(公開日2018/11/11 |訪問日 2018/10/23)
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中国四川省西部に広がる東チベット。そこには、古くから受け継がれたチベット仏教の僧院やチベット文化が息づいています。
そんな中でも、チベット圏最大級のチベット僧院にして尼さんだけが住む世界最大の小島が存在する亜青寺は、中国人だけでなく絶景マニアの間で人気急上昇中のスポット。今回は標高3,260mの高所にある天空の巨大尼僧院と言われるふしぎな世界をご紹介します。
Yaqing temple is situated 100km away from Ganzi, ther eastern Tibet, Sichuan, China, where is the small island living only more than 12000 women’s monks. It’s around 4000m above sea level as well. And there is a sky burial place, which means one of Tibetan tradition funeral ceremony.
鳥葬という、
亡くなった方の遺体をハゲワシ等の猛禽類に、肉骨もろとも跡形なく食い尽くしてもらう儀式は
古くはイラン、インドなどのゾロアスター教にもあるそうですが
東チベットのそれはかなりショッキングな儀式
人の体を食材としての家畜のように大胆に切り刻むのです、文字通り、ズタズタに…
中国人ですらそれは衝撃的なようで、
チベット人にとってのこの神聖な儀式は今やある種の見世物状態になっています
(特に色達(セダ)のラルンガルンゴンパは)
チベット人にとって亡くなった方のご遺体は、魂が抜け出てしまったただの「肉の塊=モノ」なので
何をしようと誰に見られようとどんな扱いをされようと、さして気にならないらしい
(写真撮影だけは関係者に断りを入れる必要があるけど)
なので、ここ亜青寺でも一種のイベント化していて
11時、13時、14時、15時(あまり厳格に決まっていない)に原則開催
開始時間が近づくと、どこからともなく観光客が集まってきます
訪れたときは、残念ながら(というのは不謹慎ですが)解体するための御遺体が運ばれてこず
というか、正確には、もう今日はないかと誰もが諦めかけたとき
突然御遺体を載せたトラックが登場したのですが、
布にくるまれた御遺体が一度棺の外に出された後、いよいよか!?と聴衆が固唾をのんで見守る中で
何故かまたトラックに載せ直されて去ろうとしていました
すかさず関係者に尋ねると「セダに運ぶんだ」と再びどっかに行ってしまった
故人や遺族がそう望んだのか
亡骸はもはや”モノ”なので、セダの方が聴衆(中国人観光客)が多いということもあり
裏で何か取引があったのか真相はわかりませんが
結局、天葬(鳥葬)の一部始終は見られなかったけれど
天葬台に散らばる人骨のかけら
まだ新しそうな人肉の小さなかけら
骨を砕くための木や石に刻まれた斧の生々しい跡
何よりあの場に染み付いた
あの、何とも言えない鼻をつくニオイが強烈過ぎて忘れられず…
あれが、人が死んだ後の死臭…
お葬式でかいだことのある、あの臭いよりももっと血なまぐさくて生々しい
天葬、宿のオーナーがビデオで見せてくれましたが、
生で見なくてよかったかな…と思いました
ちょっとトラウマになったかもしれません
終わり