旅の概要 Itinerary
【訪問時期 Visited Date】2017/10/19
【訪問場所 Visited Site】中国安徽(あんき)省黄山市黄山風景区 Huangshan qu, Huangshan shi, Anhui Sheng, China
※文中の料金等は2017年10月現在のものです

 

「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」

古代より文人墨客に愛され、中国随一の山と謳われた黄山

墨を流したような断崖の峰にたなびく雲
その姿はまさに山水画の世界

日本には禅宗とともに中国山水画がもたらされ
室町期の絵師・雪舟を境に全盛期を迎えます

過去に、国立博物館で開催された「雪舟展」を訪れて以来
憧れていた山水画のモデル「黄山」をいよいよ訪れることにしました

所在地と位置関係 Location Map

<黄山市から黄山風景区南門チケットセンターまで>

画像をクリックしたら百度(Baidu)地図にジャンプします

中国 黄山 マップ 百度地図 China Huangshan Map
黄山市から黄山風景区南門チケットセンターまで By 百度(Baidu)地図

 

<黄山風景区位置関係> ▼画像をクリックしたら百度(Baidu)地図にジャンプします
中国 黄山 マップ 百度地図 China Huangshan Map
黄山風景区位置関係 By 百度(Baidu)地図

 

いざ、黄山へ

黄山風景区へは
わたしの場合、黄山駅前にある
直行シャトルバス乗り場を利用

黄山バスターミナルからもバスがあるようですが
個人的にはこっちの方が便利
黄山バスターミナルは市内から離れてるんです

これは黄山駅正面

中国 黄山市 China Huangshan shi
黄山駅

駅を正面に右手を見ると
こんな看板が掲げてあります

中国 黄山市 China Huangshan shi
黄山風景区乗り場看板

看板のほぼ目の前に
驚くほどフツーの駐車場がシャトルバス乗り場

でもおばちゃんが客引きしているからすぐ分かる

ここから始発のバスは早朝5:30発
料金は片道20元
乗車後支払いで所要50分程度

ただし集まりが悪いと
必ずしも5時半きっかりにスタートしません
わたしの場合は5:50出発でした

わたし以外にも外国人が1組いましたね

中国語ワンポイントアドバイス
・火车站 Huǒchē zhàn(フォチュヂャン)鉄道駅
・汽车客运站 Qìchē kèyùn zhàn(チィチョ クユンヂャン)バスターミナル
・班车 Bānchē(バンチョー)シャトルバス
・票 Piào(ピャオ)切符
・售票处 Shòupiào chù(ショウピャオ チュゥ)チケット売場
・索道 Suǒdào(スオダオ) ロープウェー
中国 黄山市 China Huangshan shi
黄山風景区行きバス乗り場

