【訪問場所 Visited Site】中国安徽(あんき)省黄山市黄山風景区 Huangshan qu, Huangshan shi, Anhui Sheng, China
※文中の料金等は2017年10月現在のものです
「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」
古代より文人墨客に愛され、中国随一の山と謳われた黄山
墨を流したような断崖の峰にたなびく雲
その姿はまさに山水画の世界
日本には禅宗とともに中国山水画がもたらされ
室町期の絵師・雪舟を境に全盛期を迎えます
過去に、国立博物館で開催された「雪舟展」を訪れて以来
憧れていた山水画のモデル「黄山」をいよいよ訪れることにしました
所在地と位置関係 Location Map
<黄山市から黄山風景区南門チケットセンターまで>fa-arrow-circle-down画像をクリックしたら百度(Baidu)地図にジャンプします
<黄山風景区位置関係> ▼画像をクリックしたら百度(Baidu)地図にジャンプします
いざ、黄山へ
黄山風景区へは
わたしの場合、黄山駅前にある
直行シャトルバス乗り場を利用
黄山バスターミナルからもバスがあるようですが
個人的にはこっちの方が便利
黄山バスターミナルは市内から離れてるんです
これは黄山駅正面
駅を正面に右手を見ると
こんな看板が掲げてあります
看板のほぼ目の前に
驚くほどフツーの駐車場がシャトルバス乗り場
でもおばちゃんが客引きしているからすぐ分かる
ここから始発のバスは早朝5:30発
料金は片道20元
乗車後支払いで所要50分程度
ただし集まりが悪いと
必ずしも5時半きっかりにスタートしません
わたしの場合は5:50出発でした
わたし以外にも外国人が1組いましたね
・汽车客运站 Qìchē kèyùn zhàn(チィチョ クユンヂャン)バスターミナル
・班车 Bānchē(バンチョー)シャトルバス
・票 Piào(ピャオ)切符
・售票处 Shòupiào chù(ショウピャオ チュゥ)チケット売場
・索道 Suǒdào(スオダオ) ロープウェー
ミニバスに揺られて約50分後
黄山風景区南門チケット売場に到着
写真の左手奥の大きな建物
黄山風景区直行専用シャトルバス乗り場へ
まずは辿り着かなければならないのです
ここのチケット売場は
ロープウェー乗り場までの
専用シャトルバスの乗車券購入場所
乗車券は片道19元
建物は立派だけど
あくまでバスターミナルで
ここはまだ黄山風景区入場口ではない
ちなみに
黄山にはロープウェー(索道)が2か所あって
一つは南西ルート「玉屏(慈光閣)索道」
もう一つは北東ルート「雲谷寺索道」
なのでどっち周りで散策したいかで
バスの行き先が異なる
と言いつつ
わたしのときはチケット売場窓口で
「1枚チョウダイ」と言ったら
選択の余地なく慈光閣索道行きを渡された
もしかすると天候不順のために
早朝の時点では雲谷索道は運休していたのかもしれない
真相は不明
しかし朝7時前にもかかわらず
この赤帽かぶったおびただしい数の団体客・・・
行先によって
こんな手前からラインが分かれます
左が雲谷寺索道
中央は団体ガイド専用通路
右は慈光閣(玉屏)索道
列の先で待機しているバスに乗車
乗り切れなくてもすぐ次のバスが来る
さすが大量の客をさばくのに長けている中国
回転が異常に速い
15分ほどで玉屏索道下駅にある
チケット売場に到着
とりあえず人の流れについていく
ようやく
黄山風景区正規のチケット売場に到着
ここで入場券とロープウェー乗車券を買い求める
なお内訳は次の通り
入場券 230元
ロープウェー 90元(片道)
保険 3元
合計 323元(約5,600円)
高い・・・
なお、チケット購入には現金が必要
アリペイか銀聯カード持っていたら
使えるかもしれない
これがチケット
上が入場券、下がロープウェ―乗車券
これ買うのに並んでいたら
中国人からフツーに横入りされる
おなじみの風景
看板が示す方角へ進む
中国の観光名所に行くと
たいてい尋常じゃないほどの
長蛇の列用のラインが引かれていることが多い
この列に並ぶの勇気要る・・・
不幸中の幸いで、
天気が悪い日の早朝だったからか全然並ばなかった
ホッ
中国人ご一行はは色とりどりの雨カッパを着ている
チケット売場でおばちゃんがカッパを売り歩いているので
万が一雨具忘れても大丈夫
10分ぐらいですぐ乗れた
しかし当然相乗り
玉屏索道の所要は15分程度
しかし
本来なら絶景が見えるはずなのに
残念ながら煙幕に遮られ何も見えず
これはこれですごいけど
幻想的で
玉屏索道上駅に到着
7:45の時点ですでにこの人だかり
みんな一体何時から入っているんだ
衝撃の光景
中国に自動販売機があった!
