラルンガルゴンパよりいい!と太鼓判押す人もいます

とりあえず東チベットの世界を少しでもお届けできていたら幸いです

ご清聴ありがとうございました
 

<関連記事・旅行記>

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事