ミニバスに揺られて約50分後
黄山風景区南門チケット売場に到着

写真の左手奥の大きな建物
黄山風景区直行専用シャトルバス乗り場へ
まずは辿り着かなければならないのです

中国 黄山風景区 China Huangshan
チケット売り場に到着

ここのチケット売場は
ロープウェー乗り場までの
専用シャトルバスの乗車券購入場所

乗車券は片道19元

建物は立派だけど
あくまでバスターミナルで
ここはまだ黄山風景区入場口ではない

中国 黄山風景区 China Huangshan
チケット売り場

ちなみに
黄山にはロープウェー(索道)が2か所あって
一つは南西ルート「玉屏(慈光閣)索道」
もう一つは北東ルート「雲谷寺索道」

なのでどっち周りで散策したいかで
バスの行き先が異なる

と言いつつ
わたしのときはチケット売場窓口で
「1枚チョウダイ」と言ったら
選択の余地なく慈光閣索道行きを渡された

もしかすると天候不順のために
早朝の時点では雲谷索道は運休していたのかもしれない
真相は不明

しかし朝7時前にもかかわらず
この赤帽かぶったおびただしい数の団体客・・・

中国 黄山風景区 China Huangshan
赤帽の団体客

行先によって
こんな手前からラインが分かれます

左が雲谷寺索道
中央は団体ガイド専用通路
右は慈光閣(玉屏)索道

中国 黄山風景区 China Huangshan
乗るロープウェーによって列が異なる

列の先で待機しているバスに乗車
乗り切れなくてもすぐ次のバスが来る

さすが大量の客をさばくのに長けている中国
回転が異常に速い

中国 黄山風景区 China Huangshan
慈光閣(玉屏)索道ロープウェイ乗り場行きのシャトルバスに乗り込む

15分ほどで玉屏索道下駅にある
チケット売場に到着

とりあえず人の流れについていく

中国 黄山風景区 China Huangshan
ロープウェイのチケット売り場へ

ようやく
黄山風景区正規のチケット売場に到着
ここで入場券とロープウェー乗車券を買い求める

なお内訳は次の通り

入場券 230元
ロープウェー 90元(片道)
保険 3元
合計 323元(約5,600円)

高い・・・

なお、チケット購入には現金が必要
アリペイか銀聯カード持っていたら
使えるかもしれない

中国 黄山風景区 China Huangshan
ロープウェイチケット売り場

これがチケット
上が入場券、下がロープウェ―乗車券

これ買うのに並んでいたら
中国人からフツーに横入りされる
おなじみの風景

中国 黄山風景区 China Huangshan
入場券付きロープウェー乗車券

看板が示す方角へ進む

中国 黄山風景区 China Huangshan
ロープウェー乗り場へ

中国の観光名所に行くと
たいてい尋常じゃないほどの
長蛇の列用のラインが引かれていることが多い

この列に並ぶの勇気要る・・・

不幸中の幸いで、
天気が悪い日の早朝だったからか全然並ばなかった
ホッ

中国 黄山風景区 China Huangshan
さすが中国の行列待ちライン

中国人ご一行はは色とりどりの雨カッパを着ている

チケット売場でおばちゃんがカッパを売り歩いているので
万が一雨具忘れても大丈夫

中国 黄山風景区 China Huangshan
カッパが売られていた

10分ぐらいですぐ乗れた
しかし当然相乗り

中国 黄山風景区 China Huangshan
ロープウェーに乗車

玉屏索道の所要は15分程度

しかし
本来なら絶景が見えるはずなのに
残念ながら煙幕に遮られ何も見えず

中国 黄山風景区 China Huangshan
ロープウェーが霧の中へ……

これはこれですごいけど
幻想的で

中国 黄山風景区 China Huangshan
とにかく霧が凄かった

玉屏索道上駅に到着

7:45の時点ですでにこの人だかり
みんな一体何時から入っているんだ

中国 黄山風景区 China Huangshan
玉屏索道上駅に到着

衝撃の光景
中国に自動販売機があった!

それだけ治安が改善されたのか
さすがにここまでは
大胆な中国ギャングも襲ってこないのか

この厚みは、一昔前のタイプだね

中国 黄山風景区 China Huangshan
中国にも自動販売機が!!

