(公開日2016/11/29)
※Compathyサイト閉鎖に伴い、同サイトに寄稿した記事を転載したものです
かつて唐の太宗皇帝・李世民の手で植えたと伝えられる「千年銀杏樹」。
秋になると、その銀杏の大樹による落ち葉で境内一面が黄金絨毯となる古刹が西安に存在します。
今回は、今や中国全土から観光客が押し寄せる人気の観光名所となった西安郊外の「古観音禅寺」をご紹介します。
古観音禅寺とは
西安市の中心から路線バスでおよそ90分。
南石村という小さな片田舎の村に注目の「古観音禅寺」が存在します。
古観音禅寺は、1400年の歴史を持つ由緒正しき古刹。しかし、近年注目されているのはお寺ではなく、その境内に植えられている一本の大銀杏の樹です。
樹齢1400年の「千年銀杏樹」
かつて唐の太宗皇帝・李世民の手で植えたと伝えられる「千年銀杏樹」。
その樹齢は推定1400年を超え、秋にはおびただしい数の銀杏の落ち葉で境内が埋め尽くされ、目もくらむほどの黄金絨毯が広がります。
銀杏樹の足元にはまばゆく光る黄金の観音像が祀られており、まるで極楽浄土のようなありがたい光景に、思わず手を合わせてしまいます。
黄金絨毯のベストシーズンは
毎年10月ぐらいから色づきはじめ、例年11月15日~20日前後が見頃になるといわれています。
とはいえ、その年の気象条件によっても変化しますので、訪問の際は現地の口コミや天気予報などをマメにチェックするのをおススメします。
また、この時期の境内は観光客で大変混雑となります。
週末などは入場のために長蛇の列が並び、大銀杏まで1~2時間待ちもザラ。訪問は、比較的空いている平日の午前がおすすめです。
おわりに
シーズンが限定的で、かつアクセスも不便であることから、外国人観光客にとってはちょっと敷居が高めのスポット。とはいえ、その労力に代えても一見の価値が間違いなくある千年銀杏樹です。
西安は、あの有名な「秦の始皇帝陵」にはじまる史跡の宝庫。郊外には中国五岳の霊山の一つ・崋山もあり、食も文化も歴史も、とにかく観光コンテンツが充実しており、飽きさせません。
ぜひ、秋に西安を訪れた際には、話題の絶景銀杏まで足を運んでみてはいかがですか。
<All Photos by Mayumi>
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