【訪問場所 Visited Site】稲城亜丁風景区 Daocheng Yading scenic area, Eastern Tibet, Sichuan, China
※文中の料金等は2018年10月現在のものです
稲城亜丁の位置関係 Location Map
※青太字部分が本ページで紹介する行程
- 紫色のルートは専用シャトルバスでの移動
- 青色のルートは散策ルート(徒歩あるいはカート移動)
- 黄色ルートが2日目のトレッキングルート
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トレッキング2日目:五色海と牛奶海へ
(続き)
五色海(ウースーハイ)まであと820m
牛奶海(ニウナイハイ)まであと1.1kmの地点
だいぶ一気に上がってきたので
標高的にはおそらく4,400mぐらいいっているハズ
はためくタルチョが現れてきました
岩場が増えてきた
ここまで来たらもう引き返せない
意地でも上に登るしか無い
道端には高山病にやられている人続出している
さすがの中国人もただ黙々と登る
いやもうすごい何これ絶景!
いよいよ最後の休憩ポイントに到着!
そしてここは五色海と牛奶海の分岐点でもある
上に740m上がれば五色海、まっすぐ約1km進めば牛奶海
最後の休憩ポイントなのでみなお昼食べたり
携帯酸素吸って呼吸整えたり
思い思いに休憩を取る
おびただしい数のタルチョがはためいていてた!
いやもうすさまじすぎて言葉失う、かっこいい!
しかし風が無茶苦茶強くて震える!
よく見るとタルチョの上の方に道が続いている
あれが五色海に向かう登山道、わぉー(驚愕)
さすがにここは森林限界
氷河に削られたむき出しの岩が渋い!
道が平坦になった
あともう少しだよ!
いよいよ、念願のゴールが見えてきた!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
4500mの頂にある、天空の湖「牛奶海(ニウナイハイ)」!
誰もが肩寄せあい労をねぎらい感動を分かち合う!
4500mの地点にこんなミルキーブルーの湖があるとは
マジで息を呑む絶景
苦労しただけになおさら感慨ひとしお
牛奶海は直径約200m、面積0.5キロヘクタールの小さな湖
一周することは可能
疲れも吹っ飛び
写真撮りまくるみんな
湖の周囲は湿原でかなりぬかるんでいるので足元注意
あなたどうやって濡れずにその岩まで渡った?!
すごく謎
お友だちのガンホウくんは
あの黒い岩壁まで回り込んで行ったらしい
上から眺める牛奶海は絶景だったとのこと
切り取りたくなる絶景!
感動に浸っているのもつかの間
恥ずかしいことに無性にトイレに行きたくなり
湖一周するのを断念
直ちにトイレに直行
標高4,500mにもちゃんと簡易トイレを設置してあるんです
そういうところ抜かりない中国
トイレがある場所から眺めた牛奶海の全景
ひとしきり牛奶海を堪能したあとは
次の目的地「五色海(ウースーハイ)」
ここからさらに標高差100mを登らなければなりません
距離じゃないですよ、“標高差”100m
450mかけて100m上がるんです
階段を振り返る
ああ、牛奶海はやっぱり美しいね
しかし、もうほんとに登りはしんどいです
とはいえ疲れも吹っ飛ぶ、
この氷河が削り出した大地の彫刻!
あと少しが遠い!
わずか450mを約20分かけて登り切った先に
ようやく標高4,600mの五色海制覇!
しかし、あいにく雲が出てきてしまい
せっかくの五色海、いわゆる五色に色を変えるのが魅力の湖がにぶい色合いに
思わず
「こんなに苦労したのに、正直ちょっとガッカリだヨ…」
とつぶやくフクヒくん
まぁ、わからんでもない
これはこれでスゴイけどね
さすがにみんな体力の限界で、ここは体力温存と栄養補給のためにしっかり休憩
一方、わたしはなぜか体力余っていたので湖畔まで降りてみた
賽の河原みたいになっている
五色海は牛奶海よりも少し大きく
直径約360m、面積は0.7kmヘクタール
牛奶海よりも水深深そうで豊かな水をたたえている
ここにもカターが巻かれた石積みがたくさん積まれていた
一瞬光が差し込み、鮮やかなマリンブルーに!
こうしてみると意外に浅いのかな
右側の斜面に豆粒に見える登山客らがいっぱいくつろいでいます
後ろにそびえるのは5,000m級の氷河峰
なんちゅう眺め!
いやもう、こんな軽装備でこんなところまで登れてしまうのが中国のスゴイところだよ、やっぱり
湖の向こう側の岩壁に氷河のつららが垂れ下がっていた
わたしのスマホズームではこれが限界…
画質粗くてスミマセン
さぁ、いよいよ下山です
日が暮れる前に下山しないと!
下山途中にあった名もなき翡翠色の湖
これも日が差したらキレイなんだろうなー
あの、タルチョがはためいていた地点まで下る
この辺は勾配が結構きつい
でも意外に岩は滑りにくくくて歩きやすい
途中から整備された木造の階段になった
これはこれで膝に負担かかるんだよね
最終休憩ポイントに戻ってきた
あるおっちゃんがレッドブルとか携帯酸素缶とかランチボックスを売っていた
このランチボックス、味はともかく、紐を引っ張ると火傷しそうなほど加熱するんです
結構中国ではポピュラー
下りは息がラク
でも膝が笑うので何とも言えない
しかしどこまでも絶景ですわ
スポットライトのように日が差して
黄葉に染まる湿原が幻想的な姿に
陰っていたけど、キレイだね
また岩羊ことバーレルの群れ登場
さっきよりいっぱいいる
そして岩肌にもいっぱい載っかってる
険しい崖に生息する生きものだからね
「おい何見とんねん」的な一瞥を食らう
さすがにもう17時近く
辺りも薄暗くなり雲が多く陰ってきた
物陰に見たこと無い赤い鳥がいた
すずめの赤い版みたいな感じ
どうもこの周辺の湿原は「洛绒牛场」というらしい
黄金のベルベット絨毯!
彼方にウシとか馬が放牧されている
なんて牧歌的な情景…
ようやくカート乗り場まで戻ってきた!
さようなら!ヤンマイヨン!稲城亜丁!素晴らしかった!
相当疲れたけど感動をくれてありがとう!
そうしてカートに乗りこみ、再びの冲古寺前の広場
時すでに18時を回っていた
夕暮れに照らされる冲古寺が神々しい
そうしてまた専用シャトルバスに乗り込み
チケット売場に到着したのはもう夜の19時過ぎ
そりゃ真っ暗にもなるよね
というわけで、
第2日目の行程は、
往復約20km(うち、カートが約12km、徒歩約8km)
標高差600m
所要時間11時間
軽装備ながら、
ガチでハードなトレッキング(ハイキング?)でした
しかし、こんな絶景スポットが日本人にあまり知られていないのは実に残念
アクセスは不便ですが、
とはいえ、実は成都からフライトもあるし
(稲城の空港は世界一高い標高に有る空港らしい)
中華系の旅行会社でもツアーをアレンジしてくれるところもあるので
(ゴールデン旅行社とかチャイナトリップとか)
特に写真好きの方、登山が好きな方にはぜひ訪れてみて欲しいスポットでした
ただし、口を酸っぱくしていいますが
・高山病対策
・防寒対策
これらは可能な限り入念に…
終わり
ご清聴、ありがとうございました
All Photos by Mayumi ※無断転載禁止
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