それだけ治安が改善されたのか
さすがにここまでは
大胆な中国ギャングも襲ってこないのか
この厚みは、一昔前のタイプだね
現在地を確認
といっても簡略過ぎて全く分からない
玉屏索道上駅すぐ横に生えている
「蒲団松」という実に美しい松
英語名 Cushon Pine
高さ2.9m、
10m近くも王冠のように枝を伸ばしているとか
とりあえず人の流れについていく
すでに標高1500m以上はあるので
霧が深くて周りが見えない
「好汉坡(好漢坂)Haohan po」
英語名 Hero Slope
さらに日本語訳で
「好漢坂に登ってから、御苦労はきっと報われるよ」
と書いてあった
日本語としてイマイチな訳だけど
まぁ、段数多くて急坂なので
登った甲斐があるってことを言いたいのでしょう
好漢坂はこんな感じ
こんなに急なのに、
おじいさんおばあさんも
小さい子どもも赤ちゃん抱えたお母さんも
みんな平気で登るんだから
皆さまバイタリティあるわ
やっと標識があった
なんとなく「光明頂(Brightness Summit)」を目指してみることにする
凄いところで工事してるぞ
絶景そうなんだけれど
もはや霧でほとんど何も見えない
何だかとてもかわいらしいお猿のプレート
この辺りは野生の猿が出るので
餌をやるな、ということらしい
こんなに行先書かれたら
逆に迷ってしまう
「海豚石」
英語名 Dolphin Stone
たしかにイルカに似ている
自然の神秘
絵的には美しいけれど
これ、必要?
短すぎて意味なし
真ん中の小さい岩が動いたら
恐ろしいことになりそう
人ひとりしか登れない階段
何でこんなに狭くしたんだ!
黄山の三大主峰のうち
最高峰に当たる「蓮花峰」
海抜は1864m
しかしこの霧ではうっすらとしか見えず・・・
本当はこんなに美しいらしい
ちなみにこれが黄山三大主峰の位置関係
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せっかく登ったのに
また下る
しかもまた急な階段なんだよなー
道の途中でたまに見かける園内スタッフの紹介看板
こんなさらし者みたいな微妙な看板
本人たちは果たして光栄なのか・・・
蓮花亭商店
英語名 Lotus Store
貴重な食べ物が売っている商店
中国ならではのB級グルメの
蒸しトウモロコシ、豚の角煮みたいなの
おでんみたいなの、ゆで卵などなど
いろいろ売っている
ただし観光地価格
おそらくこの階段が「蓮花峰」頂への階段
このときは気づかなかったのですが
あとで知ったのは
三大主峰の蓮花峰と天都峰は
5年交代でしか登れないということ
自然環境保護の観点から2014年に始まった制度で
最初に蓮花峰が閉鎖、2019年にようやく開山される
2017年の今は、天都峰しか登れない
しかし、天候により天都峰も登れない
この日のように霧が深いのはもってのほか
結局三大主峰はどちらも登れなかった・・・(泣)
何だろ
この花のつぼみのような岩は
やっと百歩雲梯までたどり着いた
その名の通り100段の急階段がある
絵にかいたような立派な松が生えている
百歩雲梯
足腰膝弱い人はきわめてしんどい階段だ
もちろん喫煙はNG
歩道脇には
よくこうした自然の窪みや空間を利用したゴミ箱が設置されている
エコで大変素晴らしいけれど
設置数が多すぎて回収が大変そう
スゴイ崖登ろうとしてるな
疲れたら、
ご希望により人夫がこの黄色の篭イスで
目的地まで担いで運んでくれます
楽は金で買う
でも人件費のコストは結構高め
乗り心地は不明・・・
というわけで以上、【入場から百歩雲梯まで】編でした。
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