(公開日2016/05/23 )
それだけ広い中国だからこそ、世界遺産のようなメジャー級の観光スポット以外にも知られざる絶景がまだまだたくさん眠っています。
今回は、ガイドブックにもあまり載っていない中国の穴場の絶景をご紹介します。
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです。
皆さん、想像してみてください。
見渡す限り一面「赤」の世界って、何だかすごくワクワクしませんか?
あらゆるパワーの根源を示す情熱の「赤」だからこそ、人は無意識に惹かれるのかもしれません。
今回は、日本の美しい紅葉で目が肥えている読者の皆さんにとっても衝撃的であろう、中国の赤の絶景「紅海灘風景区」をご紹介します。
紅海灘風景区はどこにある?
今回の舞台となる「紅海灘風景区」(英語名は「Red Beach」)は、北朝鮮に隣接する中国遼寧省の省都・瀋陽から高速鉄道でおよそ1時間半、遼東半島の西端に位置する盤錦市にあります。
目の前には遼河デルタと呼ばれる三角州の湿地帯が広がり、その総面積は約100平方キロメートルと世界最大規模。およそ東京ドーム約2,000個分といえばその大きさが想像つくと思われます。
なぜ一面真っ赤なのか
湿地帯を覆う赤色の正体は葦の一種の「マツナ」という植物。
春に芽吹き、徐々に色づきはじめ、秋の9~10月がもっとも色鮮やかに赤く染まります。
見渡す限りの赤の絨毯は、圧巻の一言。言葉を失うほどの美しさに圧倒されます。
ちなみに、至るところに遊歩道もきちんと整備されています。
丹頂鶴やカモメの生息地
紅海灘風景区は、日本でもおなじみの頭頂部が赤い丹頂鶴の最南端の生息地としても有名。
真っ赤な湿原に純白の鶴が舞う姿はまさしく絵画の世界。
そのほか、カモメや230数種の野鳥、400種類以上の生物が生息し、国家自然保護区に指定されています。
地元でとれる盤錦蟹は非常にリーズナブルな上、その味は上海蟹にも匹敵すると地元では評判です。
園内でも屋台で売られており、気軽に食べることができます。
おわりに
拠点となる盤錦市へは上海から瀋陽経由で入るルートと大連から直接入るルートが一般的です。
LCCをはじめ、中国高速鉄道も今ではオンラインで手軽に予約が可能となっています。
ぜひ、ガイドブックではあまり語られない中国の隠れた絶景を訪ねてみてはいかがでしょうか。