現在地を確認
といっても簡略過ぎて全く分からない

中国 黄山風景区 China Huangshan
黄山の案内マップ

玉屏索道上駅すぐ横に生えている
「蒲団松」という実に美しい松
英語名 Cushon Pine

高さ2.9m、
10m近くも王冠のように枝を伸ばしているとか

中国 黄山風景区 China Huangshan
立派な「蒲団松」

とりあえず人の流れについていく

すでに標高1500m以上はあるので
霧が深くて周りが見えない

中国 黄山風景区 China Huangshan
とりあえず人の流れについていく

「好汉坡(好漢坂)Haohan po」
英語名 Hero Slope

さらに日本語訳で
「好漢坂に登ってから、御苦労はきっと報われるよ」

と書いてあった

日本語としてイマイチな訳だけど
まぁ、段数多くて急坂なので
登った甲斐があるってことを言いたいのでしょう

中国 黄山風景区 China Huangshan
「好汉坡(好漢坂)Haohan po」

好漢坂はこんな感じ

こんなに急なのに、
おじいさんおばあさんも
小さい子どもも赤ちゃん抱えたお母さんも
みんな平気で登るんだから
皆さまバイタリティあるわ

中国 黄山風景区 China Huangshan
この急階段!老若男女、子ども抱えても普通に登る

やっと標識があった
なんとなく「光明頂(Brightness Summit)」を目指してみることにする

中国 黄山風景区 China Huangshan
まずは光明頂を目指しましょう

凄いところで工事してるぞ

中国 黄山風景区 China Huangshan
危なげな工事現場

絶景そうなんだけれど
もはや霧でほとんど何も見えない

中国 黄山風景区 China Huangshan
霧でよく見えない

何だかとてもかわいらしいお猿のプレート

この辺りは野生の猿が出るので
餌をやるな、ということらしい

中国 黄山風景区 China Huangshan
猿に餌をやるな、という看板

こんなに行先書かれたら
逆に迷ってしまう

中国 黄山風景区 China Huangshan
方向指示器の看板の数が凄い

「海豚石」
英語名 Dolphin Stone

たしかにイルカに似ている
自然の神秘

中国 黄山風景区 China Huangshan
「海豚石」、つまりイルカ岩

絵的には美しいけれど

これ、必要?
短すぎて意味なし

中国 黄山風景区 China Huangshan
太鼓橋?

真ん中の小さい岩が動いたら
恐ろしいことになりそう

中国 黄山風景区 China Huangshan
挟み岩

人ひとりしか登れない階段

何でこんなに狭くしたんだ!

中国 黄山風景区 China Huangshan
人ひとり分しかない細い階段

黄山の三大主峰のうち
最高峰に当たる「蓮花峰」
海抜は1864m

しかしこの霧ではうっすらとしか見えず・・・

中国 黄山風景区 China Huangshan
海抜1864mの「蓮花峰」

本当はこんなに美しいらしい

中国 黄山風景区 China Huangshan
霧が晴れたらこんな感じ

ちなみにこれが黄山三大主峰の位置関係
画像をクリックしたら百度(Baidu)地図にジャンプします

中国 黄山 マップ 百度地図 China Huangshan Map
黄山風景区位置関係 By 百度(Baidu)地図

 

せっかく登ったのに
また下る

しかもまた急な階段なんだよなー

中国 黄山風景区 China Huangshan
また急坂

道の途中でたまに見かける園内スタッフの紹介看板
こんなさらし者みたいな微妙な看板
本人たちは果たして光栄なのか・・・

中国 黄山風景区 China Huangshan
園内スタッフの紹介板

蓮花亭商店
英語名 Lotus Store

貴重な食べ物が売っている商店
中国ならではのB級グルメの
蒸しトウモロコシ、豚の角煮みたいなの
おでんみたいなの、ゆで卵などなど
いろいろ売っている
ただし観光地価格

中国 黄山風景区 China Huangshan
キオスクの「蓮花亭商店」

おそらくこの階段が「蓮花峰」頂への階段

このときは気づかなかったのですが
あとで知ったのは
三大主峰の蓮花峰と天都峰は
5年交代でしか登れない
ということ

自然環境保護の観点から2014年に始まった制度で
最初に蓮花峰が閉鎖、2019年にようやく開山される
2017年の今は、天都峰しか登れない

しかし、天候により天都峰も登れない
この日のように霧が深いのはもってのほか

結局三大主峰はどちらも登れなかった・・・(泣)

中国 黄山風景区 China Huangshan
「蓮花峰」頂への階段

何だろ
この花のつぼみのような岩は

中国 黄山風景区 China Huangshan
花のつぼみのような岩

やっと百歩雲梯までたどり着いた

その名の通り100段の急階段がある
絵にかいたような立派な松が生えている

中国 黄山風景区 China Huangshan
100段の「百歩雲梯」

百歩雲梯
足腰膝弱い人はきわめてしんどい階段だ

中国 黄山風景区 China Huangshan
急勾配で結構しんどい

もちろん喫煙はNG

中国 黄山風景区 China Huangshan
もちろん階段では禁煙

歩道脇には
よくこうした自然の窪みや空間を利用したゴミ箱が設置されている

エコで大変素晴らしいけれど
設置数が多すぎて回収が大変そう

中国 黄山風景区 China Huangshan
岩の隙間を活かしたごみ箱

スゴイ崖登ろうとしてるな

中国 黄山風景区 China Huangshan
どんなところにも階段がかかっているからスゴイ

疲れたら、
ご希望により人夫がこの黄色の篭イスで
目的地まで担いで運んでくれます

楽は金で買う

でも人件費のコストは結構高め
乗り心地は不明・・・

中国 黄山風景区 China Huangshan
背負い籠

というわけで以上、【入場から百歩雲梯まで】編でした。

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